エポスのオーバーホール料金は?正規より安くておすすめの修理店はあるか

カテゴリ:お役立ち・サポートケア

エポスウォッチの歴史は古く、創業が1925年、スイスに創始者のジェームズ・オベールが自身の時計工房を開いたのがスタートでした。

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1925年に創業、1980年代初期に劇的な復活を遂げたのがエポスウォッチ

時計のエポスのロゴ

オベールは芸術の巨匠でありながら複雑時計のスペシャリストと呼ばれており、クロノグラフとミニッツリピーターの研究では一目置かれる存在であり続けました。

その卓越した技術は甥のジャン・オベールと義理の息子ジャン・フィロンに受け継がれ、ジャン・フィロンは現在もエポスウォッチエンジニアのチーフとして活躍しています。

そしてエポスは優秀なムーブメントを製造し続け、スイスでも指折りのムーブメントカンパニーとして認められます。しかし1969年に機械式腕時計に決定的ダメージを与えたクォーツショックが起こってから、世界中の機械式腕時計ブランドは苦境の時期に追い込まれ、エポスも他の機械式腕時計ブランドと同じく受難の時代が続くことになります。

そんなエポスに重要な転機が訪れたのは1980年代初期に入ってのことでした。

80年代に入ってスイスの機械式時計業界は混迷を極め、当時は誰もが機械式腕時計を作ろうとはせずにクォーツウォッチ主体の製造に舵を切っていました。しかしグローバルなウォッチマーケットに関して多大な知識を持っていたスイス時計業界の重鎮、ピーター・ボッファーは新会社としてエポスと手を組み1983年、Montres EPOS SA.を設立、本格的に機械式腕時計の製造に取り掛かり彼のグローバルなウォッチマーケットに関しての多大な知識は実を結び、目を見張るようなアイディアと斬新な手法でEPOSは初期から機械式時計専門メーカーとしての地位を確立していきます。

エポスの時計3434と3434oh

それから20年以上にわたってエポスは素晴らしい機械式腕時計のコレクションを発表し続け、ボッファーから新世代に経営が受け疲れてからもエポスは斬新で優れたコレクションを次々と発表し、目の肥えた腕時計コレクタ-の間でエポスの優秀さは瞬く間に世界中に知れ渡ることとなります。

現在のエポスの腕時計に見られる特徴はシースルーで内部のムーブメントの動きを見せてしまう機械も時計のデザインの一部であるという考えと、良心的な価格で最高級の腕時計を送り出そうというクラフトマンシップがコレクションの数々に見てとれます。

ドレスウォッチからスポーツウォッチ、スタンダードで普遍的な腕時計と幅広いコレクション全てに卓越した技術が注がれています。さらに腕時計の原点ともいえる古典的な懐中時計を現在も最高の技術で送り出している点も賞賛に値します。

エポスのオーバーホールを正規サービスセンターに依頼するとどのくらいの金額になるのか

エポスのオーバーホールや修理

非常に高い品質を持っているエポスの腕時計ですが、腕時計には複雑で高品質になればなるほど精密度が高くなり、定期的にメンテナンスが必要になるという宿命があります。

エポスの腕時計も決して例外ではなく定期的なメンテナンスを怠るとせっかくの最高品質が腕時計自体の寿命を早めてしまうことになりかねません。

そこでオーバーホールを定期的に行うことになるのですが、エポスの正規サービスセンター(ユーロパッション)でも3~5年間に一度の割合でオーバーホールを行うことを推奨していますし、正規代理販売店でも同一の期間でのオーバーホールを推奨しており、また修理の依頼は正規サービスセンターに依頼することを勧めています。

ではエポスのオーバーホールを正規サービスセンターに依頼するとどのくらいの料金になるのでしょうか。

エポス正規サービスセンター オーバーホール料金

駆動方式オーバーホール料金
自動巻き・手巻き・8日巻き58,000円~
自動巻きカレンダー・ムーンフェイズ・パワーリザーブ70,000円~
自動巻きクロノグラフ98,000円~
手巻き両面スケルトン65,000円~

もちろんこれはオーバーホールのみの料金で、他に部品交換や修理が発生した場合は別途料金が発生します。

しかし正規サービスセンターでオーバーホールや修理を行った場合、部品交換に関しては全て純正部品が使用され、専門の熟練した専門スタッフが作業を手がけるので、信頼度が物凄く高いのが大きなメリットです。

