クロノグラフは一般的な3針時計より針が多くメカメカしいのでデザイン重視で購入する人が多いです。
ただ、中にはストップウオッチの長い針(クロノ針)が動いていないので、なんとなく違和感を感じる人もいます。針の動きも腕時計の魅力ですよね、一番長い針を動かしていたいという気持ちは良くわかります。
そういった方のなかにはクロノグラフを動かし続けて、秒針として使ってしまう人もいますがおすすめできません。
なぜクロノ針を秒針として動かしっぱなしにしない方がよいのか纏めました。
ちなみにクロノグラフはギリシャ語のクロノス(時間)とグラフ(記録する)をくっつけた造語です。
クロノグラフは、あくまでストップウォッチなので、常に動かされる前提に設計はれていません。
時計内部の歯車には潤滑油が差されていますが、ストップウォッチを計測する30分計や12時間計は、それほど使うことを想定されていないため、そこまで潤滑油が差されていません。
常時クロノグラフを動かしっぱなしにすると潤滑油が乾いてしまい部品の磨耗(すり減ること)が激しく、機械内部への負担となります。
クロノグラフを動かさなければ、関連機構の摩耗は起きないので、使わなければよいのかいうとそうわけではありません。
長期間クロノグラフを動かさないと、クロノグラフを動かすために差してある潤滑油が固まりやすくなったりします。
クロノグラフは動かしっぱなしは故障に繋がるので避けるべきですが、定期的に動かした方が良いです。
1ヶ月に1日だけクロノグラフを使って潤滑油をまわすって人もいるようですが、以前時計の技術者に聞いたところ、1ヶ月一周クロノ針をまわす程度でもよいと聞きました。
クロノ針は一番長く、その動きもかっこいいですが、動きっぱなしにすると機構に負荷がかかってしまい、すぐには壊れなくても長い目で見れば故障につながります。
常に動かすことはあまりお勧めしません。
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