機械式時計と一括りにしても様々なものがありますよね。そのなかでも有名でこれは知っておきたい!という高級時計ブランドをご紹介します。
自社一貫生産であるマニュファクチュールからムーブメント(時計の中身)など他者から仕入れて組み立てているエタブリスールまで纏めてありますので
機械式時計に興味を持ったかたや、これから購入を検討される人の参考になればと思います。
1775年フランスのパリで創業したブランドです。
創業者はアブラアン=ルイ・ブレゲです。
アブラアン=ルイ・ブレゲは、時計師の中でも頂点を極めた天才と言われており、時計の歴史を200年早めた人物と言われています。
当時の顧客には、マリーアントワネット、ナポレオン等の歴史上の重要人物がいます。
ブレゲが亡き後には、1870年イギリスの時計師が後継になり、その後はショーメの傘下に、最終的にスウォッチグループに落ち着く事となります。
ショーメの傘下時代には、時計師のダニエル・ロートは創業者のブレゲが開発した名作懐中時計を腕時計にしていく作業を10年かけて行っていました。
また、ブレゲは複雑時計だけではなく、フランス空軍のパイロットウォッチを製作していた事もあります。
現在でも「タイプXX(トゥエンティ)」シリーズは人気のある腕時計です。
1865年スイスのル・ロークルで創業しました。
創業者はジョルジュ・ファーヴル=ジャコです。
新型懐中時計のムーブメント「ゼニス」を万博に出品した所、金賞を受賞したのがきっかけでブランド名を「ゼニス」に変更しました。
かつての日本国有鉄道の鉄道時計として「ゼニス」が採用されていた事もあります。
クォーツショックの際にはアメリカ企業に買収され、機械式時計の図面等の破棄を命じられましたが、一人の技術者が屋根裏に隠し、1978年にスイスの会社に買収された際に機械式時計の復活を遂げました。
1969年に開発された「エル・プリメロ」は時代に揉まれながらも、現代になっても生きている人気のシリーズです。
1868年スイスのシャフハウゼンで創業したブランドです。
創業者はアメリカ人の フロレンティーン・アリオスト・ジョーンズです。
IWCの時計はスイスですが、ドイツに近い場所で製造されています。
時計のコレクションには「パイロットウォッチ」「ポルトギーゼ」「ポートフィノ」「ダ・ヴィンチ」「アクアタイマー」等の人気シリーズがあります。
時計愛好家にも非常に人気があり、永久カレンダー、ムーンフェイズ等、複雑構造の時計の評価が高いです。
また、ダブルクロノグラフ等、歴史を彩る名品もあります。
1755年スイスのジュネーブで創業したブランドです。
創業者はジャン=マルク・ヴァシュロンです。
スイスの時計業界の中でも屈指の老舗。
世界3第高級時計と言われる時計ブランドの1つが、ヴァシュロン・コンスタンタンです。
創業当時の名前は「バセロン・コンスタンチン」でしたが、1819年からは現在の「ヴァシュロン・コンスタンタン」へとブランドネームを変更しています。
機械式の複雑時計で評価されていますが、ジュネーヴの伝統的なエナメル装飾を凝らした時計は美術品レベルで、世界的な名声を得ています。
かつての日本では一般の人は見る事も出来ず、裕福層を対象にした百貨店の外商を通してのみ手に入れられるブランドでもありました。
定番の人気モデルは「オーヴァーシーズ」です。
1979年にスイスのニヨンで創業したブランドです。
創業者はカルロ・クロッコです。
スイスのバーゼルで発表したモデル「ウブロ」が大ヒットした事から、社名をウブロの名前にしました。
その時のデザインが、ラバーベルト&ゴールドの組み合わせでした。
この新しい組み合わせが、スェーデン王国、モナコ大使、ヨーロッパ各国の王室メンバーや、世界のVIPに人気となり、ウブロブランドが定着しました。
ウブロの最初の購入者となったのが元ギリシャ王国のコンスタンティノス2世です。
