IWCポルトギーゼの修理メンテナンスは正規だと高額!時計修理専門業者だと安くメンテナンスできる?

カテゴリ:お役立ち・サポートケア

IWCポルトギーゼは男性に限らず女性にも支持される、IWCの人気モデルのひとつです。クロノグラフやベーシックモデルまで幅広いラインナップを備えている事も魅力なのかもしれません。しかし正規メンテナンス、オーバーホール(以下OH)は料金が高い印象があります。今日はそんなメンテナンス事情を詳しく調べて検証してみます。

IWCポルトギーゼ、視認性に優れた高精度な時計

https://www.iwc.com/jp/ja/company/history.html 1939年に発表されたポルトギーゼの初期モデル

ポルトギーゼは少し変わったネーミングも気なる、IWCの代表モデルです。このモデルは1930年代にポルトガル商人がIWCへ「マリンクロノメーターに匹敵する高精度腕時計」に製作を依頼しました。ポルトギーゼの意味は英語で「ポルトガル人」という意味です。発祥の由来をそのままにネーミングしました。

当時はまだまだ懐中時計の全盛期、ポルトガル人依頼主の要望は「高精度で見やすいこと」が優先事項だったそうです。しかし大型のケースで見やすい物に成ったもう一つの理由は、腕時計のケースに当時の懐中時計のムーブメントをそのまま搭載したからでした。

「アラビア数字インデックス」の文字盤外周には全て目盛りをプリント(後にレイルウェイ目盛へ)、スタイリッシュなドルフィン針は現代も引き継がれ、「ポルトギーゼといえばこのデザイン!」とまで呼ばれるほどです。2000年以降の「デカ厚時計ブーム」は、この時計に一層の注目が集まることになります。これらの理由から近年ポルトギーゼの人気は年々上昇しています。

現行モデルはコンプリケーション(複雑機構)モデルもあるため、購入後のメンテナンスには高い技術力を持った業者に依頼するべきです。まっさきに思いつくのがIWCによる、「メーカーメンテナンス」(正規メンテナンス)になります。

IWCの正規メンテナンスは部品の永久保証が特徴、自社ムーブメントの料金は高額!

IWCの正規メンテナンスは「部品在庫の永久保証」がある事が特徴です。一部スイスブランドでは部品の製造中止により、正規メンテナンスでも「受託停止モデル」が存在しますが、IWCの受託拒否は製品が偽物で無い限りありません。

その事がIWCが信頼性の高いブランドと言われる大きな理由ですが、とはいえ正規メンテナンスの費用はかなり高額です。国内で修理できない場合にはスイスに送り修理となる場合もあります。

https://www.iwc.com/jp/ja/watch-collections/portugieser/iw358304-portugieser-automatic-40.html 現行モデルIW358304 シンプルな三針モデル

IWCの公式HP内には正規メンテナンス料金が計算できるサイトがあります。筆者がポルトギーゼの現行品で一番シンプルな三針モデルIW358304を実際に計算してみましたが、「コンプリートサービス(オーバーホール)」で91,300円と算出されました。

いくつか試しに入力して計算しましたが、「自社製ムーブメントは高額」で、それ以外の「汎用ムーブメント搭載モデルは安い」という傾向もわかりました。

費用を安く作業するなら時計修理専門業者

時計修理専門業者イメージ。

前述したように、ポルトギーゼの正規メンテナンスは現行モデルで、最低でも91,300円です。三針以外のモデルはクロノグラフやコンプリケーションモデルとなるため、もっと高額になることが予想されます。

そのため費用を安くする事を考えるなら、時計修理専門業者に作業を依頼すべきです。時計修理専門業者はメーカーを問わず、腕時計を修理してくれます。また一般的にメンテナンス料金も正規メンテナンスより安いのが、特徴です。

料金が安いと聞くと、不安になる人も多いと思いますが、しっかりと修理してくれます。安い理由は正規と違い、無駄な費用が発生しない事が特徴です。ではどんな事が正規と時計修理専門業者が違うのかを検証してみます。

正規メンテナンスの料金が高くなる一番の理由は、中間マージンがかかるためです。一般的な正規メンテナンスは正規店が受託窓口になっています。そのため正規店で受託した場合受託手数料が発生するのが一般的です。

スイスイメージ

さらに日本国外、つまり「スイスでの修理」となる場合もあり、これも料金が高額になる要因のひとつになります。では時計修理専門業者はなぜ費用が安くなるのでしょう?

