腕時計専門店ベルモンドは高級腕時計の販売・買取をしている会社です。
定番商品からマニア垂涎のモデルまで幅広く取り揃えていて、時計好きなら一度は足を運んでみたいショップの1つです。
しかし、初めてベルモンドの商品を目にした方からするとあまりの値段の安さに不安を感じる方も多いと思います。
そこで今回はウォッチニアンで販売されている時計が安い理由やお店の評判、信頼性など詳しく解説していきます。
腕時計専門店ベルモンドでは正規品以外に並行輸入品も扱っています。
一般的に並行輸入品は正規品と比べるとかなりリーズナブルな価格帯で販売されることが多いです。
ただ安いのは決して商品が偽物だからというわけではありません。
並行輸入品は本物のブランド品ではありますが、正規ルートとは異なる経路で輸入・販売されている商品の事を指します。
通常日本国内で販売されている正規のブランド品は日本の正規代理店を通して輸入・販売されますが、並行輸入品の場合は正規代理店を介さずに販売されています。
つまり並行輸入品は代理店を通さない分、輸入経路の中でのマージン(取引手数料)が抑えられるため、安く販売することができているのです。
人によっては輸入段階での仲介料が抑えられるだけでそんなに安くなるものなのか疑問に感じる方もいるでしょう。
しかし、一般的な業界の水準と比較してもベルモンドで取り扱われている時計の販売価格は決しておかしなものでもありません。
メーカーや卸売店が小売店に卸す時の価格は私達一般消費者が想像している以上に安いからです。
参考情報として私が過去に働いていた時計販売店での卸売価格は定価の50%~60%程度でした。
定価が100万円の時計であれば、50~60万円で卸して貰って70~80万円程度で一般の消費者向けに販売し、その差額分で利益が出るイメージです。
一方で正規代理店の場合は、定価に準じて販売しなければならないルールがあります。高級ブランドの正規店でセールによる割引などが滅多にないのはこれが理由です。
逆に小売店の場合は定価に準じる必要がなく価格も自由に設定できるので、定価よりも安く販売することができるのです。
並行輸入品は比較的リーズナブルな価格帯で販売されていることが多いですが、ブランドによっては正規店より高いこともあります。
お店側で自由に価格設定できるということは市場の動向次第で価格の変動も起こりやすいからです。
代表的な例でいえばロレックスが挙げられます。ロレックスは昨今急速な需要の拡大によって品薄が続き、並行輸入品でも入手困難な状況が続いています。
そのため、並行輸入品であっても必ず安いわけではないということは理解しておくことが大切です。
腕時計専門店ベルモンドで販売されている時計で偽物が紛れ込んでいる可能性は限りなく0に近いと考えていいでしょう。
理由は大きく3つあります。
高級ブランドの腕時計販売において、偽物の販売は取り返しのつかないミスになります。
たとえ事後処理が適切だったとしてもこれまで積み上げてきた信頼は失ってしまうわけですので、会社として事業を存続していくのは危うくなる可能性が高いからです。
その他偽物の販売には多方面でリスクがあります。
偽物の販売でメーカーの信頼を損ねるようなことがあれば、法的措置を取られ多大な損害賠償請求を受けるリスクもあります。
そうしたリスクの中で事業を継続しているわけですので、偽物対策には細心の注意を払っていると考えて間違いないでしょう。
偽物対策が徹底されていると推測できる理由の1つが会社としての運営歴の長さです。
先述した通り、高級腕時計の販売においては偽物を取り扱った時点で事業の継続は極めて難しくなります。
しかし、ベルモンドは2013年に会社創業以来、10年以上も事業を継続しており、規模も年々拡大しつつあります。
それだけ長期間に渡って事業を継続できているということは、健全なサービスの提供ができている何よりの証拠と見ていいでしょう。
中古のブランド品を事業として販売・買取するには古物商許可を取得することが法律で定められています。
ベルモンドは古物営業法に基づく古物商許可を取得した上で事業を継続している会社です。
ただ、中には古物商許可を取得することなくネット上でブランド品の売買をしている業者やサイトも見られます。
こうした業者から購入してしまうと偽物を掴まされたり、最悪詐欺に引っかかってしまう可能性が高いです。
販売元が信頼できるかどうか確認する際は、サイト上に古物商許可番号の記載があるかどうかも重要なポイントとなります。
並行輸入品は正規品と輸入経路が異なるだけで製品自体は本物だとお伝えしました。
しかし、並行輸入品を購入する際には、絶対に知っておきたい注意点が1つあります。
ブランドによっては並行差別を行うブランドもあるということです。
並行差別とは正規品と並行輸入品の間でアフターサービスの内容や料金に差を付け、正規代理店で購入した顧客を優遇する制度の事をいいます。
具体的にはメンテナンスやオーバーホール料金が並行輸入品だと高くなってしまう事を指すことが多いです。
並行差別のあるブランドとして代表的なブランドを以下でまとめています。
上記ブランドを購入する場合は並行輸入品だと修理料金が1.5~2倍くらい高くなってしまうと考えた方がいいでしょう。
メーカーが並行差別を行うのは、正規店で購入する顧客に優先的なサービスを提供することで正規店で買ってくれる顧客を増やしたいという思いがあるからです。
基本的に並行輸入品は正規品よりも安いため、並行輸入品の方が売れやすい状況にあります。
しかし並行輸入品ばかりが売れる状況ではメーカー側としてもあまり好ましい状況ではないわけです。
そのため、正規店で買ってくれる顧客に対してはサービス料金や会員制度で優遇するなどの仕組みが取られています。
並行差別は全てのブランドで行われているわけではありません。
実際以下のブランドは並行差別をしないことで有名です。
上記ブランドであれば、並行輸入品であっても正規品と同じ料金でアフターサービスを受けることができます。
また、並行差別のあるブランドであっても修理を受け付けてくれないことは少ないです。
あくまでも修理料金に差が付けられるだけで、修理自体は依頼すれば応じてくれることが多いといわれています。
並行輸入品と正規品どっちを買うか迷った場合は並行差別があるブランドかどうかを1つの基準として考えるといいでしょう。
並行差別のないブランドであれば、並行輸入品を購入した方がお得です。
一方で並行差別のあるブランドの場合はアフターサービスの内容や料金、時計の販売価格など考慮して決めるといいと思います。
並行輸入品と正規品で価格差が小さいのであれば、正規品を買った方がお得です。
ただほとんどの場合、並行輸入品は正規品よりも大幅に安く設定されていることも珍しくありません。
そのような場合はメンテナンス料金が多少高くなったとしても並行輸入品を買っておいた方がお得です。
腕時計の定期メンテナンスとして行うオーバーホールは4~5年に1度実施するのが一般的です。
頻度としてそんなに高いわけではないので、腕時計の価格差次第では修理料金で回収するのに長い期間を要することになります。
仮に定価で100万円の時計があったと考えてみてください。
その時計が並行輸入だと70万円で買えるとしたら並行輸入品を買うだけで30万円分お得な計算になります。
その代わり4~5年に一度のオーバーホール料金が5万円くらい高くなったとしても正規品の方がお得になるのはオーバーホールを6回以上実施した場合です。
オーバーホールを6回以上と考えると少なくとも30年以上は使い続けなければいけない計算になります。
そう考えると修理料金に多少の差が付いたとしてもそんなに気にする必要はないのかなという所です。
ベルモンドの時計はお品物の状態によって保証期間が次のように分けられています。
保証を受けるためには時計本体と保証書が必要になりますので、購入した際は大切に保管しておくようにしましょう。
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