機械式時計は1日に数秒から物によっては1分ほどの遅れが生じます。
電池式時計にくらべ、もともと誤差がある時計ですが級に遅れが生じり遅れ場合によっては不具合が生じてる可能性も考えられます。
以下に機械式時計に遅れが生じる原因を纏めてみたので正常か異常かチェックしてみてください。
一般的な機械式時計は1日に-10~+20秒くらいはズレます。
アンティークやヴィンテージなど古い機械式時計であれば日差-30秒~+60秒くらいズレます。
このくらいのズレは機械式時計にとっては精度基準内の想定できるズレだと考えてよいです。
いくら良い時計でも機械式時計であればズレは生じてしまいます。
この場合はゼンマイの巻き上げ不足が原因だと考えられます。
機械式時計は秒針は動いていてもゼンマイが十分に巻き上げた状態でなければ精度が安定しません。
自動巻きでゼンマイを巻き上げた場合は最低でも8時間以上腕に付けていなければ、ゼンマイが十分に巻きあがりません。そのため腕の動きが少なかったり付けている時間が短いと十分な動力が得られません。
十分な動力が得られないと精度が落ちたり、止まってしまうことがあります。
8時間以上付けれない方は竜頭を30~40回程度まわし巻き上げれば、巻き上げ不足にはなりません。
故障ではないので、しっかり巻き上げてから使用しましょう。
仕事中は機械式時計をデスクの上に置いておくって方も多いかもしれませんが機械式時計は置いて使うように想定されていません。
機械式時計は文字盤が上なのか下なのか左なのか右なのかといった、向きの姿勢によって進んだり遅れたりということが発生します。
置いておく向きによって姿勢差が固定され遅れが生じた可能性があります。
強い磁気を受けて時刻がズレている可能性があります。
目にはみえませんが磁気を発している製品は数多くあります。
磁力が強い製品は
などがあります。
時計は金属を使っているので、磁気の影響を受ける部品がいくつもあります。
方位磁石を時計に近づけて方位磁石が動くようでしたら、その時計は磁気帯びしてるということです。
修理店や時計店で磁気を抜く必要があります。
機械式時計のにはテンプというとてもデリケートな部品が使われています。下の写真がテンプです。
テンプは軸を中心に左右に往復運動を繰り返しています。
この動きが規則正しいことで正確な時間を刻んでいます。
激しいスポーツをした場合、テンプの往復運動に影響を及ぼし、不規則な動きになり一時的に進みがや遅れが生じる事があります。
時刻をもとに戻しても、進みや遅れが発生する場合はテンプのヒゲゼンマイが絡まったり破損して不具合をおこしている可能性があり修理が必要となります。
テンプは衝撃に弱いためショックバネという耐衝装置が搭載されていますが、衝撃が強いとショックバネでもたえきれずバネが外れます。バネが外れると時計は止まりますが、外れるほどの衝撃ではない場合でも、テンプに不具合を生じた場合大幅な精度が落ちます。
オーバーホールの時期だと考えられます。
機械式時計は使っていれば歯車などの接触面はかならず磨耗してしまうし、潤滑油は劣化します。その結果は必ず精度は落ちます(ほとんどの場合は遅れる)
精度は落ちたまま放置しておくといずれ時計は動かなくなり、最悪の場合修理不可能な状態になってしまいます。
また、長らくオーバーホールを行なっていないと湿気や水から内部を守るパッキンが劣化している可能性も高く、水が混入したりすると更に深刻な事態になります。
では、どういうタイミングでオーバーホールを行えば良いのでしょうか。
よく4〜5年に一度と言われてますが、そこまで時期を決めつけなくても良いと私は思います。
すこし遅れが生じるようになっり、さすがに5、6年使ったので、パッキンの劣化もあるし、オーバーホールしといたほうが安心できるからという感じで良いと思います。
こちら私のおすすめする時計の修理専門店になりますので合わせて参考にしてみて下さい。
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