スイスの名門腕時計ブランド、オリスの歴史は非常に古く、あのロレックスよりも早い1904年に創業されました。
創業以来、徹底して自社製ムーブメントにこだわり、いかにマニュファクチュールで庶民が求めやすい高品質の腕時計を製造できるかをテーマに現在も高品質の機械式腕時計の開発に余念がありません。
そのオリスの一番の魅力とはコストパフォーマンスの高い高品質機械式腕時計をいかにマニュファクチュールで製造できるかを追求しており、実際に数々の名作腕時計で証明し続けている点に尽きます。
1938年にオリスは空中を飛行するパイロットのためにグローブをしたまま操作が可能なリューズ、ビッグクラウンと飛行中に一目で日付と時刻が確認できるポインターデイトを搭載したオリジナルのパイロットウォッチ、ポインターデイトを発明し、軍用腕時計として採用され、最初のオリスのタイムピースとなります。
オリスの腕時計は長い歴史の中で常に進化を止める事無く、新しい発想と技術開発で斬新な腕時計を生み出してきました。
特にオリスの真骨頂といえるコレクションがダイバーズコレクションとパイロットウォッチの分野に於いてです。
1965年、オリスは当時最先端であったタイマースケール付き逆回転防止ベゼルを採用したダイバーズウォッチ、ダイバーズ65を発表し、その後復刻されオリスの代表モデルとなりました。
操業当初から徹底して自社製ムーブメントをマニュファクチュールで製造することにこだわり続けてきたオリスですが、人気のモデル・ダイバーズ65やポインターデイト、アクイスなどはとても優れたムーブメントを採用し、独自の機能を搭載しているために非常に精巧に作られており、そのため定期的メンテナンスは必ず必要なものになってきます。
メンテナンス、オーバーホールは優れた機械ほど必要なものになり、その時計の寿命を大幅に伸ばすものとして機械式腕時計にとっては宿命といえる作業です。
定期的にメンテナンスしてあげることが優れた腕時計を生涯使い続けるために役立ち、高い性能を保ったまま使用するコツになります。
そしてオーバーホールに出すには一番正解なのがオリス正規サービスセンターに出すことです。
正規サービスセンターならば部品は当然純正品を使用して修理を行いますし、オリスの時計を知り尽くした熟練の修理技術者が細部まで丁寧に点検を行い、分解・清掃・修理・再組み立てまでを責任持って行ってくれます。
さらに正規サービスセンターでオーバーホール・メンテナンス・修理を行った製品には1年間の修理保証サービスがつきますのでアフターフォローもしっかりしています。
どんな腕時計でも海外・国内の品質が高い腕時計ブランドは正規代理店を必ず配置しており、特にオーバーホールに関しては正規代理店に依頼するのが望ましいといわれています。
オリス・オーバーホールの場合(並行輸入・保証書なしの事例)
駆動方式・モデル | 正規サービス料金 |
---|---|
手巻き | 45,000円~ |
自動巻き | 45,000円~ |
スケルトン | 63,000円~ |
ブライトタイマー | 63,000円~ |
アラーム | 63,000円~ |
ジャンピングアワー | 63,000円~ |
ワールドタイム | 72,000円~ |
ムーンフェイズ | 72,000円~ |
クロノグラフ | 72,000円~ |
その他 | 要見積り |
オリス・オーバーホール(保証書あり・正規店購入会員価格)
手巻き | 25,000円~ |
自動巻き | 25,000円~ |
スケルトン | 35,000円~ |
ブライトタイマー | 35,000円~ |
アラーム | 35,000円~ |
ジャンピングアワー | 35,000円~ |
ワールドタイム | 40,000円~ |
ムーンフェイズ | 40,000円~ |
クロノグラフ | 40,000円~ |
その他 | 要見積り |
スイス対応特殊モデル・オーバーホール(並行品・正規品共に)
モデル・ムーブメント | |
---|---|
Cal110/111/112/113 | 要見積り |
1000m防水モデル | 要見積り |
見積りキャンセル料 | 12,000円 |
この表を見ていただくと良く理解できますが、正規代理店で購入し保証書があるものと、並行輸入・保証書がないものに関してと料金が大幅に異なるのが分かります。いわゆる並行差別といわれるものです。
この理由に関しては並行品の乱売を押さえて正規品を価格安定で流通させることと、メンテナンスの質の低下を防ぐ意味合いがあるようです。
最近は並行差別は少なくなりましたが、正規サービス体制にこだわりを見せるオリスのようなブランドにはその傾向が残っているといえます。
また特殊ムーブメントや防水がプロ仕様になっているモデルなどはスイス対応となり、見積もりを必ず取る仕組みになっています。
正規サービスの充実にこだわるオリスは老舗の職人気質が根強く残っているブランドといえるでしょう。
では正規サービスセンター以外でオーバーホールを依頼するとどのくらい料金や仕上がりに差が出てくるのでしょうか。
国内には本当に多数の腕時計修理専門店があり、数が多すぎてどこに依頼したらよいのか迷ってしまう人も多いことでしょう。
修理専門店の料金はお店によって代わりますが、参考までにポインターデイト、アクイス等の人気モデルの場合には約30,000円~、ダイバーズ65のような人気の防水機能付きダイバーズになると35,000円~といった修理設定しているところが多い印象です。
やはり料金的には正規サービスよりお得になりますが、純正部品の揃えが有るかどうか、また修理保証がつくかどうかがお店によって異なるので注意しなくてはいけない点になります。
ですので事前に専門店自体の下調べを十分しておくことが正規サービスセンター以外の修理専門店に依頼する場合大事になってきます。
技術の高い修理技師にオーバーホールや修理依頼をしたいが、どこに依頼したらよいか迷ってしまう人が多いです。
実際に有効な方法は自分の足で腕時計修理専門店に来店して、技術者の人と直接面談して見積もってもらうのが最も有効な方法でしょう。直接職人さんの意見が聞けることで自分が抱えている疑問も解決できますし、一番は本当に信頼できる技術者さんなのか自分の目で確かめることができることです。
しかし、それには時間もかかりますし、労力を相当要することになり、情報を自分で得ることもとても難しいです。
技術の高い職人さんなら特にアンティークのオリスの腕時計を持っている人や、正規サービスセンターで修理不能と判断された人でも能力の高い職人さんの修理専門店なら解決してくれる場合もあります。
以下の記事では私のおすすめしてる修理専門店がまとめてあります。
特に一番下で紹介してるクラフトワーカーズはおすすめです。
クラフトワーカーズでは職人さんの修理担当暦や取得資格、所属外社名などの情報を見て時計職人へ直接メンテナンス依頼することができます。
また、動作保証期間がオリスの正規カスタマーサービスと一緒に1年間つきます。
オリスのような歴史あるマニュファクチュールの精巧な腕時計を正規サービスセンター以外の腕時計修理専門店に亜依頼する場合には、技術力に長けた適切な仕事をしてくれる技術者さんなら任せてみても良いでしょう。
この機会に優れた職人さんとの出会いを見つけてください。
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