町の時計の修理店にはメーカーよりも知識と技術がる人が働いてる事があります。
基本的にはメーカーに出すのが一番安全で安心かと思っていますが、いやいや○○のメーカーのメンテナンスサポートでも酷いところは酷い。なんて口コミも有りますよね。
他にも様々な理由がありメーカーでは無く修理店にオーバーホールを依頼する人がいます。
安心して時計を任せられて、その技術に触れられる良い時計修理店、3店を紹介します。
修理業者に依頼する理由は一つではなく人それぞれ異なります。
まだ有るかも知れませんが、この辺が一般的な理由だと思います。
どんな理由にしても、オーバーホールは熟練した技術が有る良い修理店に依頼しないと後悔しますので、この記事を参考にして頂けたらと思います。
オーバーホールの価格が安い時計修理店はインターネットで探せばいくらでもありますが、【格安だから】といった理由だけで決めるのは危険です。
技術力も伴っていないと、雑な分解、掃除、調整をされてしまい結果、安くても失敗してしまいす。
例えば、時計の外観や針に擦り傷がついたり、洗浄があまく汚れがあるままムーブメントえお組み上げをしてしまう。調整が悪く日差が酷いなんて事が有ります。
こういった時計店はオーバーホール後の保証が無かったり保証期間が異常に短かかったりしますので、依頼する前に注意してホームページを見てください。ホームページに記載が無い場合は電話やメールで問い合わせして下さい。
技術的に自信がある時計修理店は、1級時計修理技能士、CMW日本時計師会公認、ロレックス公認時計師、などの資格を持った人間が工房内に必ずいます。
こういった詳細もホームページに記載されているのでオーバーホールを決める時には重要視しましょう。
金額だけでは無く、熟練した知識や技術も考え、金額とバランスのとれた時計修理店を探す事をおすすめします。
多くの時計メーカーは製造中止になってしまったモデルのパーツを、いつまでも持っていません。
製造中止後、ロレックス25年、オメガ10年と部品保有期間を決めています。グランドセイコーでさえ10年の保存期間です。
アンティークのような古い時計は部品保有期間が過ぎてしまっていてパーツが処分されてしまっていてメーカーでは修理ができません。
ロレックスやオメガは一生ものと聞く事も有りますが実際にはメーカーでメンテナンスが出来なくなってしまうので、一生物の時計と言うと違う気もしてしまいますよね。
アンティークの時計はオメガ、ロレックスではアフターサービスを受けれなくなってしまいますが、どの時代に買った時計でもメンテナンスサポートをするメーカーもあります。
パテックフィリップ、オーデマピゲ、バセロン、IWC、ジャガールクルト、このいずれのメーカーはブランド自体が消えない限りメンテナンスサービスが行なえます。
もしお持ちの時計がアンティークでメーカーでのメンテナンスサポートが受けれないのであれば、時計修理屋に依頼する必用があります。
しかしアンティークの修理は極めて困難で対応できる時計店は限られています。
その理由はメーカーでは修理パーツが処分されおり取り寄せる事が出来きないので、職人が修理パーツを自ら制作する必用が有るからです。
メーカー純正の部品では無いですが、なんとか時計を動かしてあげたいって気持ちはメーカーより時計修理屋の熟練した職人のほうが有る気もします。
メーカーで断られた時計を動かすには、こういった人がいる工房に依頼する他ありません。
信頼できる技術力がいて、料金もメーカーよりも安く良心的な時計店を3つ紹介します。
どちらの時計店も見積もりは無料ですので、金額を出してもらってから予算と合わせ依頼すると良いと思います。
少し変わった名前ですが素晴らしい時計修理工房です。
アトリエキノコは当時、三立舎の取締役であった木下猛さん(当時73歳)
百貨店の取締役安であった安藤氏さん当時(78歳)
平和堂貿易に勤務しスイスでウォルサム、テクノスを立ち上げをされた平石さん(当時71歳)
