ブライトリングというとパイロットウォッチに代表される航空腕時計としての空の顔、さらにスーパーオーシャンなどのダイバーズウォッチに代表される海の顔などが連想されますが、実はそのムーブメントの優秀さからモータースポーツともかかわりが深く、特にスポーツカーとのコラボとして英国で最も由緒あるプレステージカーのベントレーとのコラボレーションが有名で、この自動車の名前をそのまま冠したブライトリングベントレーは陸の顔として車好きを中心に圧倒的な支持を集め、ディスコンとなった現在も中古市場で大きな支持を受けています。
ブライトリングベントレーの大きな特徴はストップウォッチとしてのクロノグラフ機能を始めとして速度計測が可能な可変タキメーターも付属しており、レーシングウォッチとしての性格が強いモデルになっています。ダイヤルは自動車のコックピットをイメージしたといわれる精悍なフェイスになっており、ブライトリングの他のラインアップとは一線を画したデザインになっています。そしてケースデザインには英国のエスプリが漂うベントレーの車体をイメージしたデザインになっており、モダンな美しさは他のクロノグラフウォッチには無い魅力があります。
そしてブライトリングベントレーはコレクションも多彩ですが限定モデルが多いのも特徴で、非常に現在では希少価値の高いモデルが多く存在します。全体のラインアップの中で3/1が限定モデルというコレクションは他に例が無く現在のブライトリングベントレーの価値高騰の要因にもなっています。
ブライトリングベントレーのようにレーシングウォッチとしての機能を持ち、高精度なムーブメントを搭載した腕時計を長くに渡って愛用するためには定期的なメンテナンスが必要で特にオーバーホールは必須事項といえます。最低でも使用期間が3~5年以上経過した機械式ムーブメントの場合には必ずオーバーホールが必要になってきます。では正規メーカーにブライトリングベントレーのオーバーホールを依頼した場合、金額はどのくらいかかるのでしょうか。
ブライトリングベントレー正規メーカーオーバーホール料金
駆動方式・モデル | オーバーホール料金 |
---|---|
自動巻きB-1クロノグラフ | 137,500円~ |
自動巻きB-3クロノグラフ | 154,000円~ |
この料金に関してはあくまでオーバーホールのみの料金になり作業工程の中で部品交換や修理作業が発生した場合には別途料金がかかってきます。
正規メーカーにオーバーホールを依頼する上でのメリットは作業をブライトリング専門の熟練したスタッフが担当するので作業に対する信頼度が高いこと、さらに部品交換の場合には100%純正パーツが使用されること、そして作業完了後のアフターサービスが迅速で細やかなことが挙げられます。
一般の腕時計修理専門店では修理保証が付かない業者も多くいますが、正規メーカーの場合には1年間の防水・動作保証も付いてきますので、こうしたアフターサービスの充実度も正規メーカーを利用するメリットになってきます。
日本製を除いてほぼ全ての高級ブランド腕時計に共通する事柄ですが、輸入腕時計には販売ルートとして正規輸入ルートと並行輸入ルートの2つがあり、正規販売店での購入と並行輸入で購入された腕時計には商品は全く同じものですが、アフターサービスに違いが生じることは良く言われています。
一般的に並行差別と呼びますが、一例では正規販売店で購入されたもの以外は修理を受け付けしない、また受付されたとしても正規料金以上の高額な修理料金を要求されるなどの事例が多く挙げられています。
ではブライトリングベントレーの場合はどうかというと修理そのものに関しては、保証書があり本物であることが証明されれば受け付けてくれますが、オーバーホール料金に関しては正規料金のままになります。
ブライトリングベントレーに関してはクロノグラフの構造が複雑なので料金は他のモデルに比べてオーバーホール料金は高額になっていますのでベントレーの並行輸入品を購入した場合には注意が必要です。
そして一番大きな違いとして正規購入品に関してはクラブブライトリングメンバーズに加入ができる特典があり、加入するとオーバーホール料金が正規料金の50%割引になり防水・動作保証も1年間付いてきます。
