ルミノックスは、アメリカ海軍にも採用されたことのある本格的なミリタリーウォッチを取り扱っている時計ブランドです。ラテン語で「明るい夜」という意味のブランド名の通り、暗所でも見やすい独自の蓄光技術に強みを持っています。
スポーティなスタイルにあわせやすいデザインと、過酷な環境にも対応できる頑強さが魅力で、ファッションで楽しむ人からメカ好きのマニアまで幅広く愛されています。
しかしルミノックスが傷ついたり壊れてしまった際の修理方法は、あまり知られておらず、「どこに依頼すればよいのかわからない」と感じている方も少なくありません。
そこでこの記事では、ルミノックス時計修理の依頼方法と、修理内容と費用の目安をご紹介します。
時計は日々使うことが多く手元にあることから、ぶつけたり落としたりして壊してしまうことも少なくありません。その際に修理を依頼する方法として大きく「正規店舗」か「時計修理店」のどちらかに依頼する方法があります。
正規店舗は、ルミノックスを販売するメーカーに依頼する方法です。正規店舗での受付は、Luminox直営店または正規取扱店に時計を持ち込むか、インターネットで宅配申込みをするか、いずれかの方法になります。
正規店舗に依頼するメリットは、安心感があるという点です。メーカー所属の職人による対応がしてもらえるため、安心して時計を預けることができます。また部品の交換が発生した際の、交換パーツはすべて純正パーツである点もメリットと言えるでしょう。
正規店舗のデメリットは、価格が高いという点と納期がかかる点があります。価格は内容によりますが、時計修理店で依頼するよりも2～4割ほど高い傾向があります。詳しい費用は後述の費用目安をご確認ください。
また正規店舗では多くの場合、受付をした店舗から時計修理を行う時計工房に発送する必要があり、その分日にちがかかります。納期は、電池交換や動作確認などかんたんな対応であれば1～2週間、オーバーホールなどのメンテンスには4～5週間かかります。またパーツ交換が発生した場合、海外から取り寄せる必要があるため、これよりさらに日にちがかかります。
2つ目の方法は、時計修理店に依頼する方法です。時計修理店には、時計修理の資格を持った職人によるメンテンスを受けることができます。時計を販売している店舗に併設して修理を受け付けているところもあれば、時計修理だけを専門で取り扱っているところもあります。また実店舗で受け付けているところもあれば、実店舗を持たずインターネットのみで受け付けることで、費用を抑えているところもあります。
時計修理店のメリットは、正規店舗に依頼するよりも修理費用を安くできる点です。また納期も納期も正規店舗よりも早い傾向があります。
時計修理店のデメリットは、さまざまな規模や形態の店舗があるため、店舗によって品質がバラける点です。優良な店舗では、専任の職人が丁寧なメンテナンスを行いますが、そうではないところではアルバイトやパートといった人が対応することもあります。
品質が悪い店舗に依頼すると、修理できる時計でも依頼を断られたり、最悪の場合時計の状態がさらに悪化してしまったりします。そうならないためにも、依頼前に信頼できる店舗か、見極める必要があります。
ルミノックスの時計修理を依頼する際の費用の目安を、修理内容にわけてご紹介します。
正規店舗では、クォーツモデルには電池交換を含む簡易的な点検である「スタンダードメンテナンス」とパーツをすべて分解し洗浄するといった本格的な点検の「コンプリートメンテナンス」の2種類があります。
オートマティックモデルは「コンプリートメンテナンス」のみです。パーツが壊れていた場合、別途交換費用がプラスされます。
また正規店舗で購入した時計に付属している「保証書（ギャランティー）」があれば、割引価格で修理を受けることができます。しかし、正規店以外で購入した場合や、保証書があっても正規店舗のスタンプや印がなければ、割引価格は適用されないため注意しましょう。
スタンダードメンテナンス
| 商品カテゴリー | 割引価格 | 正規価格 |
|---|---|---|
| 全クォーツモデル | ￥4,500~ | ￥9,000~ |
コンプリートメンテナンス
| 商品カテゴリー | 割引価格 | 正規価格 |
|---|---|---|
| クォーツ（三針・GMT） | ￥12,000~ | ￥24,000~ |
| クォーツクロノグラフ | ￥15,000~ | ￥30,000~ |