スペインのファンカルロス王にプレゼンとしたと伝えられています。
2004年にはブランパンの元社長、ジャン=クロード・ビバーを共同経営者(CEO)に迎え入れてから、また新たなヒット作が誕生します。
2005年「ビック・バン」の登場です。
このビック・バンは世界中でヒットした時計です。
その後も、斬新で新鮮な発想の時計を発売しヒット作を連発しています。
2010年には自社開発ムーブメント『ウニコ』を販売しマニュファクチュールとして時計制作をしています。
1845年ドイツのドレスデン郊外で創業したブランドです。
創業者はフェルディナンド・A・ランゲです。
第二次世界大戦後の東西分裂後にA.ランゲ&ゾーネは姿を消しました。
その後、1990年頃に創業者の曾孫ウォルター・ランゲ達が復活させます。
1994年には復活後初のコレクションが発表され、華麗な復活を遂げました。
この時の代表的なモデルが「ランゲ1」です。
現在もこの「ランゲ1」は発売されており、評判も良く、人気のあるモデルです。
A.ランゲ&ゾーネは、品質重視、伝統技術を守り続ける「ドイツ製高級時計」の代表的な存在です。
品質重視の良い例として、A.ランゲ&ゾーネの時計は1度組み立てた時計を、再度、分解して組み立て直す「2度組み」の内部ルールを徹底しています。
その他にも、トゥールビヨンの新構造を開発した際には50万回のテストを行ったりと非常に真面目なブランドとして一目置かれている存在です。
1985年パリで工房を持ち、1988年に世界最高峰の時計師の集まりである独立時計師アカデミー(AHCI)に加入しています。
創業者は天才時計師と言われるフランソワ−ポール・ジュルヌです。
2000年スイスのジュネーヴでアトリエも開設し、F・Pジュルヌの記念すべき第1号店は東京にあります。
機械式時計の伝統的な技術を基に、新機講、新技術を次々と開発する姿勢が、圧倒的に時計愛好家に支持されています。
また、約95%の部品をフランソワ−ポール・ジュルヌのアトリエで制作しています。
生産本数も少ないのでレア度も高くなるブランドです。
「クロノメーター・レゾナンス」は、ジュネーブの最高峰の時計祭典で、一番注目を浴びた時計としてグランドコンプリケーションウォッチ部門賞を受賞した時計です。
1837年にフランス、パリで創業したブランドです。
創業者はティエリー・ハーミーズです。
元々は馬具製造のアトリエで創業し現在では、バック、革製品、アクセサリーで知られるブランドです。
1987年にはスイスに時計の子会社を設立しており、本格的な時計制作に力を入れ始めました。
自動巻クロノグラフ、クロノメーター、スケルトン等、複雑機械式時計もあります。
また、現在ではスイスの老舗ムーブメントメーカーであるヴォーシェ社に出資し、オリジナルムーブメントの開発も手がけています。
2018年からは、 新作発表の場をスイスの国際高級時計見本市に移しマニュファクチュール時計「 アルソー リフト ミルフィオリ」予価1934万円。世界限定3本を発表しました。
1848年にラ・ショー=ド=フォンに創業しました。
創業者はラ・ショー=ド=フォンが懐中時計の組み立て工房を作った事からオメガが始まります。
知名度、好感度が高く老若男女問わずに、人気のあるブランドです。
映画007でジェームスボンドが愛用していた「シーマスター」は60年を超えても人気がある時計です。
その他にはアポロ計画の月面着陸の際に使用されたNASA公認のクロノグラフ「スピードマスター」等…。
話題性のある人気のシリーズを作り出したブランドです。
また、ジョージ・ダニエルズ博士と共同で実用化した「コーアクシャル」は、機械式時計のメンテナンスを劇的に軽減化した最新技術です。
この「コーアクシャル」を搭載しているのはオメガのみでです。
1901年、東京の上野に創業しました。
創業者は吉田庄五郎、当時は吉田時計店の社名でした。
