最近は時計の電池交換セットがダイソーやセリアなどの100均で安く売られていますよね。
時計店や修理専門店で電池交換をすると安くても1,000円前後かかるので、100均で工具を購入して自分でやってみようかな。っと思う人も多いと思います。ちなみに電池交換セットは100均で取り扱いされていますが、300円で販売されています。
私も以前ダイソーで電池交換セットを購入した事があります。
この記事では、どんな工具を使い裏ブラを開けて、電池交換をするのか3つの種類別の時計で説明しています。
時計のタイプによって電池交換の方法は代わりますが、初めて作業をおこなうとオープナーという工具が滑って裏蓋に大きな擦りキズを作ったり、こじ開けオープナーという工具の先で手を切ったりという事故は起こりやすいです。
また、時計の内部パーツは薄かったり細かったりと、とても繊細です。電池を取り出す時に変な所に力が掛かっただけで、グニッっと曲がり故障する可能性は十分にがあります。細いコイルに触れて切るなんて事も考えられます。
過去に私も電池交換で時計を壊した事がありますが、大事な時計であれば時計店や修理専門店で電池交換を行う事をおすすめします。
初めて作業を行う場合、ほとんどの方が時計を傷つけるし、最悪壊してしまいます。
電池交換に挑戦してみたい、時計の構造が知りたいという方は、最初はジャンク品や必要でない時計から練習する事をおすすめします。
お近くに時計店が無い場合は発送する事になりますが時計のオーバーホール本当におすすめの2つの修理店こちらの店舗では防水検査を行い安全に電池交換を行なっているので、参考にしてください。
上の写真が裏蓋です。
裏蓋とは、名前の通りですが時計のケースの裏側を密閉する蓋の事です。
ブランドロゴや型番やモデル番号、リファレンスナンバーなど様々な詳細が記載される場所です。マンホールみたいで、個人的には好きなパーツです。
裏を見ると”H24,8,9Y”と書いてあります。
これは、前に電池交換を行なった人が書いたものです。平成24年8月9日に電池交換しましたよ。って意味だと思います。
Yの意味は、時計店や電池交換した人の頭文字かもしれませんね。
裏蓋をあけると、前に開けた時に日付が書いてある事があり、少し感動します。この時計は7年ぶりに裏蓋を開けた事になります。
カシオのF-91w, ダニエルウェリントン,CYMAの時計がありますが、それぞぞれ裏蓋が異なります。
時計の電池は内部にセットされているで裏蓋を開けて電池を外す必要がありますが、大きく分けて3種類の裏蓋があります。
ネジ止め裏蓋、はめこみ式の裏蓋、スクリューバック(ねじこみ式裏蓋)、それぞれの形で必要な工具と開け方が代わります。
裏蓋を開けるという意味での難易度は、ネジ止め裏蓋→はめこみ式の裏蓋→スクリューバック(ねじこみ式裏蓋)の順に難しくなります。
ダイソーのような100均で売っている電池交換セットで裏蓋を開けれる時計もありますが、開けれないものもあるので、まずは手持ちの時計が、どのタイプの裏蓋なのか確認しましょう。必要な工具が変わってきます。
ネジ止め裏蓋はチープカシオやG-SHOCKの裏蓋によく使われています。一般的には4点のネジで止められている事が多いです。ここでは分かりやすいように、ベルトを外しています。
時計は動いていますが使っていないので電池を外します。電池を外す理由はいつの間にか切れて液漏れする事を防ぐためです。
必要なものはドライバーになります。まずは4点のネジを外します。
ドライバーのサイズがあってないのに、回そうとするとネジが潰れる事があるので気をつけてください。
ネジを外すと、裏蓋が外れてムーブメント(内部機会)を外に出す事ができます。
このムーブメントをひっくり返すと、こんな感じになっています。
電池を抑えているカバーが取れないようにフックがかかってますが、フックを外してカバーを取ります。
上についた銀のカバーを外すと電池がでてきます。
あとは電池を外すだけです。
裏蓋を閉める時は行なってきた作業を逆に行うだけです戻す。
ネジを閉めておしまいです。
ネジ止め裏蓋の場合はネジを外すだけですが、ドライバーのサイズが分からないって方も多いと思います。近くにホームセンターがあれば、時計を持っていって合わせてみても良いと思いますし、近くにそういった場所が無ければ、色々のサイズが精密ドライバーが入っている物を購入しても良いと思います。
私が使っているのはコチラでドライバーで精密ドライバー5本【時計用工具,メガネ,精密ドライバー】5本入っていて税込842円です。
ファッションウォッチには、はめこみ式裏蓋が使われている事が多いです。
はめ込み式裏蓋には、裏蓋外しというオープナーと、裏蓋閉め機を使います。
はめこみ式の時計には写真のような薄い隙間が一箇所開いています。
ここの隙間にオープナーの先端を差し込んで裏蓋を外します。
裏蓋の隙間にオープナーの先を刺して押し込みます。
裏蓋はしっかりと、はめ込まれているので若干力がいる作業になります。
オープナーの先が時計の持ち手の方へ向きながら力を入るので、オープナーが滑って指をザックっと切ってしったり、時計を本体を傷つける可能性があるので十注意してください。
コツはオープナーを浅く掴みながら力を入れる事です。
写真の写真のように浅い所でオープナを持ち力を入れると一点に力を入れるのが難しくズルッと外れる可能性があります。
オープナーは浅く持ち、万が一、滑っても指を切らない様に布でしっかり抑えながら押し込んでください。
少しオープナーが中に入った感覚を感じたらオープナーを上下に軽く動かすのもコツです。
するとカッポと裏蓋がはずれます。
