1884年の創業時から航空業界とブライトリングの関わりは深く、1915年には世界初となる専用プッシュボタンを備えたクロノグラフ時計を発表し、そしてこれも世界初となる回転式計算尺を搭載したクロノグラフ腕時計しとてナビタイマーの名前で世の中に登場することになります。
この腕時計は今までの概念に無かった完全航空腕時計としての機能を十分に満たすものであり瞬く間に軍用腕時計として採用され、さらにパイロット需要としても欠かすことのできない腕時計として世界中のパイロットたちに現在も愛用され続けています。
実用面を考えて機械式腕時計であったブライトリングのコレクションですが、1969年のクォーツショクによって一時は影を潜めてしまいコレクションの復活にはかなりの難関となります。しかしそんなクォーツショック真っ只中の1984年にイタリア空軍アクロバット飛行チームの公募に合格し再び機械式クロノグラフ回転式計算尺搭載ウォッチとして採用されたのが自動巻きクロノグラフウォッチ・クロノマットでした。
計器としての機能に徹底して細かなディティールまで計算しつくされて設計されたこのクロノマットはパイロットがグローブをはめたままでも操作ができるよう、大きめのケースデザインが特徴でインダイヤルやインデックスを効果的に配置した事で計算尺がより見やすくなるようになっており、細かな配慮が行き届いたモデルになったいます。
また大型のデザインがシティユーズとしても注目を浴び、現在は一般ユーズとしても人気のモデルになっています。
ブライトリングクロノマットのように精密で高精度なクロノグラフムーブメントを搭載しており、100~500mまでの高性能な防水機能を持ったモデルがラインアップする高品質な腕時計を使用する上で非常に大切なのが定期的なメンテナンスであり、オーバーホールはその中でも基本的な作業になってきます。
4~5年使用した機械式ムーブメントの場合はオーバーホールを実施することが必須事項になっており、精密さと高精度を維持するためには必ず行わなくてはいけない作業になっています。ではブライトリングクロノマットを正規サポートにオーバーホール依頼した場合には、料金はどのくらいかかかるのでしょうか。
ブライトリングクロノマット正規サポートオーバーホール料金
駆動方式 | オーバーホール料金 |
---|---|
自動巻きノンクロノグラフ | 88,000円~ |
自動巻きクロノグラフ | 137,500円~ |
これらの料金はあくまでオーバーホールのみの料金であり、作業工程の中で部品交換や修理作業が発生した場合には別途料金がかかってきます。
正規サポートにオーバーホールを依頼するメリットとしてはブライトリング専門の熟練したスタッフが作業を担当するので信頼度が非常に高いこと、修理作業や部品交換の際には100%純正パーツが使用されること、作業完了後のアフターサービスが行き届いていることなどが挙げられます。
特に正規サポートにオーバーホールを依頼した場合には作業完了後に1年間の防水・動作保証がつきますので、こういった細やかなサービスの良さも正規サポートに作業を依頼する大きな魅力になっています。
高級腕時計に関して日本製を除いてほぼ全てのブランドに共通する事柄ですが、輸入腕時計には正規輸入ルートと並行輸入ルートの2つがあり、正規販売店での購入と並行輸入で購入された腕時計には商品は全く同じものですが、アフターサービスに違いが生じていることは良く知られています。
一般的に並行差別と呼びますが、一例では正規販売店で購入されたもの以外は修理を受け付けしない、また受付されたとしても正規料金以上の高額な修理料金を要求されるなどの事例が多く挙げられています。
ではブライトリングクロノマットの場合はどうかというと修理そのものに関しては、保証書があり本物であることが証明されれば受け付けてくれますが、オーバーホール料金に関しては正規料金のままになります。
クロノマットは比較的新しいモデルになりますので並行輸入品の場合でも正規サポートに部品が揃っていますので問題なくサービス自体は受け付けられます。
そして大きな違いとして正規購入品に関してはクラブブライトリングメンバーズに加入ができる特典があり、加入するとオーバーホール料金が正規料金の50%割引になり防水・動作保証も1年間付いてきます。
