ロレックスは、正規の日本ロレックスでオーバーホールや修理依頼すると、けっこう高いですよね。見積もりを出して辞めたって人も多いと思います。
サブマリナーだと4万5000円から、デイトナだと6万円以上かかりますよね。
また基本料金のオーバーホール作業以外に、リューズ交換1万円、チューブ交換5千円など、ほとんどの場合、パーツ交換があり追加料金がかかり結果高額になってしまいます。
オーバーホールや修理は時計の状態やモデルによって値段が異なりますが、ロレックスの場合は、どんなに安くても5万円くらいからになります。
一見高いようにかんじますが、他のブランドと比べると比較的良心的な価格金額になります。
例えば、オメガのクロノグラフ、シーマスターの場合、正規のスウォッチグループでオーバーホールした場合7万6000円〜ですが、ロレックスのクロノグラフ、デイトナSSの場合は6万円からになります。
また、オメガやブライトリング、は公式ホームページにオーバーホールの料金が書いてりますが、ロレックスは公式ページに料金が書いてないので分かりづらく不便です。
見積もりに出してみないと料金の予想すらできないんですよね。初めてオーバーホールをされる方はどのくらいなのか分からなく不安な人も多いと思います。
オーバーホールや修理は、正規や修理専門店など、依頼する所によって値段が違うので、この記事ではロレックスジャパンと、修理専門店を比較しながらまとめてみました。また、オーバーホールを行わないと時計はどうなるのかなど、詳しく説明していますので是非参考にして頂けたらと思います。
せっかく購入したロレックスも長く使う為には定期的にメンテナンスが必要です。
一般的には3〜5年に一回オーバーホールをする必要があるといわれているが、なぜだと思いますか?
ロレックスやオメガのように高価な時計は高級時計→一生物→メンテナンスしなくてもタフと勘違いしされてしてる方もいますが、そうではないんですね。
腕時計は精密機械ですから、車やバイク、と同じように使っていると必ず調子が悪くなります。
長く使っていきたい良い時計だからこそ、定期的にメンテナンスする必要があるんですね。
ロレックスに限った事ではないですが腕時計は長く使っている間に、必ず定年劣化をしてしまう”ところ”があります。
中でも潤滑油とパッキンが劣化した状態で使い続けると大きな故障につながります。
機械式時計は多くの歯車やパーツが構成され成り立っています。
これらのパーツをスムーズに動かすために潤滑油というオイルが使われているのですが、潤滑油は時間とともに経年劣化や、揮発してしまいオイル切れという状態に必ずなります。
しかしオイル切れの状態でもしばらくは、時計は動き続けます。
オーバーホールをしてないロレックスでも調子が悪いとは感じない物も多いはずです。その為4年から5年経っても定期的にオーバーホールする人は少ないんですね。
割合でいうと、定期的にオーバーホールを行う人より時計が止まってから、あるいは時間が遅れはじめたといった、不具合が起こってから修理をする人のほうが多いです。
しかし時計が止まったり不具合が起きてからでは、よけいに料金がかかる事があります。
オイルが切れた状態で歯車やテンプなどのパーツが動き続けると、金属同士が滑らかに動く事ができないので摩耗を起こします。
摩耗とは金属が強く擦れ合いすり減ってしまう事です。
古い扉の開け閉めはギィーギィーと嫌な音をたてますよね、あれは扉を動かしている蝶番という部分の油が切れてるからです。
時計は小さいのでギィーギィーといった音は聞こえませんが、油が切れという意味では同じ事です。扉は1日に10回ほどしか開け閉めしませんが、機械式時計はゼンマイが巻かれている状態だったら何時間でも動き続けてしまいます。
その結果少しずつ車の軸を支えているルビーや、車輪の軸といったパーツは、摩耗して痩せてしまいます。
パーツが痩せてしまうと、無駄隙間ができてしまい、本来の精度が出せない時計になってしまいます。
その為すり減ってしまったパーツはオーバーホールの際に交換対象になります。
また、ヴィンテージやアンティークの古いロレックスだと交換パーツがロレックスジャパンでは廃棄されていて修理やオーバーホールができなくなってしまいます。
オーバーホールは確かに高いですが、さぼり続けると無駄に費用がかささみ、かえって不経済になってしまいうという事を覚えておきましょう。
潤滑油の他にパッキンというパーツも必ず劣化します。
どんな時計にも必ずパッキンは使われています。上の写真はガラス周りに使われるパッキンです。
パッキンは水筒の蓋についたゴムのようなパーツでゴムに圧力をかけて湿気や水を時計内部(ムーブメント)に混入しないよう守っています。
パッキンが使われている所を見るとわかりますが、風防(ガラス)、裏蓋、リューズ、クロノボタンといった、ムーブメントに通ずる箇所です。
しかし、このパッキンはゴム製なので、時間と共に必ず劣化します。劣化したゴムは、ひび割れたり弾力性がないですよね。
