クォーツ時計の寿命は?ロレックスやオメガなら一生ものなの?

カテゴリ:お役立ち・サポートケア

種類にもよりますが電池式のクォーツ時計は電子回路に寿命があり10〜20年前後使って引退と言われます。

オメガやオーディマピゲ、グランドセイコー、ティファニーなどの高額ブランドでもクォーツ時計を販売しているので10〜20年と聞くと購入を考えた人や、すでにクォーツ時計を所有している人は、嫌な気分になってしまいますよね。

ちなみに私のオメガのクォーツ時計は譲り受けたものですがオーバーホールを1度行っており25年〜30年間正常に普通にうごいています。

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電子回路が壊れたら電子回路を交換すれば良いのでは?

クオーツ時計の電子回路には(発振回路、分周回路、駆動回路)など多くの電子回路がつかわれています、いずれも壊れてしまうと針が止まってしまいますが壊れたら、その部分を交換すれば良いのでは?と思いますよね。

しかしメーカーでは一部を交換する事はせず全取っ替えを行います。

メーカーにもよりますが20、30万円の時計の場合、修理に出すと5万円前後はかかると思います。

一生使えない理由は部品保有期間が過ぎてしまうから

グランドセイコームーブメント

電子回路やキャパシタには、寿命があるのでいつかは壊れてしまいますが、メーカーが部品を保有している限り修理する事ができます。

しかし、メーカーでは部品保有期間が決められていて、ある期間が過ぎてしまったら部品を破棄してしまうんですよね。

  • ロレックスの場合25年
  • セイコーの場合通常7年
  • クレドール、グランドセイコー、ガランテ10年
  • シチズン7年から10年
  • タグホイヤー10年15年

これは機械式時計の部品でもクオーツ時計の部品でも同じです。

基本的には部品保有期間が過ぎてしまったモデルはメーカーではオーバーホールも修理もしてもらえません。

機械式時計とクオーツ時計の決定的な寿命の違い。

時計のムーブメントの分解と組み立て

クオーツ時計の電子回路に寿命があるように機械式時計のパーツにもゼンマイが切れたり歯車が摩耗を起こしてしまったりと寿命があります。

機械式時計の場合も部品保有期間が切れていた場合メーカーでは修理ができません。

しかしクォーツ時計との決定的な違いは、メーカーでは修理できなくても時計修理工房で直す事が出来る所です。

時計修理工房ではメーカーで処分されたパーツでも1から製作し直す事ができます。

一方クォーツ時計の電子回路の故障は時計修理技師では直せなません。

機械式時計とクォーツ時計の寿命で決定的な違いはメーカー対応不可になった場合、時計修理専門店の技量にもよりますが機械式時計だと直してもらえるという事になります。

クォーツ時計は電気で動いている電子機器なので寿命があります。

クォーツ時計の歴史はまだまだ浅い。

セイコーの初代アストロン

精度が高くメンテンスの回数も少なく維持管理が簡単、また安価な物も多いのでクォーツ時計は最も一般的な腕時計です。世界で使われている97%がクォーツ時計といわれています。そんなクォーツ時計でも歴史はまだまだ浅いです。

世界で初めて作られたクォーツ時計は1968年セイコーの水晶壁掛け時計スパイラルです。その翌年1969年に世界初のセイコークオーツアストロンという腕時計が発売されました。

