電池式時計でもゼンマイで動いてる時計でも長年使っていれば必ずメンテナンスが必要になります。
その理由はパッキンや電池、リューズ、ゼンマイなど時計に使われている部品には消耗部品がある為です。
このメンテナンス際に誤って時計を壊してしまうなんて事があります。
比較的簡単な作業である電池交換でも裏蓋を開けて電池を交換し、裏蓋を閉める際にガラスを破るなんて事もあります。
上の写真のように、はめ込み式の裏蓋は閉め機で強く押して閉めるのですが、その時にガラスを割ってしまう事があるんですよね。
自分も以前に商品の電池交換をした際にガラスを割ったした事があります…
普通の時計修理会社であれば作業中に壊してしまった場合、破損させて部品を新しく仕入れて修理します。
現行品であれば修理部品の手配がしやすいですが、メーカーによっては新品部品が手に入らない事があり、その場合はメーカー修理になります。
しかし、古いアンティークやヴィンテージの時計の場合、部品が製造されていなく仕入れて修理ができない事があります。
一部のブランドをのぞいてメーカーで修理部品を保有している期間は販売終了になってから7年から10年です。これ以上前の時計になるとメーカーでも修理ができなくなってしまいます。
こういった場合でも、修理専門店によっては中古の時計を購入し、中身を抜いて修理してくれるところはあります。もちろん利益にはならくても、壊してしまったという責任を取らなくてはいけないからです。中古の時計を見つけられない場合、普通の時計修理会社であれば弁償してもらえます。
大きな破損であれば壊した修理会社が負担してもらえますが、細かな分かりづらい傷やガラスの欠などもありますよね。
時計会社は最初っからあった傷です。依頼人はいやいや修理中に付いた傷です。なんてトラブルも良くあることです。
こういったトラブルにならないように修理依頼の前に写真撮っておく事をおすすめします。
また、修理工房もこのようなトラブルは望んでいないので、修理前に確認の写真を送ってくれる所もあるので、こういったところに依頼することもおすすめです。
こういったトラブルは修理工房だけではなくメーカーでもあります。この場合どちらかが折れるしかないです。間違いなく無かった傷や欠けがある場合は毅然とした態度で出るしかないとです。
時計によっては、修理するように作られていないものもあります。
えっ?って思う方もいるかもしれませんが、そもそも修理できないベースで時計が作られてるなんて事もあるんですね。つまり使い捨ての時計です。
それでも経験や知識がある時計職人は、どうにかこうにか修理しようとしてくれます。
たとへば、時計の修理を行う為にはムーブメント(時計の中身)を、ケースから外に出さないといけません。一般的な時計であれば裏蓋をはずしリューズを抜けば外へ出す事ができるのですが、修理するように作られていない時計の場合は裏蓋からムーブメントを出す事ができないんですね。
こういった場合でも空気圧でガラスを浮かせ表からムーブメントを外に出して修理をしてくれる工房もあります。
修理技術は職人によって大きく変わってくるので、壊されないためにも確かな職人へ依頼する事が大事になってくるかと思います。
時計修理は最終的には人の手で行われます。
有名な修理工房であっても、そこに在籍しているどの職人の手で修理を行うかで仕上がりは大きく変わってきます。
経験不足な技術者が担当した場合は、その場では動いていてもしばらくしてから、遅れや進みが起きたり、外装に小傷をつけられたり、ネジ山を潰されるなんて事もあります。
こちらのクラフトワーカズという修理専門サイトでは、職人のプロフィールや経歴を確認して直接本人へ依頼する事ができます。
どんな時計修理の資格を持っているのか、技術者としてどのぐらいの担当歴があるのか確認したうえで本人に直接依頼ができます。
動作保証も1年間あるのでおすすめです。
いくつかの工房の職人へ一括でまとめて見積もりも可能なので、これから修理以来をする人も、壊されてしまった時計の修理先をさがしている人も是非参考にしてみてください。
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