経費を抑える工夫をしている

ネットによるビジネスイメージ

時計修理専門業者の作業料金が安い理由はまず、作業に中間マージンが発生しないことです。また最近の時計修理専門業者は費用を安くするため、店舗を構えないネット専業型の業者も存在します。

都心に工房を構えると「家賃負担で経営を圧迫」するため、敢えて、郊外の賃料が割安な地域でネット受託と並行して営業する形態も時計修理専門業者も増加中です。このように近年の時計修理専門業者は費用を抑える工夫をしています。

またメンテナンス「受託した製品を外注しない」事も特徴です。実は一部「正規メンテナンスでは時計修理専門業者へ外注」しています。この事も正規メンテナンスが割高になる理由です。

時計修理専門業者の選ぶコツは相場を知る事!

では時計修理専門業者の選び方はどのようにしたら良いのでしょう?ネットで時計修理専門業者を選ぶと実に多くの業者が検索されます。まずはおおよその相場を知っておくのがベストです。

三針クロノグラフ
A社35,000円〜40,000〜
B社29,000円〜43,000円〜
C社20,000円〜25,000円〜
正規(IW358304)91,300円問い合わせ
ネットで調べた、時計修理専門業者のネット上のポルトギーゼメンテナンス料金表(相場)

上の表のように時計修理専門業者の作業料金は「バラツキ」があります。この理由は会社によっては目安の料金はあくまでも目安で、実機を見てから最終的な料金決める「本見積り」を行うのが一般的です。

そのため、業者によってはネット上に比較的安い料金を掲示する会社もあれば、逆にある程度高目の金額を提示するところもあります。この辺りは実際に問い合わせをしないとわかりません。つまり「問合わせをする」ことで、実際の料金相場を知ることができます。

そこでまずはできるだけ多くの業者へ料金の問合せをしましょう。通常はWEB内に問い合わせボタンから入力フォームページへ移動、そこで必要事項を記入し送信して、後日メールにて返信が来るシステムです。

しかし、ここで問題なのは複数の修理専門業者へ問い合わせするため、都度同じ内容のWEB入力が必要です。しかし1社だけ、一度の入力で実質6社への問合わせができる時計修理専門業者が存在します。

https://craftworkers.jp/bulk_quote_request/regist クラフトワーカーズの入力フォーム、スマホでも見積り可能!

クラフトワーカーズは一度の入力で実質6社への問い合わせができる

クラフトワーカーズは2022年8月時点で6人の時計職人さんが登録されており、それぞれが独自の料金体系を取っていることが特徴です。時計職人さんたちはクラフトワーカーズと並行して、独自の時計修理業を営んでいます。

料金は6人とも異なり、クラフトワーカーズへ問い合わせれば、「同時に6社へ見積依頼」するのと同じ事です。問合わせは簡単で、「まとめて見積」ボタンを押し、必要事項を一度のフォーム入力だけで6人全員への問合わせができます。

概算見積はメールにて送信され内容を比較検討してから、時計職人さんを決めることができます。そして時計職人を依頼者の意思で決定して依頼(指名)することができます。これは他の時計修理専門業者には無い特徴です。

また登録している6人の時計職人さんは全員有資格者で経験も豊富で、メーカー(正規)での作業経験者も登録しています。

ポルトギーゼに限らず、オーバーホールやメンテナンスではその時計に対する作業経験や知識がある時計職人さんに依頼する方が安心できます。

クラフトワーカーズのまとめて見積りは、それぞれの時計職人さんから受信したメッセージを比較してポルトギーゼに対する知識や経験を知ることが可能です。料金だけで決めるのも良し、スキル経験で判断する事もできます。

ぜひ、「お問い合わせフォーム」にて、ポルトギーゼに最適な時計職人さんをクラフトワーカーズで見つけてください。

まとめて見積もりの料金が納得がいけば、写真の「宅配キット」が送られてきて時計を入れて工房まで送る

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