高級腕時計ブランドの中で最も古い歴史を持つとされるブレゲ。
ロレックスやオメガなどと比べると知名度こそ劣るものの、世界五大腕時計ブランドの1つとして数えられるブランドです。
1775年にパリで創業されて以降、時計製造技術の高さと美しいデザイン性が高い評価を獲得し続けています。
そんなブレゲの腕時計を一生物として長く使っていくためには、定期的なオーバーホールが欠かせません。
定期的なオーバーホールを怠っていると故障を招くリスクが高まり、最悪修理不可能な状態になってしまうこともあります。
そうならないよう、4年前後に1回は必ずオーバーホールの実施が必要となります。
そこで本記事では、ブレゲのオーバーホール料金について正規サービスと修理工房の料金を比較した結果と注意点についてまとめました。
オーバーホールは基本的に正規サービス、もしくは修理工房に依頼して実施してもらう流れになります。
ただ、どちらに頼むかによって料金や納品に掛かる期間が異なりますので、双方のメリット・デメリットを理解し、慎重に選択しましょう。
引用:https://www.breguet.com/jp
ブレゲは高級腕時計の歴史上、最も古い歴史を持つブランドとして知られる老舗ブランドです。
1775年のフランスパリで誕生してから現在に至るまで、実に約200年以上の歴史を刻み続けています。
ブレゲの創業者は、当時天才時計技師として名高い名声を得ていたアブラアム=ルイ・ブレゲです。
その名声通りブランド創業以降、パーペチュアルカレンダーやトゥールビヨンなど複雑な機構を搭載した腕時計を次々に開発しています。
彼の画期的過ぎる発明は後に、腕時計の歴史を200年早めたと語り継がれています。
複雑な機構による実用性とスペックの高さはもちろんですが、ブレゲの魅力はそれだけではありません。
「ブレゲ針」や「ブレゲ数字」を採用し、ブレゲ独自の美しいデザインに惹かれる方も非常に多いです。
過去には、イギリスのビクトリア女王やフランス王妃のマリー・アントワネットなど歴史上の偉人も愛用していたとされており、ブランドとしてのステータスの高さに惹かれる方も少なくありません。
知名度こそロレックスやオメガ程ではありませんが、アイテムとしての価値は非常に高くムーブメントの性能も高いため、アンティークアイテムでも長く使っていくことができます。
ただ、いくら性能の高いムーブメントを有している腕時計とはいえど、定期的なオーバーホールを行わなければ当然劣化します。
正常に機能していてコンディションの良いアイテムでも、4~5年に1度はオーバーホールを実施するのがおすすめです。
ブレゲは腕時計製造グループ「スウォッチグループジャパン」が管轄するブランドです。
スウォッチグループは世界最大規模の腕時計製造グループで、ブレゲ以外にオメガやブランパンなども傘下に持つグループとなっています。
そのため、ブレゲのオーバーホールを実施するならスウォッチグループジャパンのカスタマーサービスに依頼することになります。
正規サービスの場合、修理費用は高額になりますが、スイス本社で認定を受けた熟練の技術者が作業してくれるため、安心して依頼できるのが魅力です。
ブレゲの正規サポートサービスでは以下2つのサービスが展開されています。
上記2つの内、オーバーホールが実施されるのは、コンプリートメンテナンスサービスです。
コンプリートメンテナンスサービスは、スウォッチグループジャパンの公式サイトから「ピックアップサービス」に申し込むことで依頼できます。
正規サービスでオーバーホールを行う場合の目安料金は以下の通りです。
タイプ・仕様 | オーバーホール料金(税込) |
---|---|
シンプル手巻 | 107,8000円 |
シンプル自動巻 | 102,800円 |
ミドルコンプリケーション | 176,000円 |
クロノグラフ | 200,200円 |
Réveil du Tsar≪ロシア皇帝ツァーリの目覚め≫モデル アラーム付き自動巻, インディペンデントクロノグラフ | 278,300円 |
パーペチュアルカレンダー, スプリットセコンド | 310,200円 |
シンプルトゥールビヨン, 付加機能付きトゥールビヨン イクエーション | 434,500円 |