1934年に腕時計の製造を始めて、今の「オリエント」と言う社名に変更になったのが1951年です。
オリエントの評価は高いですが、日本よりも海外での知名度の方が高いかもしれません。
オリエントは自社で一貫生産をしており、メイドインジャパンのマニュファクチュールです。
オリエントの代表するモデルは機械式の最高級モデルの「ロイヤルオリエント」です。
専用の自動巻ムーブメントを搭載しており、職人技が詰まった時計に仕上がっています。
アフターサービスも充実しており、2年保証の内容には無料点検、オーバーホール、携帯精度調整が付いています。
1888年、スイスのルツェルンに創業しました。
創業者はカール・F・ブヘラです。
1919年オリジナル時計の製造を始めています。
その当時のブランド名は「BUCHERER」のでしたが、2001年から「カール F・ブヘラ」のブランド名に変更しています。
人気モデルは「パトラビ」シリーズです。
カール F・ブヘラはスイスのムーブメント事業メーカーを買収して、新設計の自社ムーブメントの開発をしました。
自社ムーブメントでは、外周を動くペリフェラルローターを特徴にしています。
このムーブメントは、時計の業界内でも高い評価をされています。
1906年にパリのヴァンドーム広場で創業したブランドです。
創業者はアルフレッド・ヴァンクリーフと義兄シャルルです。
元々、宝石店として始めたヴァンクリーフ&アーペルは、ジュエリーが世界的にも有名です。
ヴァンクリーフ&アーペルは、詩的な複雑時計を発表してから男性からも注目される存在になりました。
「ポン デ ザムルー(恋人たちの橋)」は、文字盤の中の橋を男女が12時の時間だけ、1度キスをする仕組みになっています。
「レ ジャルダン」は文字盤上のディスクが、1年かけて四季を表す仕組みです。
機械式時計の複雑機構に新機軸を重ねて、詩的でロマンティックな世界を表現できるのは、ヴァンクリーフならではの発想です。
1847年、フランス・パリで創業したブランドです。
創業者はルイ・フランソワ・カルティエです。
宝石細工師だったルイ・フランソワ・カルティエは、個人顧客だけのジュエリーブティックを始めた時からカルティエが始まりました。
英国王室を始め、世界各国の王室にもファンがおり、現在でも多くの王室の顧客がいるブランドです。
腕時計の歴史も古く、1094年にパイロット向けに発売された「サントス」は現在も人気が色褪せる事がないシリーズです。
また、「タンク」も男女問わず人気があります。
スイスには自社の時計工房も構えており、2010年に自社製自動巻ムーブメントを搭載した「ガリブル ドゥ カルティエ」を発売しています。
一流のジュエリーだけではなく、本格的な高級機械式時計のブランドとしても注目されています。
1921年イタリア・フィレンツェで創業したブランドです。
創業者はグッチオ・グッチです。
ファッション、バック、靴、アクセサリー、フレグランス等、を手がける幅広いブランドです。
1997年からスイスの工場で自社生産を始めています。
グッチのクリエイティブディレクター、フリーダ・ジャンニーニが時計も担当し始めてからの腕時計の評価は高いです。
メーカーからムーブメントを購入して時計を組み立てるエタブリスールになります。
1881年東京の銀座で創業したブランドです。
創業者は服部金太郎、当時は「服部時計店」の名前で中古時計の売買をする事業内容でした。
グランドセイコーは、世界に通用する高級腕時計でセイコーの中でもワンランク上のブランドです。
1960年代の「グランドセイコー」モデルは、機械式時計の精度がどこよりも正確で世界の頂点にいました。
しかし、その後、自社で開発したクォーツのシェアの方が多くなり、機械式時計のグランドセイコーは生産中止になります。
1998年に機械式「グランドセイコー」が復活しています。
1983年にドイツのミュンヘンで創業したブランドです。
創業者はゲルト・ラングです。