この特典は正規販売店購入の商品のみになり並行輸入品には適用になりませんので、並行輸入で購入されたブライトリングベントレーは信頼の置ける腕の良い腕時計修理店に依頼したほうが色々と融通が利きよい結果が得られる場合が多いのでよりおすすめできるでしょう。
ブライトリングベントレーは構造の複雑さから他のモデルに比べてオーバーホール料金が少々高額なので、予算の関係やベントレーは限定モデルが多いので稀に正規サポートに純正パーツがない場合、腕の良い信頼の置ける腕時計修理専門店にオーバーホールを依頼するのも選択肢としてよい方法です。
では腕時計修理専門店にブライトリングベントレーのオーバーホールを依頼した場合、料金は一体どのくらいになるのでしょうか。
ブライトリングベントレー腕時計修理専門店オーバーホール料金平均相場
駆動方式・モデル | オーバーホール料金 |
---|---|
自動巻きB-1クロノグラフ | 43,000円~ |
自動巻きB-3クロノグラフ | 48,000円~ |
修理店によって違いはありますが平均相場で行くとこのように非常にお得な料金になっています。
腕時計修理店にオーバーホールを依頼するメリットとしては何といっても格安な料金にあります。
セイキメーカーに依頼する三分の一以下の金額でオーバーホールできるのは大きな魅力です。また納期も迅速で正規メーカーの場合だと1ヶ月~3ヶ月かかるのに比べて1ヶ月ほどで仕上がるのもメリットになります。
逆にデメリットとしては作業を担当するのがブライトリング専門の技能士ではないため安心感の面で不安が残ること、また大抵の専門店では部品交換の際に純正パーツを使うことは無くジェネリックパーツになること、そして肝心の仕上がりに関しては担当する技能士の技術しだいで仕上がりにバラつきが出ることが挙げられます。
やはりブライトリング専門の技能士ではないため最終的には担当する技能士の腕が物を言うことになるので、腕時計修理専門店に依頼する際には店舗の見極めが大切になってきます。
ベントレーのような構造が複雑なムーブメントを搭載し、限定品が多いため希少価値も高い腕時計をオーバーホールに出す場合、やはり正規メーカーにオーバーホールを依頼するのが一番賢明といえます。
正規メーカーに依頼するということは安心と信頼に対価を支払うことになるので高額な料金でも安心して腕時計を預けることができるでしょう。
しかし予算的な面がネックになり、ブライトリングジャパンへ依頼できない場合は腕時計修理専門店のほうが融通も聞きますし便利で安価に仕上がります。
ですが日本には腕時計修理専門店の数が多すぎて一体どこに出したらよい結果が得られるのか悩んでいる人も多くいるでしょう。
そういった場合にチェックしておきたいのが技能士の取得資格を調べておくと参考になるでしょう。
特に1級腕時計修理技能士は上級資格として登録されているので安心感が大きいです。しかし現在はほとんどの腕時計修理専門店が1級腕時計修理技能士在籍と謳っている状態なので、かえって悩ましい状況でもあります。
現在はインターネットなどで情報も簡単に収集できますが、不確かな情報が多くかえって混乱している人も多いでしょう。
以下の記事ではおすすめの修理専門店を纏めています。
特におすすめなのが、記事一番下で紹介しているクラフトワーカーズです。
クラフトワーカーズでは、時計を送らずに複数の修理専門店から優秀な職人さんに、纏めて見積もりをとり、比較して選ぶことができます。
時計を送らずに見積もりがとれるので、ビックカメラやヨドバシカメラの料金と比較してみても良いかもしれませんね。
この機会に、今後のメンテナンスも、この職人に依頼したいと思える人と出会ってみてはいかがでしょうか。
是非試してみてください。
ブライトリングベントレーのように限定品が多いため出廻りも少なく希少価値が高い、さらに精度が高くクロノグラフ等の複雑な機能を持っている腕時計を正規メーカー以外の腕時計修理専門店にオーバーホール依頼する際には本当に信頼の置ける技術の高い腕時計修理専門店に預けるのがおすすめです。
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