日本ロレックス元技術部長。故・佐藤さん
この4人に技術者4人を加え、木下猛さんが代表となり平成11年11月11日に創業された時計修理工房です。
上の4人の経歴を見るだけでもプロフェッショナルの方達が集まって創業した事がわかります。
代表の木下さんに関しては
と時計に関わる多くの資格の持ち主です。
現在ご存命の創業者3名は、高齢ですが若い技能士も入社しています。
メーカーを退社してアトリエキノコに転職される方もいますが、【ヒコみづの】などの時計学校を卒業した若い年齢の方も工房で働いています。
熟練した知識や技術を学べるので、こういった工房で若い人が働けるのは良い事ですよね。優れた時計技能士の育成に繋がります。
近年、機械式時計を持つ人が減ってきています。それと比例して時計職人も減ってきてしまいました。
本来であれば【大工の親方から弟子へ】【寿司屋の大将から弟子へ】と同じ用にベテランの時計師が若い人間に知識や技術を伝授するのですが、時計師になりたいと考える人が少なくなってまったので技術を継ぐ人間が少なくなってきています。
また、時計は消耗品で壊れたら買い替えるという認識がひろまっていて、時計の修理店自体も減ってしまい熟練された素晴らしい職人がいたとしても閉店をしてしまう店舗もあります。
アトリエキノコのようにベテランが新米を育てるという時計工房は凄く貴重で今後少なくなってくるのかなと思います。
アトリエキノコは熟練した技術と知識が有るのに料金が良心的な時計工房です。
旧式置き時計や、アンティーク腕時計など、他の工房やメーカーで断られた難易度の高い物まで積極的に手がけてくれます。
主に機械式時計のオーバーホールと修理をされている工房でメーカーで廃盤となったパーツも出来る限り制作しています。
一つ欠点をいうと、手元に届く時間が非常に遅いです。
一般的な時計店は遅くても1ヶ月前後で手元にとどきますが、アトリエキノコの場合、3、4ヶ月前後かかります。
アトリエキノコは個人でも修理、オーバーホールを受けてもらえますが、デパートや百貨店から依頼される事が多く受け取りまでの時間がかかります。
大きい工房ではないのでどうしても時間が掛かってしまうわけです、しかし逆を言うと大きな工房ではないのにデパートや百貨店から仕事を依頼される素晴らしい工房だとも言えます。
千年堂は全ての時計を時計修理技能士1級という国家試験を取得した人間がオーバーホールをしてくれます。
時計修理技能士1級は実務経験7年以上と実際に現場で修理やオーバーホールに携わってない限り取得できません。
1級:実務経験7年以上、又は3級合格後4年の実務経験、2級合格後2年の実務経験を有する者
2級:実務経験2年以上を有する者、又は3級合格者
3級:実務経験6ヶ月以上を有する者
時計修理技能士の資格は義務ではないので、修理店の中には取得していない人が運営してる場合もよくあります。
最悪の場合、趣味レベルの人が修理工房を始める事もありますのでオーバーホールや修理を依頼する前に修理技能士であるかホームページや電話で確認する事をおすすめします。
修理技能士は1級、2級、3級と有りますが、安心を考えるならば上級技能者と呼ばれる1級を取得している方に頼むのが安全です。
千年堂は時計職人技能士が少ない昨今、さらに人数の少ない1級技能士だけに修理やオーバーホールをさせる分けですから工房の技能士はフル回転なのでは?と思いますが。
実はそうではないんです。合理的な方法で運営をしています。
Photo credit: DryHeatPanzer
千年堂は1級時計技士と協力し提携運営をしています。全国にいる優れた時計技士と、提携運営をする事で技術的に安全な修理やオーバーホールを可能にしています。
また、優れた技能士の確保意外に適切な技能士の所に適切な時計が届くようにしています。
10人時計技士がいたら人それぞれ特に得意なメーカーがあります、元リシュモンジャパンのIWCのテクニカルサポートで働いていた人、日本ロレックス認定技術者である人、スウォッチグループでオメガを担当していた人など様々です。