時計師のゲルト・ラングはスイス製のオールドムーブメントやエナメル文字盤等のコレクターでもありました。
クォーツショックでスイス時計が壊滅状態だった時期に、スイスに敬意を込めてつけたブランド名がクロノスイスでした。
ブランドの中でも時計愛好家に人気があるのが、時、分、秒が独立して表示されたレギュレータ型のデザインです。
また、レトログラードやジャンピングアワーを使った作品もクロノスイスらしい個性で人気があります。
1918年に尚工舎時計研究所と言う名前で創業しました。
創業者は山崎亀吉です。
1924年に懐中時計「CITIZEN」を発売した事がきっかけでブランド名がシチズンになりました。
戦時中は敵対する国の言語の規制があった為、「CITIZEN」から「大日本時計株式会社」に社名変更した時期もあります。
光発電エコ・ドライブや電波修の技術を駆使した実用的な時計製品があります。
また、主要部品のヒゲゼンマイは自社で生産しています。
シチズンの中でのオススメは「カンパノラ」。
日本らしい高級時計と言えるシリーズです。
1833年スイスのジュウ渓谷で創業したブランドです。
創業者はアントワーヌ・ルクルトです。
ムーブメントから自社生産しているマニュファクチュールであり、高度な技術力が必要な超複雑時計も制作するスイス時計の老舗ブランドでです。
過去にはジャガー・ルクルトから機械を調達して時計を作っていたブランドも多くあり、そのブランドは現在では高級腕時計ブランドとして活躍しています。
中でも傑作と言われているシリーズは「マスター」です。
また、ポロの競技中でも壊れない時計として制作された「レベルソ」などもジャガー・ルクルトの代表的なシリーズだと言えます。
1910年、フランス・パリに創業したブランドです。
創業者はココ・シャネルです。
始めは帽子店から始まりました。
シャネルの時計が人気となったのは、2000年にシャネルのアートでレクターであるジャック・エリュが指揮して制作した「J12」シリーズから始まりました。
セラミックを使った本格的な高級機械式時計です。
2011年からはチタンも含まれているセラミックの素材になっています。
1875年スイスのジュウ渓谷のル・ブラッシュに創業しました。
創業者はジュール・オーデマとエドワール・ピゲです。
オーデマ ピゲも世界3第高級時計のうちの一つです。
名門中の名門ブランドで複雑な機械式時計の高度な技術を持っているブランドです。
また、特殊な複雑時計を作製する工房オーデマ ピゲ ルノー・エ・パピ社を持っており、多くの一流ブランドにムーブメントを供給しています。
ちなみに、この工房はオーデマピゲ社の開発部門の時計師が設立した関連会社です。
そんなオーデマピゲの看板モデルはラグジュアリーなスポーツウォッチの「ロイヤル オーク」です。
1860年、スイスのジュラ地方で創業しました。
創業者はルイ ユリス・ショパールです。
1963年には宝飾を扱うドイツのショイフレ家がショパールを引き継いでいます。
家族経営を現在も続けている数少ないブランドです。
ショイフレ家が経営後のショパールは、ダイヤが文字盤の中でクルクル回る「ハッピーダイヤモンド」シリーズが人気です。(機械式時計では無い)
また、自社で開発した機械式ムーブメント「L・U・C」はウォッチオブザイヤーを受賞しました。
1791年にスイスのジュネーヴで創業しました。
創業者はジャン=フランソワ・ボットです。
1856年にジラール・ペルゴの改名します。
1969年にクォーツの開発をセイコーと競ったブランドがジラール・ペルゴです。
複雑時計やクロノグラフの機械式時計を自社で一貫生産するマニュファクチュールブランドです。
歴史も古いブランドで、幕末時代には日本にフランソワ・ペルゴ本人が来日し懐中時計販売をしました。
1番最初に日本に輸入された時計ブランドはジラール・ペルゴと言う事になります。
人気の時計は「ヴィンテージ1945」です。
