ラドーは1957年創業したのスイスの時計メーカーですが現在はスウォッチグループの傘下にあります。
スウォッチグループでは、18の時計ブランドが傘下にあり。高級ブランドからベーシックブランドまで4つのステージでわかれてます。ラードは上から2つ目のハイレンジに入ります。
ハイレンジにはラドーの他にロンジンとユニオン・グラスヒュッテが入っていますが、ハイレンジの時計は基本的には使い捨ての時計ではなく、オーバーホールを行い、末長く愛用するような時計になります。
ラドーの時計にはゼンマイの力を動力源にして動いている機械式時計と、電池の力で動いているクォーツ式の時計があります。
ゼンマイで動いている機械式時計は4年前後に一度、クォーツ時計は7~8年に一度オーバーホール(分解掃除)が必要になります。
ラドーでいうとキャプテンクックや、ゴールデンホース、などが機械式時計になり、セラミカやインテグラルはクォーツ時計になります。
時計の内部には歯車などを効率よく動かすために、多くの潤滑油が差してあります。
しかし潤滑油は時間とともに劣化や気発してしまいます。
潤滑油の状態が悪いなか、時計を動かし続けると、駆動パーツが滑らかに動かなくパーツが摩耗してしまいます。摩耗が大きくなると故障につながるので、定期的なオーバーホールが必要となります。
遅れや進み止まりがある場合は、潤滑油が切れている可能性があります。
古いドアを想像すると分かりやすいですが、何年も油をさしていないドアの開け閉めをするとギィーギィーと音がしますよね。
あれは、蝶番というドアの開け閉めをする金具の油が切れて金属が強く擦れ合う音です。金属が強く擦れ合うことで違いがすりへってしまいます。
時計内部のムーブメントでも同じ事が言えます。
ドアは1日に10〜20回ほどしか開け閉めしませんが、時計はゼンマイが巻かれている状態や電池が入っていれば何時間でも動き続けてしまいます。
結果一つ一つの軸や受けがすり減ってしまい、精度の悪い時計になってしまいます。
ラドーのオーバーホールであれば正規カスタマーサービスであるスウォッチグループジャパンのが一番安全です。
スウォッチグループジャパンは部品が豊富に持ち合わせていますし、長年の駆動で摩耗されたパーツや、今後不具合の原因となりそうな部品を純正パーツに交換して良好な状態に戻してくれます。
しかし、ちょっとした不具合でもパーツ交換をしてしまう傾向があるため、メンテナンス料金が高くなりがちというデメリットもあります。
以下がラドーをスウォッチグループでオーバーホールした場合の値段です。
この基本料金に交換パーツが加算されるので結構高額になります。
修理専門店の場合では修理部品が入手できるかが大きなポイントになってきますが、ラドーの時計には世界最大のムーブメントメーカーETAを使っていので比較的、修理専門店でも入手はしやすいといえます。
スウォッチグループで行うより料金が3割ほど安く行なってもらえるので、個人的には修理専門店をおすすめします。
ラドーの公式ホームページには、メンテナンス時期の事が書かれていませんが、上記で伝えた通り機械式時計は4年前後に一度、クォーツ時計は7~8年にに一度オーバーホールが推奨されています。
ただし、針の遅れや止まりの症状がある場合は、推奨期間より前にオーバーホールを行う必要があります。
定期的にオーバーホールを行なっていれば油切れを防げるため良好なムーブメント状態で時計を動かし続けられます。結果時計も長持ちします。
タグホイヤー、ブライトリングといったメーカーでは、並行輸入品と正規品ではメンテンス料金が異なります。
この事を並行差別と言いますがラドーの場合は並行差別はありません。
ラドーのオーバーホールはスウォッチグループで行うの一番安心ではありますが古い時計でメンテナンスを断られたり、予算的に難しい場合は、修理専門会社で行う事をおすすめします。
しかし一口に修理専門会社といっても数多くの会社があり、その技量は様々です。
時計のメンテナンスを行う技術者の知識や能力が低いと、その場では時計は動いていますが、しばらく経ってから遅れが生じたり、最悪の場合工具の使い方が悪いためにネジ山を潰されたり、文字盤に傷をつけられるといったトラブルに繋がる事があります。
時計のメンテナンスでは、熟練した技術や知識がある人間に依頼する事が大事です。
下の記事では私のおすすめの修理工房をまとめています。
中でも一番下で紹介しているクラフトワーカーズはおすすめです。
説明したとおり分解が必要なオーバーホールや修理は職人の技量によって出来栄えが異なります。
クラフトワーカーズでは時計に関した資格を所有しているのか、技術者歴はどのくらいなのかなど、職人のプロフィールを確認して直接本人にメンテナンス依頼ができます。
メンテナンス終了日から1年の品質保証もつくのもおすすめの理由です。
これからラドーの時計の修理やオーバーホールを考えている方は下の記事も参考にしてください。
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