WATCH COMPANYの修理やオーバーホールはどうなんでしょう?
WATCH COMPANYは2003年に高級時計メーカーの勤務者の方達が集まり設立した会社です。
現在、技術者が30名以上と修理専門店の中では大きめな規模で運営しています。
ちなみに技術者が30名というと、ブライトリングジャパンやフランクミュラーの輸入総代理店のメンテンス部門と同じくらいです。
修理工房の場合4〜5名ほどで運営してる所が多い印象です。趣味から始めたり独立した技術者の場合1人で切り盛りしている所も少なくはありません。
WATCH COMPANYも開業当時は5名で運営していたそうです。
現在は大阪心斎橋店、横浜店、東京の飯田橋店と3店舗ありますが、斎橋店と横浜店は預かり業務のみで作業をする工房は東京の飯田橋店です。
返却の際も東京から自宅へ発送になります。
詳しい詳細は
に記載されています。
WATCH COMPANYでは一般なお客さんの依頼と、時計専門店やブランドショップからの下請け業者としての依頼の2つを行なっています。
公式ホームページには何処の会社と取引をしているかまでは書かれていませんが
と記載されています。
技術力があり評判の良い修理業者は、デパートやブランドショップからメンテナンスの依頼を下請けで受ける事ができます。
ヨドバシカメラやビックカメラやハードオフ、東急ハンズ、質屋だとコメ兵などでも時計のオーバーホールを依頼する事ができますが、どこの会社も基本的には提携している時計修理業者にオーバーホールや修理を行なってもらってます。
国内にサービスセンターがあるタグホイヤー、ティファニー、ブライトリングといったメーカーでも時計修理業者に外部委託してる場合があります。
WATCH COMPANYでは年間15000本以上の時計のメンテンスを行なっていますので、個人から以外に大きなな依頼先がありそうです。
絶対に外部委託を受けてるから安心だ!とはいえないですがデパートや時計専門店も、その修理業者を信頼しているので下請けを任せていいます。
技量が低い修理業者に下請けを頼んでしまったから、オーバーホール後すぐ止まった!針に傷がつけられた!なんて事になって、外部委託した時計専門店やデパート自体の評判も悪くなってしまいます。
信頼できる修理専門店だからこそ、外部から下請けを任されるといっても良いと思います。
電池交換のように簡単な作業もありますが、年間15000本以上ってもの凄い数ですよね。30名ほどで行なえるのでしょうか。
忙しすぎて雑に扱っていないか心配になってしまいますがWATCH COMPANYホームページをみると、この数でもゆとりを持った本数で、オーバーホールの受付2週間で納品が可能との事です。
確かに2週間は早いですよね。一般的には1ヶ月前後で、順番待ちがある所でしたら3ヶ月かかってしまう修理工房もあります。
WATCH COMPANYがいうにはこのペースが一般的なメーカーと同じくらいだそうです。
納期が早くても雑な作業では意味が無いですよね。
納品後1ヶ月で調子が悪くなってしまったなんて方も実際にいます。
外観の磨きは丁寧な作業をしてくれたか目で見て分かりますが、ムーブメントの組み立てや調整の部分では丁寧な作業をしているのか、私たちではわかりません。
ですので、修理保証がしっかりついた修理専門店に依頼する事をおすすめします。
たまに修理完了日より3ヶ月や6ヶ月の修理保証といったところもありますが、弱気姿勢で自信が無いように感じてしまいます。
WATCH COMPANYに関しては修理保証期間1年間で、アンティークの場合は6ヶ月と一般的だといえます。
何処の修理専門店に依頼するにせよ1年間の保証期間、アンティークの場合は6ヶ月を目安にすると良いと思います。
納期や料金も大切ですが、熟練した時計技能士が配備しているかが最も大事なポイントです。
WATCH COMPANYでは1級時計技能士と、メーカー修理部門出身者がオーバーホールを行なっています。
時計技能士とは、国家資格である技能検定制度の一種で学科と実技の試験が行なわれます。
