時計にとって錆びは一番の天敵といっても良いです。
ぱっとみ、少ししか錆びていように見えても、目に見えない裏蓋やリューズの奥では錆びが進行している事がよくあります。
そのまま放置してしまうと、時計が止まってしまい修理店に持ち込んで裏蓋を開けらムーブメントが錆びだられけで、「どうして、こんなになるまで放っておいたんですか。」なんて言われるケースがよくあります。
時計内部のパーツが錆びてしまうと、パーツの磨き直し、または新品パーツの交換が必要になるので、修理料金が嵩んでしまいます。
錆びは放置していると少しずつ進行してしまうので、早めに落としてあげる事が大事です。
この記事では、錆びてしまった時計の修理も行なっている修理専門店や、自分でできる錆び防止のメンテンスなどを纏めています。
少しでも参考にしてもらえたらと思います。
Photo credit: Darron Birgenheier
錆びないチタン製の時計もありますが、多くの時計はステンレスを使っている事が多いです。
ステンレスは錆びないと思われがちですが、錆にくいだけで使った後の手入れやメンテナンスをしなで、ほっておくと酸化して確実に錆びてしまいます。
ちょっとした手入れでも、だいぶ違うので使った後は汗や油といった汚れを落としてあげてください。
時計が錆びてしまう多くの原因は、汗や垢といった汚れが付着されたままになってしまっているからです。
時計は素肌に直接付ける物なので、どうしても汗や垢などの汚れが付着てしまいます。
この汚れを使ったあと毎回落としてあげたら、錆にくい状態をキープできるのですが、そこまでやらない方も多いですよね。
全体の汗や汚れをかるく拭き取ってあげるだけでも良いですが、リューズの隙間やベルトのコマの隙間など細かい所まで綿棒や爪楊枝、歯ブラシで落としてあげるとだいぶ違います。
リューズは触る事が多い所なので、隙間に手垢や予後てが溜まり、錆びて故障しやすい場所です。
腕時計の錆びは汗や垢といった汚れが溜まりやすい節や角部分から錆びてきます。
このような場所に汗や垢が溜まり錆びていませんか?
普段、腕に密着している部分ではなく、その更に奥に汚れが入り混み、そこから錆びてしまいます。
こういった汚れや錆びは、歯ブラシなどで磨いてあげると綺麗にとれます。
コマが外れる所は一つずつ外します。
コマはこういった時計のピン抜き機(500円前後)があれば外せますがが、私はピン抜き棒と、ハンマーと、固定台で抜いてます。
このセットも600円くらいで購入したと思います。
コマが外れたら、歯磨きで汚れをとります。ゴシゴシ擦っていくうちに汚れと錆びがとれます。
こんな感じで錆びや汚れがとれてベルトのコマが綺麗になります。
割りピンが入っていた穴も、歯間ブラシを入れて汚れをとります。
最初は手垢や、汚れがついていたベルトのコマでしたが
こんな感じに、だいぶ綺麗になりました。
本来であれば、このあと超音波洗浄機で、細かいゴミを振り落とすんですが、私は持っていないので、ここまでの作業しかできません。
また、錆びが深くまで進行している場合は、リューターやバッファーという機会で磨く必要があります。
この写真の先端についているポイントは削るポイントなので、磨きのポイントとは別ですが、この機会を使うと時計のケースを綺麗に磨けます。
ベルトを調節する為の穴に垢や汚れが入る事はよくあります。そのまま放置しておくと、割りピンという棒が錆びてしまいます。
割りピンの錆びが進行しすぎると抜けなくなってしまい、ベルト調節ができなくなってしまいます。
定期的に超音波洗浄機で洗ったり、ベルトを分解して汚れを落としてあげる事が大切です。
バックル部分も普段触る事が多い所なので、汚れるし錆びやすい所です。
こういった汚れや錆びも歯磨きで磨いてあげると取れます。取れない場合は爪楊枝で擦ると結構取れます。
錆びや汚れを放置して時計を使用していると、その部分に汗が付着して更に錆びるので、できるだけ取ってあげた方が良いです。
裏蓋とケースの隙間部分の錆もブラシでゴシゴシこすると落とせます。
裏蓋とケースの隙間は本来であれば、裏蓋を開けて錆びを落とす必要がありますが、裏蓋を外すのは専用工具が必要で、少しコツのいる作業です。
裏蓋の外し方が気になる方はこちらの記事、時計の電池交換は自分でできるの?必要な工具ややり方は?の記事を参考にしてください。
ガラス付近の錆びも本来はガラスを外してから磨くべきですが、少しでもブラシで磨いておくと違います。
ちょっと分かりづらい写真ですが、しっかり汚れや細かな錆びが落ちてます。
こうやってみると分かりやすいと思いますが、全体的に手垢などの汚れが溜まりやすい所から少しずつ錆びているのが分かると思います。
普段から、こういった「汚れが溜まりやすい所を綿棒やブラシ、クロスで拭いてあげると、錆びにくいです。
錆びはそのままにしておくと、徐々に進行してしまいます。
ベルトは最悪錆びても交換すれば良いですが、ムーブメントはそうはいかないですよね。
普段から錆を気にしないといけない場所は、リュウズ部分とストップウォッチ機能を動作させるクロノボタン、裏蓋とケースの間です。
これらは時計内部のムーブメントに通じている所なので、錆が進んでしまうと中まで錆びていってしまいます。
もしこういった場所で錆びている部分がある場合は、いちど分解して錆を取った方が良いです。
分解掃除を自分で行うのは故障させる可能性が高く時計修理専門店に依頼する事をおすすめします。
金属ベルトは、細かい隙間などがあるので、時計本体を付けたままだと掃除がしにくく捗りません。
金属ベルトの掃除は一度バネ棒を外し、ベルト単体で掃除してあげるとやりやすいです。
時計のベルトはバネ棒外しという器具があれば簡単に外す事ができます。
バネ棒はずしです。
こちらのお店は600円と安く送料無料でおすすめです。
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裏蓋の錆はパッと見てどのくらい進行しているかわかりずらいですが、リューズはひっぱて見て、汚れや錆びついている場合は一度分解掃除(オーバーホール)の依頼した方が良いです。
氷山の一角ということわざがありますが、目に見える錆びは全体のほんの一部分であって、大部分の錆びが、がかくれているなんて事もあります。
錆びが進んでしまいムーブメントまでが錆びてしまうと、パーツの磨き直し、または新品パーツへの交換など、大変な修理になってしまいオーバーホールより料金がかかってしまいます。
また、時計にはパッキンというゴム製の部品が使われています。
水筒の口のようにゴムに圧力をかける事で、湿気や水からムーブメントを守っているのですが、パッキンはゴム製なので、時間と共にかならず劣化してしまいます。
劣化したパッキンは、ひび割れたり弾力がなかったりと、防水性が極めて弱いです。
これからも、使って行きたい時計であれば、4、5年に一度分解掃除をおこない、パッキンの交換や細かな錆び、汚れを落としてもらう事をおすすめします。
時計のメンテンスを修理専門店に依頼しても実際は、どれほどの経験がある人間が行なっているのか分からないと言うのが現実です。
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高価な時計をインターネット経由で修理依頼する事に抵抗を感じる方でも、不安な事、疑問点を直接職人に聞き解決してから、安心して依頼できる。これ他の修理店にない大きな強みではないでしょうか。
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