1854年にフランスのパリで創業したブランドです。
創業者はルイヴィトン、アラン・シュバリエ、Henri Racamierです。
世界初となる旅行鞄専門店として創業しました。
時計の発表をしたのは2002年からで、その時に発売されたのが「タンブール」コレクションです。
この時計が、注目を浴びてルイヴィトンの時計が世界に知られる様になりました。
ルイヴィトンの時計は「旅につながりのある時計」をコンセプトにしています。
複雑時計への挑戦も進んでおり、高級時計としての地位も確立しています。
1860年にスイスのティミエで創業したブランドです。
創業者はエドウアルト・ホイヤーです。
スポーツウォッチの名門で、伝説的なF1レーサーであるアイルトン・セナの愛用ブランドでした。
また、オリンピックの公式時計や、ラグビーの公式時計にもなっています。
人気の時計はレーシング・クロノグラフの「カレラ」です。
数ある時計ブランドの中で、1番スポーツとも結びつきが強いブランドです。
1839年にスイスのジュネーヴで創業しました。
創業者はアントニ・パテックとフランチシェック・チャペックです。
完全なマニュファクチュールであり、世界三大高級時計の一つです。
パテック フィリップの愛用者は歴史に名を残している人物ばかりです。
ヴィクトリア王女、ローマ皇帝ピウス9世、ワグナー、チャイコフスキー、トルストイ、アインシュタイン…等、日本では昭和天皇も持っていたと言われています。
時計作りに妥協しないブランドであり、世界最高水準の品質を誇っています。
また、どんなに古い時計でも直してもらえる「永久保証」を宣言しており、孫の代でも使える一生物の時計として選ばれているブランドでもあります。
ケースが丸型のベーシックな時計カラトラバと、カッチリ目のルックスのノーチラスは安定の人気モデルです。
1860年にイタリアのフィレンツェで創業したブランドです。
創業者はジョバンニ・パネライです。
イタリア海軍から依頼され特殊潜水部向けに、ダイバーズウォッチを作りだした事がきっかけになり一般向けの腕時計作りを始めました。
特殊潜水部向けに作られた時計がラジオミール(左)です。またリュウズプロテクターが特徴のルミノール(右)は世界的にヒットした時計でもあります。
パネライは年間に制作する時計の数を制限しているので、モデルによっては入手するのが困難な物もあります。
1932年にアメリカのニューヨークで創業したブランドです。
数多くの有名人等の顧客を持ち、世界的な最高級品のジュエリーを扱っているブランドです。
腕時計の発売を始めたのは、1989年からです。
2001年からは独立時計師を引き入れて、毎年「オーパス」のシリーズ発表を行っています。
その、斬新で個性豊かな複雑時計は世界的に注目を集めているシリーズです。
1874年にスイスのラ・コート・オ・フェで創業しました。
創業者はジョルジュ・E・ピアジェです。
ムーブメントから自社で作っており、マニュファクチュールの高級時計や高級ジュエリーを扱うブランドです。
ピアジェの時計の中には、ドレスウォッチとして支持されている薄型ムーブメントの時計があります。
その薄型ムーブメントを2重に重ねた「ピアジェ アルティプラノ ダブルジュー」は芸術品並の美しさと、ピアジェの技術力の高さを表した作品になっています。
ちなみに、ピアジェはジャクリーン・ケネディーや、アンディー・ウォーホル等の著名人にも愛された歴史のあるブランドです。
1884年にスイスのサン・ティミエに創業しました。
創業者はレオン・ブライトリングです。
1915年に世界初のクロノグラフを開発したブランドです。
その技術が認められて、英国軍、アメリカ軍へ供給する事になります。
中でも、イタリア空軍のパイロットの為に作られたマニュファクチュールの「クロノマット44」はスイスの厳格な審査に通った時計です。
