ご存知無い人のために、SEIKO5はSEIKOブランドの廉価版シリーズです。2019年以前は日本国内で、未販売の時計でした。
輸出専用モデルで、主に東南アジアや中東向けに造られた時計です。価格を抑えるため、機能も最小限に留めています。
例えばハック機能が無く自動巻ののみの巻き上げ、風防はミネラルガラス、時計の精度も日差1分程度、COSCにはほど遠いレベルです。
しかし国内で、多くの機械式時計ファンから価格とコストパフォーマンスが評価されて、2019年から国内でもSEIKO5 sport として、販売開始されました。
ここ数年のグランドセイコーが海外で評価上がっていることもあって、SEIKO5の価値も見直されています。
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ネットでできるだけ安いメンテナンス業者を比較しよう!、当初そう考えてキーボードを叩きました。しかし意中のメンテナンス業者は見つからず苦労しました。
A店:スイスブランド専門です。国産ブランドは修理しません!
B店:オーバーホールは最低25,000円からです。
C店:その型番は修理不可です。
梅田周辺の時計修理業者をネットで検索、問合せした業者3社は上のような反応でした。電話で直接問い合わせしても、全く色良い返事をもらえません。
その後心斎橋で見つけた修理業者からオーバーホールのみで14,000円で修理できる回答をいただきました。しかし自宅から遠く、なかなか行く機会が無く、僕のメンテナンス業者探しは答えが見つからない状態でした。
メンテナンス業者探しに苦戦していた僕に予想しない情報が飛び込んできました。
3歳年下の弟から、「街の時計屋さん」での修理がお得との情報が入って来たのです。弟はロンジンの手巻きアンティークを神戸のメンテナンス業者にて、1万円前後で修理したと教えてくれました。
弟から都心部より、街の時計屋さんが良いと聞き、僕は近所の「眼鏡屋さん兼時計屋さん」を思いきって訪問します。
店主さんに機械式時計の修理をできるか尋ねると、快く引き受けてくれました。
時計屋さんが直接修理するのでは無く、取引している修理業者さんに依頼するそうです。ブランドに関してはほぼ全てできると言われ、安心して任せられました。
さて、メンテナンス業者さんを見つけて安心していた僕に、予期せぬトラブルが発生しました。業者さんから携帯電話に連絡があったのです。
内容は「実は文字盤の脚が折れていまして、修理内容で相談があります」と言われました。
業者さんからの提案は2つ
①文字盤を新品に交換する
②壊れた文字盤の脚を特殊な接着剤で固定する
①の提案、文字盤の交換を選択するとこのモデルは海外向け製品のため、取り寄せに数ヶ月掛かると言われました。また文字盤代として、別途20,000円掛かると言われたのです。
②の提案、追加費用は不要ですが、業者さんからは「売却する時マイナス査定になる」と言われました。業者さんは売却を考えていないのなら、②で充分使用できる。しかし将来売却を検討しているならば、買取業者によっては買取を拒否される可能性も指摘されたのです。
もちろん売却は考えていないので②を選択、無事修理が完了しました。
今回僕が見つけた近所のメンテナンス業者「眼鏡屋さん」は、予期せぬトラブルでも、料金を抑える提案をしてくれる良心的なメンテナンス業者さんで助かりました。
良心的なメンテナンス業者探しは多くの人が抱える悩みでしょう。
そこで、僕が考える良心的なメンテナンス業者探しは病院に例えるならまず、「かかりつけのお医者さん」的なメンテナンス業者さんを見つけることです。日頃の何気ない症状を「軽症の内」にケアすることで、機械式時計の「重症化」を回避できます。
また普段から時計に関する相談をしていると業者さんの人柄もわかり、良心的な業者さんかどうかもわかります。
皆さんも機械式時計の不具合が出る前に、信頼できるメンテナンス業者を見つけておくと、速やかな時計のケアができます。
近所に意外に腕の良いメンテナンス業者さんがいるかも知れません。
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