クォーツ時計が発売されてから50年ほどしかたっていないんですね。まだまだ歴史が浅く、実際にはどのくらい耐久があるのか分からないっといった所だとおもいます。

現在進行形でクォーツ時計の寿命や耐久試験を計っているようなものです。

クオーツ時計は電池を交換したら一生物つかえるの?っと気になる方も多いですが、そもそもクォーツ時計が世に出てから人間の一生といえる時間がまだ経っていないです。

ただ今いえるのは、製造後30年くらいのクォーツ時計が、現在続々と不動になっているという事です。

製造後30年となると部品保有期間が過ぎているメーカーが多いので、修理が出来なくなってしまいますよね。

今後電子回路やキャパシタといった部分を修理する修理専門店もでてくるかもしれませんが現在の所は、そういった所はありません。

クォーツ時計の寿命をできるだけ伸ばす方法

時計の裏蓋とケースの錆

機械式時計でもクォーツ時計でも使い方によって、寿命が大きく変わると言われています。

電池切れのまま放置しない。

ときどき電池が止まったまま時計を放置する人がいますが、電池が液漏れを起こす可能性があります。

電池から電解液が吹き出てしまい、時計の中身にあたるムーブメント自体を駄目にしてしまいますので、切れた電池は変える。使わないのであれば電池を抜いた状態にしましょう。

お風呂では使わない。

時計のパッキン、オーバーホール

防水性の高い時計の場合お風呂の中で仕様してしまう人も多いですが、おすすめできません。

時計にはパッキンというゴム製のパーツがつかわれています、このパッキンは湿気や水などから時計を守ってくれすパーツなのですが、ゴム製のため石鹸やシャンプー、リンスなので科学変化をおこし劣化する事があるといわれています。

パッキンが劣化してしまうと、湿気や水が時計内に入り込む事がありますので、お風呂での仕様は避けた方が良いでしょう。

磁力を出すものに近づけない

スマートフォンやテレビ、パソコンの上など身の回りには磁気を発している物が多くあります。

時計は磁気に弱く止まり、遅れ、進み、の原因となることがありますのでおすすめしません。

機械式時計は磁気抜き修理を行わないと制度が上がらないですが、クォーツ時計の場合、磁気から離せば元の精度に戻りますが時計にとって良い事ではないの気をつけた方がよいでしょう。

時計の汚れを放置しない。

時計のベルトの錆

時計を使ったまま放置すると、汗や垢が付いた状態になってしまいます。

衛生上の問題もありますが、時計ケースやバンドの錆の原因になります。

見えない裏蓋の隙間や、金属ベルトのコマの間の錆や、リュウズが固まってしまう事もありますので使った後はしっかり汚れをとって保管する事をおすすめします。クロスで拭いてあげるだけでも大分違います。

定期的にオーバーホールをする事で時計を長持ちさせる事ができす。

カルティエ オーバーホール

機械式時計同様、クォーツ時計もオーバーホールは必要です。

クォーツ時計も機械式時計と同じ様に長く使っていると歯車の磨耗や潤滑油の劣化や蒸発が起こります。

潤滑油が劣化や蒸発した状態だと歯車同士が滑らかに動かず互いを傷付けあってしまいます。

古いドアを開け閉めすると、ギーギーィーと音がなりますよね。あれは潤滑油の劣化や蒸発していて金属同士が強く擦れあっているからです。

ドアは1日10〜20回程しか開け閉めしませんが、クォーツ時計は電池が入っている限り永遠と動き続けています。

そのまま長期間放置してしまうと精度が落ちたり、通常より早く止まってしまいます。

またクォーツ時計のオーバーホールの際は電圧計測を行います。

電気の流れに異常はないか、一定で流れているかなど点検します。ショートなどの故障につながる為ですね。

クォーツ時計は、コンデンサ (キャパシタ) を長持ちさせる事が大事だと言われています。

10年に一度くらい電圧に異常がないか安定して電気の流れいるかなどチェックしてみると良いと思います。

私のおすすめの時計修理工房。

時計の分解をする道具、ドライバー、ピンセット、押さえ棒

時計修理技師1級という国家試験を持った技師がメーカーの料金より、2、3万円安くオーバーホールを行っています。

オーバーホール終了後の品質保証期間も1年あるので、安心だといえます。

クォーツ時計のオーバーホールも行っています。

こちらの記事時計のオーバーホール本当におすすめの2つの修理店に纏めてありますので参考にして下さい。

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