機械式時計がすぐ止まる。考えられる原因は!?

カテゴリ:お役立ち・サポートケア

自動巻きでも手巻きでも機械式時計を使っていると、秒針がすぐに止まっているって事があります。

通常より早く止まってしまう原因は様々があります。

どんな原因が考えられるのか、どうしたら良いのかなど、まとめてみましたの参考にしてみて下さい。

また、ゼンマイやローターの巻き上げに不具合がある場合は分解掃除が必要になります。記事下でおすすめの修理専門店も紹介していますので合わせて参考にしてみてください。

ゼンマイが巻き上げが足りなくてすぐ止まる

ポルトギーゼクロノグラフ 正面 黒

機械式時計はゼンマイが巻かれている状態であれば動き続けますが、ゼンマイがほどけきってしまうと針は止まってしまってしまいます。

初めて機械式時計を購入した人のなかには、自動巻きの時計は腕につければゼンマイが巻かれ止まる事はないって思ってる方も多いですが、腕の動きが少なかったり腕から外す事が多ければゼンマイを巻くローターの動きも少ないため十分に巻かれない為にすぐに止まってしまう事があります。

食事の時に時計を外す方や、パソコン作業など腕の動きが小さい仕事が多い方は、動力となるゼンマイの巻き上がりが足りていなくて、気がついたら止まってしまっているという事も考えられます。

リューズを回しゼンマイを巻き上げられる機械式時計でしたら使用前に30回ほど巻いてから使用すれば問題ないく使えます。

また、リューズでゼンマイが巻けない機械式時計の場合はワインディングマシーンといって巻き上げ機を使用するのも一つの方法かと思います。

最大に巻き上げたのに針がすぐ止まっている

手巻きゼンマイ時計

精度にもよりますが機械式時計はゼンマイを最大に巻き上げた状態から40時間ほど動き続けます。

しかし明らかに、もっと早く止まってしまってる事があります。その多くは潤滑油の蒸発や劣化によるものです。

時計のムーブメント(中の機会)は多くの歯車が精密に構成されていまが、その歯車の中心の軸には潤滑油が注油されています。

潤滑油は歯車など動きのあるパーツを効率よく滑らかに動かすめ使われる油であり、 摩擦を軽減し正常に動かす為に不可欠なものです。

時計に使われる油

しかし潤滑油は時計を動かしていても止めていても時間が経つと蒸発や劣化してしまいます。その期間は5年ほど、といわれています。

潤滑油が蒸発や劣化した状態はパーツが滑らかに動かず摩擦が生じるので必要以上の力を使い時計を動かしている事になります。

油が切れたドアを思い浮かべてると分かりやすいと思いますが、ギーギーと嫌な音をたててますよね。動きも重くスムーズには開きません。

機械式時計も同じで、潤滑油が切れた状態だと本来40時間動けるのスペックでも、動きが重くなり1日で止まってしまう事になります。場合によっては2、3時間で止まるというケースもあります。

また、潤滑油の状態が悪いなか時計を動かすと歯車が滑らかに動作していないため、パーツ同士がすり減って金属が痩せてしまいます。

油の切れたドアがギーギーと嫌な音をたてるのは金属同士が強く擦れあっているからです。

この事を金属の摩擦と言うのですが、金属パーツが摩耗して痩せてしまうと交換が必要になるので、修理料金が高くつきます。古い時計によっては交換パーツが破棄されていて修理ができないなんて事もありますので、針が止まるのが早くなったと思ったら、オーバーホール(分解掃除)が必要です。

手巻き時計で巻き上がる感覚は少なくすぐ止まる

ゼンマイ 香箱

手巻き時計も潤滑油の劣化や蒸発により止まる時間が早くなる事はありますが、ゼンマイが切れてしまい時計がすぐに止まるといった状態もあります。

手巻き時計でゼンマイが切れたら巻けないんじゃないの?って思われる方も多いんですが、切れる場所によってはゼンマイを巻く事ができます。

ゼンマイは蚊取り線香のように宇頭巻常になり香箱という丸いケースの中に納められています。

リューズを回して巻いていなくても香箱に入った状態でゼンマイにはかなりのテンションが掛かっています。ゼンマイの取り出し方に失敗するとビョーンとゼンマイが飛び出すくらい丸められ香箱の中に詰められている状態です。

ゼンマイは消耗品の為いつかは切れてしまうのですが、切れる場所が宇頭巻の真ん中の先端付近で切れた場合はリューズを回してもスルッスルッとゼンマイを巻く感触が無く針は止まった状態です。ゼンマイは円の中心部分から巻き上がるので先端部分が切れると巻けません。

しかし宇頭巻の外側で切れた場合はゼンマイを少し巻く事ができます。

説明した通りゼンマイは香箱の中にテンションを掛けられ納められているため、外に広がろうとする力が生じている状態です。外へ広がろうとする力と、それを抑えてる香箱が摩擦を生じ少しだけゼンマイを巻く事ができます。

ただしゼンマイは切れた状態なので、いつまで巻いても最後まで捲き上る事はありません。この場合も時計の針は少しだけ動き、その後すぐに止まります。

ゼンマイは10年、20年使っていても問題なく巻ける事もあれば、数年で切れてしまう事もあります。ゼンマイの巻きかたが関係していると言われる事もありますが、火の処理にムラがありゼンマイ自体にアタリ、ハズレもあるようです。

通常どうりに動かす為にはゼンマイ交換が必要になります。

すぐ止まる状態は問題があるのでオーバーホールが必要

時計修理技師

スペックに記載されている駆動時間はより、明らかに早く止まってしまう場合は機会に問題がある状態です。

その多くが潤滑油の蒸発や劣化によるもので、ムーブメントの動きが重くスムーズに動けていな状態のためです。

そのまま使用し続けるとパーツが摩耗し時計の寿命を減らしてしまうので、分解掃除を行い新しい潤滑油を注入し直してもらう事をおすすめします。

時計は精密機械なので、しっかり仕事をさせる為には定期的なメンテンスは必要不可欠になります。

時計職人と繋がれて安心して依頼できる修理専門店

分解掃除を考えている方はこちらの記事を参考にしてみて下さい。私のおすすめの修理工房をまとめています。

時計のオーバーホール本当におすすめの2つの修理店

その中で、記事の一番最後に紹介しているクラフトワーカーズが特におすすめです。

クラフトワーカーズの大きな特徴として、複数の修理専門店から優秀な職人を紹介し、顧客と職人が直接やりとりできる事です。

大事な時計をインターネット経由で修理依頼する事に抵抗を感じる方でも、不安な事、疑問点を直接職人に聞き解決してから、安心して依頼できる。これは他の修理店にない大きな強みではないでしょうか。

クラフトワーカーズの顧客フロー

ホームページ内では時計に関した資格を所有しているのか、技術者歴はどのくらいなのかなど、職人のプロフィールを確認して直接本人にメンテナンス依頼ができます。

また、時計を送らずに在籍している職人全員に、まとめて見積もりも可能なのでとても便利です。もちろん、住所や電話番号などの個人情報は必要ありません。

価格がメーカーより安く、手元に届いてからの品質保証が1年間付くので安心して依頼できます。

この機会に、今後のメンテナンスも、この職人に依頼したいと思える人と出会ってみてはいかがでしょうか。

是非試してみてください。

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