時計に使われているパッキンも同じような状態になります。パッキンが劣化した状態は防水性が極めて低く最悪の場合、内部に湿気や水分が入ってしまい混入部分から徐々に錆びていき最悪、ムーブメントを錆びさせてしまいます。
パーツが錆びてしまうと、その部分を新しい物と交換しなければいけません。
しかしロレックスの純正パーツは高額です。リューズ1つ9,720円になります。
簡単に交換できるパーツでしたらまだしも、錆が広がってしまいムーブメントの土台部分まで進行してしまうと修理も大規模になり修理代金も高額になります。
最悪の場合は修理不可能と言う事もあります。
サブマリーナやシードゥエラーなどダイバーズウォッチであっても、パッキンが正常の状態だからこそ、高い防水性を維持できる事になります。
日本ロレックスでも、修理専門店も、オーバーホールの際に必ずパッキンはチェックされ交換されます。
これは4、5年前の知人の話ですが、彼は父親から動かないロレックスのサブマリーナを譲りうけました。
そのサブマリーナは、ケースと裏蓋の隙間に錆があり、彼が受けたとって初めてロレックスに修理依頼しました。が、時計のケース(時計の外観)が錆びていて交換が必要になり。結果23万円修理にかかってしまいました。
父からもらった物なので修理したけど、自分の私物だったら修理はしなかったと言ってました。
正直23万円は高すぎだし、この値段では直す人も少ないと思います。
時計にとって錆は、もっともやっかいな天敵です。
時計が錆びてしまう理由はパッキンの劣化の他にも、汗や垢が付着する事で起きます。
ステンレスベルトの隙間やリューズの隙間などに汗や汚れの固まりが付着してると少しずつですが錆びはじめます。夏場など使用後は一回一回、汚れを拭き取るだけで時計は長持ちします。
以前、時計の錆に関して書いた記事がありますので良かったら合わせてお読みください。
こちらの時計は私の私物で祖父から頂いたオメガのシーマスターですが錆びてしまってます。
友人のサブマリーナも、自分でできるメンテンスや定期的なオーバーホールを行なっていたら、ケースの交換という結果にはならならなかったはずです。
時計はオーバーホールや修理の際にパーツを多く交換すればするほど、費用もかかります。特にロレックスのパーツは高額なので大事に使ってください。
場合によっては時計一本を新しく買えるほど料金がかかる事もありあます。
アンティークやヴィンテージのロレックスですと、交換パーツがメーカーに無いという事もあります。壊れてしまったら修理不可能になってしまいますので、自己メンテンスも含め大切な時計の管理には十分気を使いましょう。
ロレックスのオーバーホールは大きく分けて3つのルートがあります。
この3つのルートを詳しく説明していきます。
この3つの中で一番おすすめできないのが、販売店になります。
正規品のロレックスを取り扱っている販売店は預かった時計をロレックスジャパンに送る事になるから良いですが、並行輸入品の販売店の場合、外部の修理専門店に委託メンテンスを行なってもらってる事があります。
時計修理ができる技術者を雇うとコストがかさむためです。
時計販売店にオーバーホールを依頼した場合、時計はどこに委託されるか依頼側は分からないし、販売店は手数料を取るので、特別安いという事でもありません。
ロレックスジャパンのカスタマーサービスには当然ロレックスに詳しく、技術的にも優秀な時計修理技能士が配備されています。
料金が高いと感じないのであれば、ロレックスカスタマーサービスにオーバーホールを出さない理由はありません。
モデル | シリーズ | 料金 |
---|---|---|
オイスター | パーペチュアル | 44000円 |
オイスター | デイトジャスト | 44000円 |
オイスター | デイデイト | 56000円 |
オイスター | デイジャスト2 | 45000円 |
オイスター | デイデイト2 | 56000円 |
オイスタープロフェッショナル | エクスプローラー | 44000円 |
オイスタープロフェッショナル | エクスプローラー2 | 46000円から |
オイスタープロフェッショナル | GMTマスター | 46000円から |
オーバーホールの基本料金にパーツ交換があるので、プラス2〜3万円くらいは見ておくと良いと思います。
料金に問題ないのであれば、ロレックスカスタマーサービスにオーバーホールを依頼するのが良い選択だと思います。
時計修理業者と聞くと裏方のようですが個人からでも修理やオーバーホールの依頼する事はできます。
個人で時計の修理を行なう、お店もあれば50〜100人と中規模から大規模な修理業者もあります。
色々な修理業者があるので当然優れた修理業者もあれば、そうではない所もあります。
ホームページは綺麗に作ってあっても、時計をメンテンスする修理技師の技術や経験が豊富だとは限りません。
車やバイクの修理やオーバーホールは国家試験を取得をする必要がありますが、時計の修理やオーバーホールどんな人間が行なっても法律に触れる事はありません。