また、1592年に発売した航空計算ができる回転計算尺をつけた「ナビタイマー」は、現在でも人気が衰える事なくロングセラーを誇っています。
1992年スイスのジュネーヴで創業しました。
創業者はフランク・ミュラーです。
フランク・ミュラーは「ブレゲの再来」と言われる程の天才時計師でもあります。
機械式時計の構造、技術、歴史にも精通しており、20を超える超複雑機構を備えた時計「メガ4」等もあります。
日本ではフランク・ミュラーのシンボル的な存在の「トノーカーベックス」が有名です。
ちなみにフランク・ミュラーでは、並行輸入品のオーバーホールは受けつけていません。
1735年、スイスのヴィルレで創業しました。
創業者はジャン=ジャック・ブランパンです。
スイス界の世界最古の時計ブランドと呼ばれています。
しかし、その道のりは順調だとは言えず、1970年代にはクォーツショックにより休眠状態になっています。
再び姿を表したのは1983年「クオーツ時計は作らない」と宣言し、現在でも、その宣言を破る事なく機械式時計のみを作り続けています。
ブランパンは数々の複雑時計を生み出していますが、その中でも人気のモデルが「フィフティ ファゾムス」です。
フランス海軍の為の作製されたダイバーズウォッチです。
1884年、イタリアのローマで創業したブランドです。
創業者はソティオ・ブルガリです。
高級ジュエリーショップとして創業を始めたブルガリですが、1940年代の終わり頃にブレスレットウォッチの発表を行いました。
本格的な腕時計製作を始めたのは1970年代に入ってからです。
ブルガリの時計が知られる様になったきっかけは、1975年に上顧客のクリスマスプレゼントとして「BVLGARI ROMA」と書かれた時計が配れた事から始まります。
その時計が話題になり、世界的に大ヒットした「ブルガリ ブルガリ」が発売される事になります。
現在では、時計師のブランド「ダニエル・ロート」 と、時計デザイナーのブランド「ジェラルド・ジェンタ」をブルガリが吸収して自社一貫生産のマニュファクチュール体制を築いています。円形とだ正方形を大胆に使ったフォルムのオクトが人気です。
1995年にスイスのジュネーブで創業したブランドです。
創業者はロジェ・デュブイとカルロス・ディアスです。
時計師のロジェ・デュブイはロンジン、パテック・フィリップでの勤務経験がある人物です。
2008年までは発売される全てのモデルを28本限定で販売していましたが、リュシュモングループに入ったと同時に、この販売方法は変更になっています。
時計は斬新なスタイルと完全自社一貫生産のマニュファクチュールで、時計業界の評価も非常に高いブランドです。
「オマージュ」シリーズは、ロジェ・デュブイが創業してから初めて発表した時計です。
ロジェのデザインの中では1番、落ち着いたスタイルの時計です。
1832年にスイスのサン・ティミエで創業したブランドです。
創設者はオーギュスト・アガシです。
ロンジンは伝統的な歴史あるブランドです。
日本ではロンジンを1番最初に所有していた人物は西郷隆盛だと言われています。
また、アインシュタインも所有していた事で有名です。
以前は、高い技術力を持ち、自社生産のマニュファクチュールブランドでしたが、クオーツショック後にスォッチグループに入ってからはETA社のムーブメントが中心になっています。
ロンジンの名品と呼ばれる物には「ウィームス・ナヴィゲーション・ウォッチ」「アワーアングル・ウォッチ」「ウルトラ・クロン」があります。
1830年スイスのジュラ山脈レ・ボアで創業したブランドです。
創業者はルイ・ヴィクトール・ボーム と ピエール・ジョセフ・セレスタン・ボームの兄弟が始めました。
高い技術力を持ち、長い歴史のあるブランドな為、名品は時計博物館に置かれています。
また、高級時計でありながらも時代の流れに沿った優れたデザインを発表する事から、流行を牽引するブランドとしても注目されています。
