今回はダニエルウェリントンを使って電池交換を行ってみたいと思います。
今回はClassic(ラウンド)とQuadro(長方形)の2つの電池交換をしてみました。
いくつかの手順と特殊な工具がありますが、できるだけ家にあるもので代用できないか試してみますので、是非参考にしてみて下さい。
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豆知識ですが、新品で購入した腕時計は電池が早く切れることがあります。新品の腕時計には「動作確認用の電池」と言って、製造過程で時計の動作確認を行うために使われるものが入ってる場合があります。動作確認用の電池は通常の使用に耐えられる寿命を持っていない場合があります。
また、通常の電池が入っていたとしても、在庫として保管されている間は時計は動き続けますので、在庫の期間が長けれ当然電池の残量も減っている物が手元に届きます。
つまり、購入されてから新品の電池を入れているわけではないという事です。これはダニエルウェリントンだけではなくセイコーでもカシオでも同じ事になります。
購入してすぐに時計が止まってしまうと、故障かと思われがちですが電池の残量が元々少なかったって事も多いです。
電池交換するには、裏蓋を開ける必要があります。裏蓋にはいくつかの種類がありますが主に以下の3つが多いです。
ダニエルウェリントンの場合は②のはめ込み式です。
はめ込み式はケース(外観)にそのまま押し込んで閉めるタイプの裏蓋です。
裏蓋を外す前に必ずチェックしないといけないのが、この隙間(こじ開け口)の部分です。
はめ込み式の裏蓋であれば、こじ開け口の出っ張りがあります。
上の写真が裏蓋オープナーです。
私のオープナーとは別のものですが楽天で240円で売ってます。
こじ開け口の広さが時計によって変わるの、口に合ったオープナを選びます。
包丁のように先端が薄く研いであります。
冒頭の写真でオープナーが2つありましたが、ダニエルウェリントンのクラシックは先が細くなっているもの方が合っていました。
こじ開け口にオープナーを差し込んで少しずつ上下上下とテコの原理を使い動かすことで裏蓋を開けることができます。
が、硬いです‥なかなか開きません。
よくある事なんですが、裏蓋が硬い時計も結構あります。
指紋の感じでグイグイ頑張った感じがつたるでしょうか?
ここでムキになって無理やり開けようとするとオープナーで時計を傷つけたり、オープナーを滑らせて指を切ってしまいますので、開かない場合は一旦休憩してください。
私の場合開きませんですたのオープナーをの上からハンマーで叩き開ける事にました。
あまり強く叩くとオープナーが深く入りすぎて、パッキンという水分から時計守っているゴム製のパーツを傷つけてしまうので注意が必要です。
あんなに苦労して開かなかったに上からハンマーで叩いたら簡単に開きました。
手でどうしてもこじ開けられない場合は、オープナーをハンマーで叩く方法は本当におすすめです。
上の写真の白い長方形の枠にGL20と書いてあるのが分かります。
ダニエルウェリントンのクラシックのムーブメント(中身の機会)はMIYOTAというシチズンの傘下のメーカーのGL20という事がわかります。
ちなみに、写真でわかるかと思いますが、時計のムーブメントにはマイナスのネジしか使われていません。マイナスネジは、ネジ穴が潰れにくい特性がある為です。
腕時計は定期的な分解掃除(オーバーホール)が必要とされています。その際に付けたり外したりと、何度もネジを外す必要があります。このため、ネジ穴が潰れやすいプラスネジより、マイナスネジが適しているとされている為です。
クラシックに搭載されてるGL20は電池の横に接する接触板がバネの役目を果たし電池を固定しています。黒い棒の先端を見てみると、電池が固定されてるのが分かると思います。この固定された部分を矢印の方向に軽く押してあげると、電池が取れます。
軽く押すと電池を固定していたフックの部分が外れたのが分かるかと思います。
電池を外す際にこの部品を破損させてしますと、今度は電池が固定されなくなってしまいますの気を付けて下さい。
無理やり電池を外そうとせず、どう電池がはまっているのか理解して慎重に少しづつ、少しづつ外すのようにしましょう。
ぽこっととれて、結構気持ちいいです。
同じように見えるボタン電池でも、いろいろなメーカーや種類があります。
時計に使われてるボタン電池の種類は以下になります。
どのメーカーでも良いですが型番は間違わないで下さい。今回のダニエルウェリントンに使われてる電池の型番はSR621SWになります。
型番が違うと直径や高さ電圧などが異なります。
電池を入れるときは、接触板に電池の横を押し当てながら下向きに力を加え押し込みます。
電池を裏表間違えて入れてしまう事もあるので気を付けてください。