その為、技術が十分ではないうちに独立して店舗をはじめる人や、趣味から独学で時計修理店を始める人もいます。
こういった人にオーバーホールを依頼するとトラブルが起きる事があります。
技術が十分でないと、その場限りメンテンスを行ってしまったせいで、しばらく経ってから不具合をおこしたり、工具の使い方悪いせいでネジ山を潰されたり、針に傷を付けてしまう事があります。
ロレックスのメンテンスをしてもらうのであれば、ロレックスの知識が豊富で、確か技術力がある人間に依頼するべきだと思います。
時計修理業者を選ぶ際に大切な事はこの2つです。
この二点が大事なポイントになってきますので一づつ説明いたします。
時計修理技能士とは国家試験の一つで時計の修理技術や知識を測るためのテストです。
時計修理技能士には3級から1級まで用意されていて1級は上級技術者と位置付けされています。
時計修理技能士1級でないと、優れた分解掃除や修理ができないのか?といわれると必ずしもそうではありませんが、私たち依頼側はどんな人に時計をあずけるのかわかりません。その為、一定の技術や知識を取得しています。という国家試験の合格者を一つの目安にするのは良い選択方法だと言えます。
当然ロレックスの正規サービスセンターにも時計修理技能士1級の方は在籍しています。
ロレックスジャパン以外でメンテナンスを行う場合は技術力が高い技能士を見つける事が大事になってきます。
技術力のほかに、もう一つ大切な事があります。それは、オーバーホールや修理の際に正規部品を使ってもらえるかと言う事です。
ロレックスに限った事ではないですが、純正パーツは高いため代用部品(ジェネリックパーツ)を使ってメンテンスする時計業者があります。
動けは何でもよい。って人でしたら問題ないのですが、純正部品意外を使われてしまうとロレックスジャパンは改造品とみなす事があります。
そうなると今後、正規のロレックスで修理が出来なくなる可能性がでてきます。
少し前までは、ジェネリックパーツを使ってメンテンスされても、ジェネリックパーツを全て外され純正部品に交換されるだけでロレックスジャパンでメンテンスは可能でした。
近年ロレックスでは、こういった条件が少しずつ厳しくなっているようです。
摩耗した2番歯車や切れたゼンマイなど、修理やオーバーホールで交換する事がありますが、今後ロレックスジャパンでメンテンスを行う可能性があるなら、純正ロレックスパーツを使ってくれる修理業者は見極めるポイントになります。
近年特にですが、ヴィンテージロレックスは人気がありますよね。
トリチウムのインデックスや、プラスチック風防のサブマリナーやデイトナは現行モデルとは違い、独特の存在感があります。
しかし、これらの時計のほとんどが、ロレックスジャパンでは修理やオーバーホールを受ける事ができません。
ロレックスでは修理交換部品の保有期間を販売終了後から25年と決めている為です。
25年過ぎると修理交換部品が廃棄されてしまうので、メンテンスできなくなってしまいます。
では動いているアンティークやヴィンテージのロレックスは何処がメンテナンスしているのかというと、高い修理技術を持つ修理専門店です。
優秀な修理専門店では、廃棄されたパーツでも、必要であれば1から部品を制作して修理します。
ヴィンテージやアンティークのロレックスを動かす事ができるのは、メーカーではなく時計修理専門店の高い技術をもった技術者になります。
時計修理業者にオーバーホールを出すと、料金が20~50%安く済む事になりますが、上で説明したとおり危険性もあります。
修理技師は技術力が高いか、純正部品を使ってくれるか、この二点を抑えてオーバーホールなり修理の依頼をしましょう。
私のおすすめするロレックスの修理専門業者はクラフトワーカズという時計修理専門サイトです。
クラフトワーカズでは、複数の時計修理専門会社から優秀な技術者を紹介しており技術者の修理担当暦や取得資格、所属会社まで公開していて技術者本人に直接依頼ができます。
また、どの人間に依頼するか迷った場合でも複数の技術者に時計を送らずに纏めて見積りを頼むことができ、見積もり金額や納期に納得した技能士にオーバーホールを依頼することでき非常に便利です。
全ての職人がロレックスの純正部品を使って頂けますし、メンテナンス終了時から1年間の動作保証もつくところもおすすめです。
料金も正規のロレックスに比べ2万円から3万円安いのも魅力です。
見積もりは無料ですので、4,5年くらいオーバーホールしていないロレックスは、パッキンや潤滑油が劣化している事も考えられるので、いちど見積もりを取ってみても良いと思います。
クラフトワーカズに頼んだ人の感想と無料見積もりのページになります。
纏めてみつもりは、住所や電話番号を伝える事なく見積もりしてもらえます。予算や納期に合うか複数の職人へ見積もり依頼してみてはどうでしょうか。
時計のメンテナンスは定期的に行う必要があります、この機会に今後も依頼できる、素敵な時計職人に出会ってください。
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