この特典は正規販売店購入の商品のみになり並行輸入品には適用になりませんので、並行輸入で購入されたスーパーオーシャンは信頼の置ける腕の良い腕時計修理店に依頼したほうが色々と融通が利きよい結果が得られる場合が多いのでおすすめになります。
高価な予算の関係やすでにヴィンテージモデルになってしまい正規サポートにも純正パーツのストックがない場合ブライトリングクロノマットを正規サポート以外にオーバーホール依頼するとなると技術の高い信頼できる腕時計修理専門店に依頼するのがおすすめです。
幸い日本には腕時計修理専門店の数が非常に多いので、依頼する店舗が選べるのも利点になります。
では腕時計修理専門店にブライトリングクロノマットのオーバーホールを依頼するとなるとどのくらいの料金がかかるのでしょうか。
ブライトリングクロノマット腕時計修理専門店オーバーホール相場料金
駆動方式 | オーバーホール料金 |
---|---|
自動巻きノンクロノグラフ | 35,000円~ |
自動巻きクロノグラフ | 40,000円~ |
修理店によって差はありますが平均相場を取るとこのような料金になりとても格安な料金になっています。
腕時計修理専門店にオーバーホールを依頼するメリットとしてやはり格安な料金が挙げられます。正規サポートの約半額でオーバーホールが仕上がるのは何といっても大きな魅力です。
また修理店によっては正規サポートにストックの無い純正パーツをストックしている店舗も有るのでヴィンテージモデルを所有している人には大きなメリットになります。
さらに納期が早く通常正規サポートだと最低1ヶ月~3ヶ月かかるところを2週間~3週間で仕上げるところもメリットといえます。
逆にデメリットになるところは担当する技能士がブライトリング専門ではないので安心感に不安が残るところ、作業工程で部品交換が必要になった場合に純正パーツを使ってくれるのか、さらに仕上がりに関しては作業を担当する技能士の技術しだいでバラつきが出てしまう点などが挙げられます。
腕時計修理専門店に依頼する場合は信頼の置ける店舗に依頼することが必須となり、店舗の見極めが大切になってきます。
ブライトリングクロノマットのようにこ高精度なクロノグラフ機能を搭載し、航空腕時計としてパイロットの信頼に応える性能の腕時計をオーバーホールに出す場合にはやはり正規サポートへ依頼するのが賢明ですが、予算の関係やヴィンテージモデルで正規サポートに純正パーツのストックが無い場合などには信頼のおける腕時計修理専門店を利用するのも選択肢の一つとして有効です。
しかし腕時計修理専門店の場合には専門店の数が多すぎて一体どこへ出したらよい結果が得られるのか不安になる人も多いでしょう。
こういった場合には担当技能士の取得資格で判断するのも参考になりますので良い方法といえます。特に1級腕時計修理技能士の資格は上級資格として登録されていますので、判断する基準になるでしょう。
しかし現在の腕時計修理専門店のほとんどが1級腕時計修理技能士在籍と謳っているので、資格イコール技術の高さと一概に言えないところが悩ましい点でもあります。
こちらの記事では私のおすすめの修理専門店を紹介しています。
この記事の中で一番、私がオススメしたいのはクラフトワーカーズです。
このサイトでは優秀な技術者を複数の修理専門店からピックアップしており、依頼する側は簡単な時計情報を送るだけで、技術者全員へ一括複数見積りを頼むことができます。
またこのサイトでは紹介している技能士の修理担当暦や取得資格、さらに所属会社まで公開しているので安心してオーバーホールを依頼することができます。
興味のある人は一度覗いてみると良い結果が得られるでしょう。
sendCraftWorkersブライトリングクロノマットのような高精度でクロノグラフ機能を持ち、航空腕時計としてプロのパイロットの絶大な信頼を得ている性能の腕時計を正規サポート以外にオーバーホール依頼する際には本当に信頼の置ける高い技術を持った腕時計修理専門店に依頼するのがおすすめです。その場合には優秀技術者が担当してくれるのか、見極めが大切です。
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