時計は付けていれば必ず傷ついてしまいますが磨けば綺麗な鏡面の状態まで戻せます。
しかし、金属を磨くという事は傷ついた部分を一枚剥くような感覚なので、何度も磨いているうちに金属が減って痩せてしまいます。
ケースの場合、深めの傷の研磨で3、4回までしか行えないと言われいます。
それ以上研磨すると、品質上問題があるからのようです。
ロレックスは鍛造904Lというスーパーステンレススチールを使っているので傷がつきにくとも言われていますが、結構細かな傷つくんですよね。
自分も1本持っているのですが、上の写真のように傷がちらほらあります。
購入して1年ほどで、週3〜4くらいのペースで使っています。
最初サッとした傷が入ってるのに気づいた時はかなりショックでしたが、今は慣れてきてしまいました。
この後3年4年と使ってれば、小傷は増えていくのでオーバーホールのタイミングで磨くか、磨かないか、という選択になると思いますが、自分はケースやベルトの金属痩せが気になるので磨かないと思います。
ケースやバンドの磨きには、個人個人、色々な考えがあると思います。
当然、傷が多い時計よりピカッと綺麗な時計の方が良いですが、ロレックスの時計にはk18やプラチナといった資産性の高い金属を使っているモデルも多いです。
説明したとおり磨けば金属が痩せていくので時計に使われてる18kやプラチナも少しずつながらも失われる事になります。
ロレックスのような大きなメンテナンスサービスセンターがある時計メーカーは、基本的には時計の分解と磨きでは行う人間が別です。
磨きは磨きの担当の人間がいます。私の知人ですがスイスの高級時計のメーカーで磨きを担当していますが、分解は一切できません。
とはいえ、磨きもとても大事な仕事なためスイス本国に研修に行ったりしているようです。磨きも分解も技術が高い人とそうでない人がいますので外部に依頼する場合は注意がひつようです。
とくに磨きが下手な人は角がだせなかったり、必要以上に磨き技量があるひとより金属痩せを起こすなんてこともあります。
磨きは傷の状況によって色々変わってきますが、浅い傷であればバッファーやリューターという工具でバフ研磨します。
バッファーやリューターは、牛やシカの揉み皮を回転させて、そこに研磨剤を付け磨きます。
ロレックスには無かったと思いますがメッキ加工がされた時計の場合、バッファーやリューターをあてたら、サッとメッキが剥がれ下地が見えます。
バッファーやリューターは少しずつしか磨く事ができませので、中々取れない深い傷は金属ヤスリでゴリゴリ削ります。こういった場合が一番ケース痩せしてしまいます。
ロレックスはリセールバリューの高い時計ですが、ビンテージやアンティークになると資産性がさらにあがります。
30年40年前のサブマリーナやデイトナは今では凄い200万、300万で取引されてる事もあります。
当然、ケース痩せしている時計より痩せていない時計の方が高額で買い取ってもらえます。
どうしても傷が気になる方は簡易磨きがおすすめです。簡易磨きは深い傷まで研磨しませんが、浅い小傷を磨き鏡面の部分も出してもらえます。
磨き方の細かな支持はメーカーではできませんが、時計修理専門店では行えます。
下の記事では私のおすすめの修理工房をまとめています。
中でも一番下で紹介しているクラフトワーカーズはおすすめです。
クラフトワーカーズでは時計に関した資格を所有しているのか、技術者歴はどのくらいなのかなど、職人のプロフィールを確認して直接本人にメンテナンス依頼ができます。
メンテナンス終了日から1年の品質保証もつくのもおすすめの理由です。
研磨の相談にものってもらえるはずなので、是非参考にしてみてください。
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