またオーバーホール後、万が一があった場合に問い合わせ窓口が明確化されているのも正規サービスセンターの安心できる点です。

この料金を見るとさすが最高級腕時計の修理料金だなという印象を持つ方も多いでしょう。しかしエポスの場合には正規代理点で購入するのと並行輸入品を購入した場合では対応が異なります。

エポスのオーバーホールや修理は並行差別がある

代理店で購入した場合のみ正規会員になる権利があり、会員になると会員価格でオーバーホールや修理が受けられるようになります。

正規会員に加入した場合のエポスオーバーホール料金

駆動方式オーバーホール 会員料金
自動巻き・手巻き・8日巻き23,000円~
自動巻きカレンダー・ムーンフェイズ・パワーリザーブ28,000円~
自動巻きクロノグラフ39,000円~
手巻き両面スケルトン26,000円~

このように正規価格とは大きく異なり料金がかなり安くなっています。これは高級海外腕時計でもクラフトマンシップが強いブランドに良くある並行差別と呼ばれるもので、当然並行輸入品を購入した人は受けられない特典になります。

エポスに限らず並行輸入品の乱売を防ぐ目的でこういったサービスの差をつける海外高級腕時計ブランドは時折見られますので、購入の際にはそういった点も頭の片隅に入れておくと良いでしょう。

エポスのオーバーホールを正規サービス以外の修理店に依頼した場合どのくらいの料金がかかるのか

時計の分解オーバーホール。カレンダー

では高価な料金を抑えるために並行輸入品などを購入したエポスのユーザーは、一体どこにオーバーホールを依頼したらよいのでしょうか。

幸いわが国には多数の腕時計修理専門店が存在し、高級海外腕時計も修理受付をしてくれる修理店があります。

その場合に注意しなくてはならないのが、エポスのような高品質で複雑な構造の腕時計になるとある程度高い技術を持った修理技士に依頼しないとオーバーホール自体を断られたり、修理の質が異常に低下する可能性があるということです。

ちなみに腕時計修理専門店のエポスのオーバーホール料金を見てみることにしましょう。

腕時計修理専門店の場合、エポスと限定して修理を受け付けるお店は少なく、大部分が他の海外ブランドと倣った料金で修理やオーバーホールを行う場合が多いということになり、平均ですが手巻きで25,000円~、自動巻き・クロノグラフで35,000円~といった形になります。

正直、正規代理店で購入して会員になった人にとっては全くメリットの無い価格なので、依頼するとすれば並行輸入品や海外でエポスの腕時計を購入した人に限られてくる形になります。

全く正規代理店で並行輸入の製品の修理を受けていないということはなさそうですが、料金は法外に取られることになるので、どうしても腕時計修理専門店に依頼するのが賢明ということになってきます。

この場合には修理専門店の選択には十分調べた上で依頼しなくてはいけません。なぜなら専門スタッフに預けるのではないので腕時計修理技士の技術力次第で修理の仕上がりが違ってくるためです。

エポスの腕時計を正規サービスセンター以外に依頼する場合におすすめの腕時計修理専門店はあるか

時計職人指サックをしてBERGEONベルジョンの機械代で油の注油

エポスの腕時計を並行輸入で購入した方の場合は必然的に正規サービスセンターではなく、腕時計修理専門店に依頼することになってきます。

その際、注意しなくてはならないことは、たとえ1級腕時計修理技士の資格を掲げていても、名修理技士とは限らないということです。その技師さんの修理担当暦やどのような腕時計を多数手がけてきたかという実績のほうが大切なのであって、そういった経歴をお持ちの技術士さんに依頼したいものです。

しかし、個人でそういった優秀な時計修理技士との出会いを見つけるのはなかなか大変です。

以下のリンクではオススメの修理店を紹介しています。

このなかで特におすすめしたいのが、クラフトワーカーズというサイトです。

このサイトは修理技術士の修理担当暦や所属会社等が明記されており、自分で納得した修理技士に直接修理を依頼することができるので安心できます。

エポスのように複雑で精度の高い腕時計をオーバーホールに出すには、技術の高い職人との出会いがとても大切になってきます。ぜひとも良い職人との出会いを見つけてください。

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