オーバーホールの見積もりを出したけど、その値段にびっくりした人は多いと思います。
一般的なメーカーだったら5〜7万円、メーカー外部でも2〜4万円くらい掛かりますよね。
オーバーホールは物を買う訳ではないので料金を支払うのが、もったいないな…って思ってしまう気持ちはよくわかります。
しかし、機械式時計は定期的に分解掃除をしないと、必ず油切れが起きてパーツが摩耗したり、パッキンが劣化して防水性が弱くなります。
そのまま使っていると時計自体の寿命を減らしてしまう事になりかねません。
オーバーホールの料金が、もったいないとしぶってしまう人の参考になればと思います。
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結局料金を払うなら4、5年に1回のオーバーホールは、もったいないので10年20年使って壊れてから修理に出すのはどうなのかって考える人もいますが、一番避けて欲しいです。
オーバーホールを全くしないで起こる故障は、どれも悲惨です。
壊れるまで使った時計の内部は、摩耗したパーツ至る所にあったり、錆が内部まで進行してしまっている事が多いです。
こういったパーツは全て交換しなければ復元できませんし、古い時計だと修理パーツが廃棄されていて、痛んだ部品を磨き直し、あるいは作り直しをしなければ修理できないケースもあります。
交換パーツが増えれば、そのつど料金がかかりますし、パーツの磨き直しや制作は更に料金がかかります。
オーバーホールを怠り続ければ続けるほど、ムーブメント(時計内部の機会)の状態は悪くなるので、結果修理代金が高額なってしまいます。場合によっては購入した金額より高くなる事もあります。
機械式時計はグリースや潤滑油が至るところで使われています。
これらの潤滑剤は歯車などをスムーズに動かす大切なものです。
しかし油なので時間と共に蒸発したり劣化してしまい油切れが起きてしまいます。
油切れがおきた状態で時計を動かすと、歯車などは滑らかに動く事ができないのでパーツ自体や、それを支えている穴などが傷つけて、摩耗をしてしまいます。
摩耗すると細かい鉄粉が削れ出てしまい、その鉄粉が劣化した油と混ざりヤスリ代わりになってしまい、さらにパーツが摩耗が進んでしまいます。パーツが摩耗しすという事は削れ小さくなるという事でうす。
パーツが小さくなると時計本来の精度がだせなくなるので、正常な新しい部品と交換されます。。
経済的に考えるならば、定期的にオーバーホールを行い油を差し替え、ムーブメントを良好な状態にしておく事が大事と言えます。結果、内部部品を大切に長く使う事になるので交換部品も少なくオーバーホールでの料金が抑えられるし、時計を長持ちさせる事もできます。
オーバーホールは人間ドックみたいなものです。
人間は大きな病気にかかると手術をしなければ完治できません。場合によっては手術をしても治す事ができない事もあります。
時計も一緒で、使っているうちにゆっくりと、油が切れて時計内部が疲れてしまいます。結果なんかしらのトラブルがおきます。
定期検診(オーバーホール)を行なっていれば、大きな故障につながるトラブルを早期発見し処置をする事ができますし、もとの良好な状態に戻す事ができます。
機械式時計を長く使うつもりでであれば、オーバーホール代の出費も覚悟しておく必要があります。
オーバーホールの料金を、もったいないと思う気持ちはわかりますが長く使う為には必須です。
逆に言うと、オーバーホール代を払いたくないのであれば、機械式時計はおすすめできません。
もしくは安価な機械式時計を使い捨て感覚で使う事をおすすめします。
お持ちの機械式時計が「最近、遅れるようになってきたな」って事が多くなってきたら、オーバーホールに出すタイミングです。
これからも長く使いたい時計であれば、分解して綺麗な油をさし直し良好な状態に戻してあげてください。
オーバーホールって、そもそもどんな人がどんな事をしているのか分からない人も多いと思います
こちらの記事ではオーバーホールはどんな事をしているのか纏めてあるので興味があるかたは合わせて読んでみてください。
また、記事最後にメーカーよりも価格が2〜3万円安くおすすめな修理専門店を紹介していますので、参考にしてください。
オーバーホール後の品質保証期間も1年間と長期なので安心して以来できるかと思います。
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