ボーム&メルシエの人気の時計は「ケープランド」シリーズです。
芸術性のあるデザインが人気のポイントになっています。
1906年ドイツのハンブルクで創業したブランドです。
創業者はハンブルグの銀行家のアルフレッド・ネヘミアスとベルリンのエンジニアのアウグスト・エーベルシュタインです。
筆記用具の高級ブランドです。
腕時計の製作は1997年から始まりました。
それまで、誠実な物作りをしてきたモンブランは、スイスのジュネーブで行われた時計見本市で初めて、熟練職人が製作した腕時計の発表を行います。
現在ではスイスのヴィルレに時計の研究所を作り、複雑時計、自社製ムーブメントの製作、等のマニュファクチュールとしての体制を整えています。
1846年 スイスのル・ロックルに創業したブランドです。
創業者はユリス・ナルダンです。
高精度の航海用の時計で大成功し、世界各国の海軍、さらには日本の海軍にも納められていました。
また、懐中時計では昭和天皇と大正天皇が3個購入したと言われています。
1985年に発表された「アストロラビウム・ガリレオガリレイ」はルートヴィヒ・エクスリン博士と共に製作した傑作で、ギネスブックに「世界一複雑な時計」として掲載されています。
その他にも、「プラネタリウム・コペルニクス」「テリリウム・ヨハネスケプラー」も、エクスリン博士と共に製作しており、この3つの時計を「天文時計三部作」と呼ばれています。
1967年に創業したアメリカ、ニューヨークのブランドです。
創業者はラルフ・ルーベン・リフシッツ(ラルフローレン)です。
誰もが知っているファッションブランドですが、もともとはネクタイの販売から初めています。
時計業界に参入したのは2009年からで、ラルフローレンは腕時計のコレクターでもありました。
ラルフローレンの時計が注目されたのはムーブメントです。
ムーブメントは、ジャガールクルト、IWC,ピアジェなどから提供されて搭載されています。
ちなみに「スティラップ ラージモデル」にはジャガールクルトのムーブメントが搭載されています。
2001年スイスのジュラ州で創業したブランドです。
創業者はリシャール・ミルです。
リシャールミルは数々の時計高級ブランドの経営を任されてきた人物です。
「時計界のF1」を目指し、オーデマピゲの時計師がムーブメント開発の為に設立したオーデマピゲの子会社APルノー・エ・パピ社らと、共同開発をして斬新な時計を製造しています。
時計には、F1、航空機、宇宙で使われる最新技術や素材を駆使して製作されています。
平均価格が1500万円と驚く程の高価格帯にも関わらず、発表される全ての時計が限定品として発売される為、入手困難な上に2億円する時計も完売する驚くブランドです。
この即完売した時計の名前は「56-02 Sapphire Tourbillon」です。
1905年にイギリスのロンドンで創業したブランドです。
その後、1919年にスイスのジュネーヴに拠点を移しています。
創業者はハンス・ウィルスドルフです。
世界的に見ても圧倒的な知名度を誇るロレックスです。
特に日本では腕時計ブランドの中で1番人気のブランドです。
昔はETA社の凡庸ムーブメントを使用していた時期もありましたが、現在では自社一貫生産のマニュファクチュールです。
ロレックスの人気モデルは数々ありますが一般的に人気なシリーズはスポーツモデルになります。
中でも「デイトナ=モーターレース用」「サブマリーナ=ダイビング用」「GMTマスター=パイロット用」「エクスプローラ=登山用」の4つのシリーズが代表的です。
いかがでしたでしょうか?
歴史あるブランドから、まだ若いブランドも交えて比較的に知名度があるブランドを載せてみました。
歴史や、背景、時計ブランドの特徴をつかむ事で購入のお役に立てましたら幸いです。
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