ボタン電池は素手で触らない方が良いと言われています。素手で触ると、指の汗や脂分が付着し接触不良や腐食を起こして正常動作しない事があると言われます。
上の写真のようだと右のフックの下までボタンがはまっていません。ボタン電池がしっかり押し込まれるまで入れて下さい。
しっかり電池が入っているが分かります。
上の写真を見ると分かるかと思いますが、裏蓋に黒いゴムがついているのがわかるかと思います。
これをパッキンと呼びます。パッキンは、腕時計の防水性能を保つための部品です。水は当然ですが湿気など水分を多く含んだ空気からも守ってくれます。素材はゴム製のものが多く隙間を密閉するようにセットされます。
裏蓋を開ける時に傷ついてたり、定年劣化してないか確認します。パッキンが劣化すると、防水性能が低下する可能性があります。パッキンの状態が悪い場合は、パッキンを購入するか時計修理店でパッキンを入れてもらう必要があります。
裏蓋は指で押しても固くてなかなか閉まりません。水分や湿気、ほこりなどが時計内部に入らないよう密封性高く作られています。
裏蓋を閉めるのには裏蓋閉め器をを使って閉めるのが一般的ですが、平たい物であれば閉めれます。
この積み木で閉めれそうと思いましたが、、
裏蓋に届きませんでした。
では、このミニカーでどうかなっと
サイズ的には問題なさそうです。
裏蓋がガボッとはまった感触がありましたので、見てみましたが半分までしかしまってませんでした。
トミカで面で推すような安定感がないので、うまく閉めれませんでした。
面でおす安定感がありそうな、ガチャガチャのおもちゃがありました。
ガッボっという確かな感覚!
一発で閉まりました!
上の写真のように裏蓋閉め器というものもを使い丁寧に閉めるのが安全ですが、持って無い人も多いと思いますので、今回は他の道具を使って閉めてみました。無理やり閉めるとガラスが割れるリスクもあります。安全に電池交換したい方は、裏蓋閉め器を使うか時計修理店へ持って行く事をおすすめします。
同じダニエルウェリントンというブランドでもQuadroはスクエア型の文字盤で横20x縦26mmと小さい時計です。
時計のサイズが変われば、中に入っているムーブメントや電池の大きさ、さらには電池の撮り方も変わります。
Quadroに搭載されているムーブメントはMIYOTAの5Y20は、小ぶりなデザインやアクセサリー・ウオッチに最適な小型ムーブメントになります。
ムーブメントが親指の爪より小さく、工具を滑らせたら一発で壊れそうです。
また接触板のフックが無いので、どこを押して電池を外したら良いかわかりません。無理に外そうとすると壊れそうです。
もう少し中をみる為め白いカーバーの中枠を外してみます。
ここまでくれば電池が取れそうですね。電池の下の隙間に小さなマイナスドライバーを入れて取れました。接触板なのかな?フックが付いてるのがわかります。めちゃくちゃ細いので慎重に・・
電池が取れました。
今度は電池を入れてみます。
最初に電池交換したクラシック同様に①バネのように電池を押させる接触板を押しながら電池を入れ②の方へ押し入れる形になります。
再び裏蓋を閉める
このガチャガチャ出た時は何のゲーム機かも分からなくハズレだと思ってましたが当たりでした!
今回使った道具で一番、家にないのがオープナーかと思います。
小さめなマイナスドライバーならあるって方も多いと思い試してみました。①②③④がマイナスドライバーで4が一番小さく薄いドライバーの先になります。
残念ながら①〜④まで私の持ってるマイナスドライバーだと、こじ開け口の隙間には入りませんでした。
私自身、過去にマイナスドライバーで裏蓋を開けた事がありますので、家にあるマイナスドライバーがこじ開け口に合うか試してみるのも良いかと思います。(自己責任でお願いします。)
時計修理に使う道具って金属の物が多く結構錆びやすいです。なので時計を修理する技術者さんは道具を大事にするって聞いた事があります。上のオープナーも錆びてました。
裏蓋を外す時は、こじ開けオープナーはあった方が良い。裏蓋が開かない場合はオープナをハンマーで叩くと簡単に開ける事ができます。
裏蓋が空いたらパッキンが傷つけていてないか劣化してないか確認する。電池の取り入れは無理やりせず仕組みを理解し慎重に行う。特に接触板の取り扱いには注意が必要。
同じダニエルウェリントンでもムーブメント(キャリバー)が異なるので電池の種類も、電池の取り方も異なる。裏蓋を閉める場合は間に合わせの代替品で結構閉められる!
今回だダニエルウェリントンの時計2種類の電池交換をしてみました。時計の中身を見ることができるので電池交換は面白いですが、同時に故障さえてしまうリスクもあります。これから電池交換をされる方は絶対に無理はせずに、難しそうなら辞めて下さい。
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