文字盤は時計の顔になる部分なので、サビ・シミ・カビ・といった変色があると気分が落ちてしまいますよね。
日焼けのような変色ならアジだと楽しめますが、カビや腐食の場合は綺麗にしたいって思う人は多いです。
文字盤が変色した場合でもメーカーのカスタマーサービスセンターにて交換をしてもらえますが、すでにその時計の販売が終了している古い時計の場合は、文字盤を作っていないので交換してもらえなくなってしまいます。
この記事では文字盤のリダンについて纏めてあります。また記事最後では、リダンも行っている、おすすめの修理専門サイトを紹介していますので合わせて参考にしてみて下さい。
基本的にメーカーでは修理交換部品の保有期間を決めています。
ロレックスは他のメーカーにくらべ長いですが、一般的には販売終了になってから10年前後まで部品を保有しているのが多いです。
メーカーで文字盤の交換をしてもらえない場合は、リダンといって文字盤の表面の塗装を剥がし、そこへ再プリントまたは焼き付け、書き換え、塗り直しといった作業が必要になります。
IWCやシチズンなどメーカーによっては自社でリダンをやってくれるところもありますが、実際にそこまで行なっているところは少ないです。
ロレックスのサブマリーナやデイトナのヴィンテージは、希少価値が高く時計マニアの間で高額で取引をされています。
文字盤をリダンするという事はオリジナルではなくなるので、価値が下がると考える人もいてリセールバリューという意味での価値は下がってしまいます。
リダンして価格が下がるのは一部のモデルになるので、お手持ちの時計の中古需要がどれくらいあるのかを調べてからリダンを決めても良いと思います。
ただ、一般的には汚い文字盤より綺麗な方が良いし視覚的にも優れているのでリセールを考えないのであれば、そこまで気にしなくても良いと思います。
引用元:https://creative-watchmaker.weebly.com/
日本では焼き付けや塗り直しをして、元の塗装のイメージまでリダンができる業者はないです。
リダンを行なっている会社は、あるにはありますがクオリティーは低いというのが現実です。
以前は東京の田端にある西山製作所が有名で他の会社ではできない、膨らみのあるスポット印刷も行なっていましたが、2015年に廃業されてしまいました。
質の高い文字盤に戻すリダンができないため時計修理業者は、他社に依頼をする事になりますが、現在は韓国や香港に委託をするのがほとんどです。
時計修理業者を通して海外にリダンを委託する場合は30,000円~50,000円に設定されている事が多いです。
けっこう高いですよね。
基本的には時計修理業者→日本の仲介業者→リダンができる海外の工場といった流れになるので、仲介手数料が掛かってしまいます。
韓国や香港で偽物のロレックスやオメガが多いのはリダンの技術が高いからかもしれませんね。
ダイレクトプリントとはフルカラーでプリントの事です。焼き付けや塗り直しより、クオリティーは下がってしまいますが、プリントで再現できる範囲であれば日本で行なっている修理会社もあります。
日本の修理専門店でダイレクトプリントをした場合、色や文字数によって代わりますが、1万5千円〜2万5千円円くらいの価格に設定されている事が多いです。
ダイレクトプリントでリダンを行なっているお店や、海外のリダン会社へ委託をしている業者を紹介します。
文字盤が定年劣化して視覚性悪くなったダイヤルの修復から、特注品のカスタムリダンも行なっているお店をまとめました。
小島商店は1948年に東京の上野に創業した修理の専門店です。
セイコーの正規部品代理店でもあります。小島商店のリダンは外部委託をしているようですが、サビ・脱色・汚れ・シミ・カビ・変色日焼け・腐食などかなり綺麗に戻してくれます。
ただし、リダンを依頼する場合は文字盤だけにする必要があります。文字盤単体にできない場合はオーバーホールも一緒に作業してもらう事になります。
リダンの料金は、文字盤をみてからの見積もりになります。
小島商店
〒110-0005
東京都台東区東上野2-22-14
TEL:0952-26-7650
平日9:00~18:00
ウォッチリペアサービスは1997年に愛知県の名古屋に創業された時計修理会社です。
印刷したい画像データを送ると文字盤にプリントを行なってくれます。プリントの場合は約4週間の納期で1万円弱になります。
ウォッチリペアサービス
〒464-0819
名古屋市千種区四谷通2-5-GAZA四ッ谷2F
TEL:052-783-7077
平日9:00~18:00
ウォッチホスピタルは2007年に設立して都内4店舗運営している、時計修理専門店です。
リダンの価格は無地か一色の場合は 20,000円(税別)からになります。
色の種類が2色以上の物やクロノグラフなど多針の場合は要見積もりで、リダンの作業ができない場合もあります。
ウォッチホスピタル
〒160-0023
東京都新宿区西新宿1丁目18−4 共新ビル3F
TEL:0120-973-964
平日10:00~19:00
文字盤の書き換え、リダンは海外の方がクォリティーが高く、基本的にはどこの時計修理業者も委託をしています。
高級時計で当時のように復元して欲しいと考えるのであれば、時計修理義業者を通して海外でリダンをするほかありませんが、そこまで求めていなければプリントでもよいと思います。
まれに安く設定されている時計修理会社もありますが、安すぎるリダンは下手という事が多いので見極めは大事になります。
私がおすすめしているクラフトワーカーズではの、複数の修理専門店から優秀な職人を紹介し、顧客と職人が直接やりとりできます。
文字盤のリダンも行なっている時計職人も在籍しているので、一度覗いてみてください。
時計をインターネット経由で依頼する事に抵抗を感じる方でも、不安な事、疑問点を直接職人に聞いて解決できます。
クラフトワーカズでは時計を送らずに在籍している職人全員に、一括見積もりも可能なのです。
纏めて見積もりフォームからリダンの内容を記入すれば、対応可能な職人から連絡がもらえます。
纏めて見積もりフォームでは住所や電話番号などの個人情報は必要は無く気軽に行えます。
この記事でまとめた時計店と合わせて見積もりを取ってみては如何でしょうか。
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