ソーラー時計には残念ながら寿命があります。
すでにソーラー時計を持っている方も、これから購入を考える方にも、この記事を参考にしてもらえたらと思います。
国内のどこのメーカーソーラー電波に力をいれていますよね。
カシオだとタフソーラー、シチズンはエコ・ドライブやセカンドラインのソーラーテックにも力をいれています。価格の安いセイコーのエコテックソーラーも人気です。
これら今売られている新しいソーラー時計は二次電池を使って時計を動かしてしています。二次電池とは充電式電池の事です。
一回限りの電池ではなく充電を行うことにより電気を蓄えて繰り返し使用することが出来る電池です。
ソーラー時計は、基本的には文字盤に太陽電池(ソーラーセル)が付けられています。その太陽電池から集めた光エネルギーを電気エネルギーに変換して時計を動かしています。
この電気エネルギーをためておく電池が二次電池です。
ソーラー時計が夜に動いているのは、光のエネルギー二次電池に昼間に充電していた為です。
長く使っているスマートフォンやパソコンの充電の持ちが悪くなった事はありませんか?
100%まで充電していたのに、半日ももたなくなってしまった。ソーラー時計の二次電池も、いつかは同じように充電がされなくなってしまいます。
5~6時間日光の当たる窓際で充電したのに
こういった事は二次電池の劣化が原因の事が多いです。
二次電池が劣化してしまった場合メーカーで電池の交換をしてもらう事になります。
メーカーにもよりますが3,000円前後で行ってもらえます。
ソーラー充電が出来なくなったから故障かな?寿命かな?って思ってしまう方も多いですが、二次電池を交換する事で再び充電をできるようになります。
二次電池の寿命年数は使い方で異なる為どのメーカーも明記していませんが、5年〜10年前後で蓄電効率が大分落ちるといわれています。
電池交換の煩わしさ方にはソーラー時計がおすすめ!!みたいなキャッチーなフレーズを使ってるブランドもありますが実際には二次電池の交換がソーラー時計には必要という事を覚えておきましょう。
二次電池は楽天やAmazonで手軽に手に入り価格も安いです。
自分で電池交換をしてしまう人もいます。
こちらセイコーの二次電池になりますが、価格も形もだいたい同じです。対応出来る電池かは品番とてらし合わせる必要があります。
一世代前のソーラー時計や安価な物は二次電池を使っていない物があります。この場合キャパシタという部分にエネルギーを貯める事になりますので二次電池のように交換ができません。
キャパシタが劣化した時点で時計の寿命となります。この場合、おそらくムーブメント(時計の中身)を丸ごと交換という修理になります。
ソーラー時計は光エネルギーを集める部分にアルファモスシリコン太陽電池というも使っています。
このアルファモスシリコンは、太陽光意外にも室内の蛍光灯などの弱い光でも吸収できる性質があり時計や電卓に使用されています。
アルファモスシリコンの利点は軽さと薄さなのですが、その薄さと軽さゆえに劣化が早いのが難点です。
仕様から10年後で12.4%劣化するといわれいます。
20年、30年使えれば十分という人も多いですが、30万円を超える高額なソーラー時計もありますので気になる人も多いと思います。
あまりシビアになる必要はないと思いますが、太陽電池は一生使える物ではありません。
カシオでもシチズンでもセイコーでも、部品の保有期間という物が決められています。
このように販売終了した時点から、ある程度の時間がすぎてしまった物は修理パーツを処分してしまいます。
ソーラー時計は新しい技術で今後さらに進化していく物になります、充電スピードも早くなり、容量も大きな物になり、劣化しにくく物へと進化していくはずです。今後10年後、現在つかわれいる太陽電池が一般的ではなくなった時にメーカーがいつまで修理対応をしてくれるか、つまり部品の保有期間が本当の寿命になるかと思います。
太陽電池の劣化意外にも配線の腐食、パネルの剥離、断線など故障に繋がる原因はいくらでも考えられます。壊れたら買い替えると割り切って使うなら良いですが、メーカーで修理できる期間は決まっていると言う事は気にしておいた方が良い点だと思います。
ソーラー時計寿命はメーカーが修理部品を廃棄しメンテンスや修理、オーバーホールを受け付けなくなるまでといっても良いかもしれませんね。
ゼンマイで動いている時計の場合もメーカーで部品の保有期間が決められている為、古いモデルはメンテンスサポートセンターでは修理が出来なくなってしまいます。
しかしメーカー意外の時計修理店で部品を製作し再び動かす事が可能です。
この点がソーラー時計や電池式時計とゼンマイ機械式時計の大きな違いだと思います。
ソーラー時計の場合、歯車を使った部分は時計修理技師により修理する事はできますが、太陽電池や電気回路部分の修理はできません。
ソーラー時計は使わない時にでも、月に一度、5~6時間日光の当たる所で充電が必要になります。充電のさいは車のダッシュボードのように高温になる場所に置いてしまうと、部品の劣化に繋がり事があるので気をつけましょう。
また、セイコーもシチズンも推奨していますが針で時刻を示すアナログ時計の場合、歯車に注油されている潤滑油が蒸発、または劣化しますので定期的にオーバーホールを行い良い状態を保つ事が大切です。
潤滑油の状態が悪いと、歯車同士がスムーズに動かず互いを傷付けあってしまい摩耗が起こってしまう、最悪部品交換という事もありあます。
安価なソーラー時計は使い捨てと考える人が多いですが、20万、30万のアナログソーラー時計は出来るだけ長もちさせたいですよね。8〜10年に一度くらいは、定期的な分解掃除(オーバーホール)をおすすめします。
メーカーでオーバーホールを受けてもらえますが、私がおすすめする 時計修理工房はメーカーより2,3万円価格がやすく技量が高い修理技師が分解を行っているのでおすすめです。
こちらの記事時計のオーバーホール本当におすすめの2つの修理店も参考にして下さい。
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