| クォーツクロノグラフ（BIGDATE / クロノアラーム） | ￥20,500~ | ￥41,000~ |
| デジタルアナログクォーツ | ￥35,000~ | ￥70,000~ |
| 商品カテゴリー | 割引価格 | 正規価格 |
|---|---|---|
| 3針 オートマティックモデル | ￥27,500~ | ￥55,000~ |
| クロノグラフ オートマティックモデル | ￥39,000~ | ￥78,000~ |
時計修理店では、店舗によって費用は異なるため、こちらで掲載しているのは平均での費用になります。メンテナンス内容が決まっている正規店舗に対し、時計修理店では特定の修理のみの依頼が可能です。
こちらも店舗によって異なるため、事前に各店舗に確認するようにしましょう。
| 商品カテゴリー | 平均価格 |
| 電池交換 | 2,000～4,000円 |
| オーバーホール（クォーツモデル） | 10,000～18,000円 |
| オーバーホール（オートマティックモデル） | 15,000～35,000円 |
| ガラス交換 | 10,000～20,000円 |
ルミノックスの時計修理を依頼する際の注意点をご紹介します。
正規店舗でルミノックスを購入した場合、購入時に付属している保証書があれば、割引価格で修理を依頼することができます。しかし、この保証書に正規店のスタンプや印がない場合や日本輸入総代理店（LIBERTA CO.LTDもしくはL-STYLE）の記載がない場合、保証書として認定されません。
保証書が認められず見積もり後にキャンセルした場合、キャンセル料（3,000円+税）が発生してしまいます。
正規店以外での購入やAmazon、楽天といったネットショッピングで購入した時計は、正規店での購入としては認められないため、割引価格の適用をうけることはできません。
また、正規店舗のメリットである純正パーツでの交換も、製造終了となっているモデルに関しては、パーツの製造をしていないため、代替品での対応となります。純正パーツにこだわる方は、事前に問い合わせをしておく必要があるでしょう。
時計修理店に依頼する際の注意点は、「優良な時計修理店を見分けること」にあります。前述の通り、時計修理店にはさまざまなところがあり品質が異なります。そのため優良な時計修理店を見極めることが、重要です。ここでは優良な時計修理店の見極め方を3つのポイントとしてご紹介します。
1つ目のポイントは、年間でどのくらいの時計修理を対応しているかです。時計修理の実績が多いということは、さまざまなブランドや時計修理の内容に対応しています。また専門の時計工房を所有し、時計修理に関わる設備が充実していると言えます。
2つ目のポイントは、修理価格が上記で紹介した価格よりも異常に安くないかという点です。価格が安いという点はメリットに感じる方もいるかもしれません。
しかし時計修理には、職人の技術料や設備、交換パーツなどさまざまな費用がかかります。修理価格が安いということは、これらのうちのどれかを削っているということであり、修理の品質が低いと考えられます。そのため平均よりも異常に安い時計修理店は、避けたほうが良いでしょう。
3つ目のポイントは、修理後の保証はあるかです。時計修理店では修理後に、自然故障が発生した場合、無償でメンテナンスを行う保証がついているところがあります。
保証期間は、時計修理店によって異なりますが6ヶ月前後が平均的です。品質がしっかりとしている時計修理店では、修理してからの自然故障はほとんどありません。また万が一発生しても、丁寧に対応してくれます。
そのため時計修理店の修理後の保証を、事前に確認しておきましょう。
上記の優良な時計修理店のポイントをすべて備えている時計修理店に「CraftWorkers」があります。CraftWorkersでは公式サイトから修理の受付を行っており、3つのステップで修理依頼が完了します。
実店舗を持たず、中間業者を排除することで、高品質な時計修理を安く提供しています。職人と直接やり取りすることができるため、自分の希望を伝えることも可能です。
Webフォームから在籍する複数の時計技師に一括で見積もり依頼できるため、修理を希望される方は、まずは見積もりすることをおすすめします。
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