そういった得意なメーカーを、得意な技師の所へ、という仕組みを千年堂は作り合理的に運営しています。
得意な時計技士はそのメーカーの純正パーツを多くストックしてる事も多く。取り寄せより納期に時間が掛からない事が多いです。
アンティークの時計に関しても上と同じ事が言えます。アンティークの時計は純正パーツが生産終了しているので時計師が制作をしなければならない場合が有ります。
1級時計技士でもパーツ制作まではできない人もいます。こういった場合はパーツ制作ができて古い時計の修理やオーバーホールが得意な提携先に作業をしてもらいます。
我々一般の依頼人は修理工房を選びにくいです。その理由に、どの修理店が何が得意か分からないので、最も的確な依頼先なのか分からなく心配になってしまいます。
クロノグラフのオーバーホールが苦手だがアンティークは得意、ロレックス公認時計師だからロレックスは得意だが、ダイヤモンドの留った宝飾時計は苦手。など職人によって慣れや好みがあり得意不得意い様々です。
千年堂は技能士や工房と提携運営しているので的確な職人に任せられるという所が最大の特長の時計修理業者といえます。
時計修理技能士1級の合格率も10%を切っているといわれているので、全ての時計を1級の方にお願い出来るというのも安全で良い条件です。
料金はメーカーより最低でも2万円異常安く、納期に関しては1ヶ月前後と一般的だといえますが、2つ欠点をいえば仕組み上、依頼人→千年堂→時計技師という流れになるので間接的に工房へ時計が届くという事とアンティークの保証期間が半年だというところです。こういった所が気になる方もいますよね。
こちらのCraft Workers(クラフトワーカーズ)というサイトは、時計修理職人に触接オーバーホールや修理の依頼ができます。
一般的な修理専門店は時計を預けたあと、どんな人間が管理しメンテナンスするか分かりませんが、クラフトワーカーズでは名前や、技術者歴、プロフィール、お客さんのレビューなどを確認して職人本人に仕事の依頼をする事ができます。
サイトができたのが最近なので、所属修理専門店が5社で、職人が6人ですが1級時計修理技師から、技術者歴40年以上のベテランの方まで一括見積もりが可能です。
時計のメンテナンスは、どの店に修理してもらうかではなく、誰に修理してもらうかが一番大事と言われています。
実際にクラフトワーカーズへ、オーバーホール依頼をしてみた結果をこちらの記事
で画像付きで詳しく纏めていますので、合わせて参考にしてみてください。時計のメンテナンスは、一人の人間が最初から最後まで作業をする事になりますが、有名な修理業者でも、手がける人間が未熟では、がさつな作業をしてしまい後にトラブルに繋がります。
時計を預ける人を知ってから頼めるクラフトワーカーズは依頼側にとって安心できる大きなポイントになります。
品質保証期間もアンティーク、現行品共に1年間と、3つの修理店舗の中で一番長いです。
ちなみに、千年堂ではオメガのシーマスターのクォーツのオーバーホールが4万5千円の見積もりでしたが、クラフトワーカーズでは2万2千円の見積もりでした。
メンテナンス価格は職人によって異なりますが、今後もこの人に頼みたいなって思える理想の時計職人を探してみてください。
見積もり依頼は無料で、時計情報を入れるだけなので是非試してみてください。
私のおすすめした時計修理店は、どれも見積もりは無料です。
どの店も料金は良心的ですので、3店舗見積もりを出してもらい予算と合うほうに依頼すれば良いと思います。
見積もりの仕方は、アトリエキノコと千年堂は時計を発送してからしか分かりませんが、クラフトワーカーズは時計情報を入れて送信する簡単概算見積もりがあるので、まずはクラフトワーカーズからがおすすめになります。
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