なかでも1級時計技能士の取得は難しく、実務経験7年以上、又は3級合格後4年以上、2級合格後2年以上の経験をもった人しか受検資格がありません。
1級時計技能士が配備されていれば問題ない。とは言えませんが、初めてオーバーホールを出す場合こういった資格を持った人がいる方が安心して依頼できるんではないでしょうか。
WATCH COMPANYでは新品仕上げを別料金で行なっていて追加した場合プラス1,0000円になります。
以下の写真は新品仕上げのビフォーとアフターです。
オーバーホールの作業内容は分解→組み立て&注油→タイミング調整→新品仕上げ(無しを選ぶ事ができる)→防水テスト&巻き上げテスト&持続時間テスト→4~5日のランニングテストを経て判断し問題ないようでしたら納品と一般的な流れです。
モデル | メーカー参考価格 | watchcompany |
---|---|---|
ロレックス・デイデイト | 55,000円 | 25,000円 |
ロレックス・デイトナ | 60,000円 | 35,000円 |
ロレックス・手巻き | 43,000円 | 23,000円 |
オメガ・クォーツ | 45,000円 | 15,000円 |
オメガ・自動巻き | 56,000円 | 18,000円 |
オメガ・クロノグラフ | 76,000円 | 28,000円 |
カルティエ・自動巻き | 57,000円 | 25,000円 |
カルティエ・クロノグラフ | 70,000円 | 35,000円 |
フランクミュラー・クォーツ | 40,000円 | 20,000円 |
フランクミュラー・クォーツ・クロノグラフ | 55,000円 | 35,000円 |
フランクミュラー・自動巻 | 60,000円 | 25,000円 |
フランクミュラー・クロノグラフ | 80,000円 | 35,000円 |
ブライトリング・クォーツ | 55,000円 | 20,000円 |
ブライトリング・クォーツ・クロノグラフ | 65,000円 | 25,000円 |
ブライトリング・自動巻き | 60,000円 | 20,000円 |
ブライトリング・クロノグラフ | 80,000円 | 30,000円 |
IWC・手巻き | 56,500円~ | 23,000円 |
IWC・自動巻き | 66,500円~ | 35,000円 |
プラス1,0000円で新品仕上げをしてもらってもメーカーより十分安い価格帯に設定されていますね。
料金表をみる限り、かなり魅力的だといえます。
カルティエに関してはメーカーではオーバーホールは行なっていなく、コンプリートサービスといってムーブメントごと全取り替えをしてしまうので、金額の比較がしにくい所もありますが、とても良心的な値段設定です。
オーバーホールでは劣化したパーツや摩耗を起こして使えなくなったパーツは全て交換します。
この時、修理専門店のなかでも純正パーツを使い交換する所と、スイス、ドイツ、イギリス等から輸入された価格の安いジェネリックパーツを使う所があります。
当然、メーカー純正品を使ってほしいのですが純正パーツは高価です。WATCH COMPANYでは全て純正品を使用しているので、長年オーバーホールをサボっていて交換パーツが多くなりそうな時計は2,3万円ではおさまらないかもしれませんね。
メーカーの場合本国の送りになるモデルはキャンセル料がかかりますし、修理専門店も見積り費用がかかる所はあります。
WATCH COMPANYでキャンセルされる場合の送料のみ負担なので見積もりしやすいのではないでしょうか。なによりこの価格なら見積もりをだしてみる価値があると思います。
メーカー以外でオーバーホールをする時には値段だけではなく、どんな修理専門店なのか調べてる必要がありますが、WATCH COMPANYでは
詳細を見る限り言う事無いです。
この記事では紹介できなかったブランドの価格設定も確認できますので是非チェックしてみてくだい。
この記事が役にたてばシェアして下さいpublic
Comment