ミニッツリピーター, ハイコンプリケーション, ハイジュエリー アンティークウォッチ, 修復 | 見積り |
上記表の通り、モデル毎に細かく料金が分かれているのが特徴です。
1番安い手巻きでも10万円越えと高額にはなりますが、修理後の保証が2年と長く、スキルや経験が豊富な職人の手でメンテナンスしてもらえるため安心して依頼できます。
ただ、上記料金はあくまでオーバーホールを含めた「コンプリートメンテナンスサービス」のみ実施された場合の目安です。
部品の交換や別途修理が必要な場合には料金がさらに上乗せされることがあるため、予算に上限がある方は注意しておきましょう。
ブレゲのオーバーホールは並行輸入品でも正規品と同様のメンテナンスサービスを受けることができます。
他ブランドでは、並行輸入品のオーバーホールは取り扱いなしとなっていることもあるので、かなり良心的です。
正規サービス同様に民間の修理業者でもブレゲ並行輸入品のオーバーホールは依頼できます。
ブレゲのオーバーホール、通称コンプリートメンテナンスサービスは4年前後に1回実施するのが目安とされています。
今は正常に動いているとしても油断は禁物です。
オーバーホールを怠るとパーツが摩耗して日に日に精度が低下していき、最悪動かなくなってしまうリスクも隠れています。
腕時計のメンテナンスにおいて1番避けるべきは時計が動かなくなってしまうことです。
オーバーホール料金をケチって先送りし、動かなくなってしまった時には大きな故障を招いていることが多い傾向にあります。
目安通り実施しておけば、通常料金だけで済んだはずだったのに、故障によって部品の交換や別途手のかかる修理が必要になり、余計に料金がかさむこともあるのです。
そのため、最後のオーバーホール実施から4年前後経過後は必ず実施するようにしましょう。
ブレゲの正規サポートサービスでオーバーホールする場合の納期について、公式サイトでは2~3か月、もしくはそれ以上の日数を要することもあると記載されています。
本国メーカーで作業を行う場合、約2~3カ月の期間を要しますが、作業の内容、時計の状態により、それ以上の日数を要することがございます。
依頼する際は、今後の使用予定など想定し、期間に余裕を持って申し込んだ方がいいでしょう。
一方で、
と感じる場合は、実績豊富な腕時計修理工房に依頼する選択肢もあります。
ブレゲのオーバーホールは、民間の腕時計修理工房に依頼し、実施してもらうことも可能です。
修理工房と聞くと、ちょっとマイナーなイメージがあるかもしれませんが、店舗によっては実績豊富で利用者の口コミ評判の良いサービスもあります。
修理工房に依頼する場合、正規店よりもリーズナブルな価格でスピーディに対応してもらえるのが魅力です。
実際に正規サービスと修理工房の目安料金を比較すると以下の通りとなります。
タイプ・仕様 | 修理工房のオーバーホール料金相場 | 正規サービスのオーバーホール料金 |
---|---|---|
シンプル手巻 | 約45,000円~ | 107,8000円 |
シンプル自動巻 | 約45,000円~ | 102,800円 |
ミドルコンプリケーション | 約55,000円~ | 176,000円 |
クロノグラフ | 要相談 | 200,200円 |
Réveil du Tsar≪ロシア皇帝ツァーリの目覚め≫モデル アラーム付き自動巻, インディペンデントクロノグラフ | 要相談 | 278,300円 |
パーペチュアルカレンダー, スプリットセコンド | 要相談 | 310,200円 |
シンプルトゥールビヨン, 付加機能付きトゥールビヨン イクエーション | 要相談 | 434,500円 |
ミニッツリピーター, ハイコンプリケーション, ハイジュエリー アンティークウォッチ, 修復 | 要相談 | 見積り |
修理工房の方が安い上に、納期も4~5週間と早く仕上げてもらえます。
スピーディかつリーズナブルな価格でオーバーホールを依頼したい方は腕時計修理工房に依頼するのもおすすめです。
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