この時計の場合は幅の広めのオープナーを使いましたが、レディース時計の様に小さい物だと、こじ開け口が狭いので先が小さなオープナーを使います。
100均で見かけるオープナーは右の形の物が多いので、極小の時計だと開けられないかもしれません。
電池のはまり方は色々ありますが、この時計の場合はフックが掛かるように電池がはまっています。フックを押して外してあげてから電池を抜きます。
裏蓋を開けて電池を目にすると、もう取れそうだと思ってしまいますが、どういった構造で電池は固定されているのか理解しないと力任せになって壊してしまいます。
電池を外してみると、フックの部分がよくわかりますよね。
下の写真は別の時計ですが、この時計はネジを一本外してから電池をとるタイプです。
時計によって電池の固定の仕方は様々なので、どうなっているかを理解してから外しましょう。
はめ込み式の場合は裏蓋閉め機を使って裏蓋を閉めます。
裏蓋閉め機といっても構造は簡単で上からグッと押して裏蓋を閉めるだけです。
裏蓋とケースに隙間があるのが分かると思います。
レバーを下げると上の白い部分が降りてきて、サンドされる形になります。
グッと押し込むと裏蓋が閉まる感触があります。
レバーを上げると裏蓋がピッタとしまってます。
上下の白いパーツが交換できて時計のサイズに合わせる事ができます。
私の使ってるオープナー(734円)と裏蓋閉めき(1,980円)はコチラのお店買えない物がココにはある!!特殊工具・アイデア雑貨専門店TOOL ONEで購入しました。100均のオープナーでも裏蓋は開けられますが、先端がグニャっと曲がりやすかったので、こちらのオープナーを購入しました。
スクリューバックの裏蓋は切り込みが入っていて、ボトルとナットの様に回して開け閉めができるように作られています。
スクリューバックの裏蓋は専用のスクリューバックオープナが必要になります。
オープナには2点オープナーや3点オープナー、メーカー専用の物など様々ありますが、今回使うのは3点オープナーです。
オープナーを溝に引っかけて回せば裏蓋を外す事ができますが、溝の形が時計によって異なります。
左のCYMAの時計は四角の溝ですが、右のオメガの時計は丸です。
この溝に合わせてオープナの先端の爪も変えます。
オープナーは600円くらいの物を購入しましたが、6パターンの爪が入っていました。
爪の位置は、ツマミを回すことにより変えられます。
最初に上の2点を合わせてから下を合わせるとピタッとサイズに合わせる事ができます。
裏蓋の溝とスクリューバックオープナの爪が、ぴったり合ったらオープナーを右に回していくと、裏蓋が外れます。オープナーの回し方向が分からないって方もいますが右方向です。
裏蓋の溝は薄いので、しっかり固定しないとオープナーから外れて先端の爪で時計本体を傷つけてしまうので気をつけましょう。
3点オープナーで初めて作業する方は、ほとんどの方が時計を傷つけてしまう事になります。
少し裏蓋が回った感覚を感じたら、残りは手で回した方が楽です。
この時計の電池はフックやネジではなく押し込んで留まっていました。
ナットのような切り込みが入っていますよね。裏蓋にも切り込みが入っていてネジのように回す事で開け閉めされます。
スクリューバックの裏蓋を閉める時は、開ける時に使ったオープナーで締めれば良いだけです。
スクリューバックのオープナーは、確かこれを購入したと思います【送料無料】 裏蓋オープナー 三点支持 オープナー ねじ込み式の裏蓋は開けれますが値段どうりの品物といった感じです。
100均で売っている、ゴムボールでもスクリューバックを開ける事ができます。
オープナーを使わないので、裏蓋を傷つける心配がありません。
ただし、閉められている加減によるので、開けられない時計もあります。
私はこの方法で2つの時計を試しましたが、1つは開けられませんでした。
アマゾンでスクリューバック用ボールオープナーっという名前で300〜800円くらいで販売されてますが、送料もかかりますし100均のゴムボールでも十分です。
ゴムボールの選び方は触ってみてペタペタとした感覚の物であれば開けれると思います。
ちなみに私が購入したゴムボールは塩化ビニール樹脂製のゴムボールです。
ゴムボールを裏蓋に押し付けると、表面がペタッとくっつきスクリューバックを回す事ができます。
ゴムボールに力をいれて回そうとすると分かるのですが食い付きが強いので、手で時計を持っていると痛いのです。ベルトをつけたまま手で持ってゴムボールを回すのも良いかもしれませんが、バネ棒が曲がる可能性もあります。
今回は固定台に時計を噛ませてゴムボールで回しています。
ゴムボールをグッと裏蓋に推し当てながら左方向に回します。
すぐに裏蓋は回りませんが、少しずつ回ります。
ゴムボールで二つの時計のスクリューバックを開けようと試しました。右の裏蓋は飽きましたが、左の裏蓋飽きませんでした。
左の裏蓋はオープナーを使いあけました。
ゴムボールを使って開けるのは良いですが、閉めるのはオープナーを使いしっかり閉めた方が良いと思います。
ゴムボールで力いっぱい裏蓋を閉めたあと、オープナーを使い更に閉めてみましたが、まだ回せませした。ゴムボールでは閉めがあまいと感じます。
防水性に強いスクリューバックだからこそ、裏蓋がしっかり閉めておいた方が良いと思います。
電池交換用の工具は100均でも購入できますが、コツをつかまないと傷をつける可能性があります。
また電池交換をしたため、防水性を維持するパッキンを破損させてしまう恐れもありますので、基本的には時計店や修理工房に依頼しする事が無難です。
まずは練習用の時計から始める事をおすすめします。
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