山梨県には時計のオーバーホールや修理を行っているところがいくつもありますが、依頼先はどこでも良いってわけではありませんよね。
オーバーホールは非常に細かい作業です。時計のパーツを一度バラバラに分解し、分解されたパーツを洗浄し汚れを取ります。その後油を刺し直しながら調整し組み上げるといった技術的な作業です。
特に組み上げの際の調整では技量の高い人とそうでは無い人がいます。未熟な人間が機械式時計を組み上げると、調整が悪く遅れがちな時計になってしうなんて事があります。
オメガだったらスウォッチグループジャパンへ、ロレックスなら日本ロレックスへと、どこの時計メーカーでもカスタマーサポートセンターを用意していますがメーカーに依頼できないって方もいます。
見積もりを出す為にカスタマーサポートセンターに送ったはよいけど金額をみて諦めたって方は多いんではないでしょうか。
比較的メーカーに比べ時計修理工房の方が金額が安く設定されています。
例えばカルティエやオメガの電池交換の場合カスタマーサービスでは5,000円前後の金額になりますが、修理専門店や街の時計店では1,000円から2,000円ほどで行ってもらえます。
オーバーホールに関してもメーカーより時計修理専門店のほうが安く設定されている事が多いです。
金額は気にしていなかったけど、カスタマーサポートセンターでは依頼できなかったというケースも多いです。
多くの時計メーカーでは部品保有期間が決められています。
文字通りですが部品保有期間とは修理やメンテンスで使う部品を予備として持っている期間の事で、この期間がすぎた部品は破棄されてしまいます。 破棄されてしまうと時計に使われている部品が無いのでメンテンスや修理ができなくなってしまします。
意外に思う方もいますが、セイコーやロレックス、ブライトリングなど世界的に有名で大きな会社でも部品保有期間は決められています。その為一生時計のメンテンスがメーカーでできる訳ではありません。
ちなみにセイコーの上位ブランドのクレドール、グランドセイコー、ガランテでさえ生産終了から通常10年。
シチズンでは7年から10年。
タグホイヤーでは10年から15年。
ブライトリングでは10年とロレックスでは25年と決められています。
それ以前のモデルに関しては残念ながらメーカーではメンテンスや修理は断られてしまいます。
時計の修理工房ではメーカーで修理やメンテンスを断られてしまった時計でも引き受けるところが多いです。
修理工房ではメーカーでは破棄してしまった部品をストックとして持っていたり、場合によっては部品を加工して作ってくれる事もあります。
今でも現役で売られているヴィンテージやアンティークのロレックスやオメガはメーカーのサポートセンターではなく時計専門の修理工房でオーバーホールや修理をしています。
以前時計修理技師の方に話を聞いた事がありますが、メーカーは時計の開発や販売をするところで、それらの時計をいつまでも修理して動かすのは私達修理専門店の仕事とおっしゃていました。
動かない時計を動かしたいって気持ちはメーカーより修理専門店の方があるのかもしれませんね。
山梨県では国家試験を取得している時計技師の方もいます。料金も含めまとめましたので参考にしてみてください。
1967年に山梨県の笛吹市に創業した時計とメガネとジュエリーのお店です。
カモシタには1級から3級時計修理技能士が在籍しています。
時計修理技能士とは国家資格の一種で時計の修理に関する学科と実技の技能検定制度です。
時計修理技能士には1級から3級まであり1級の習得には実務経験7年以上または3級合格後4年、2級合格後2年の経験が必要になります。
時計修理技能士の取得は任意のため時計の修理をしている人間すべてが取得しているわけではありません。
初めて時計のオーバーホールを行う時には、どんな所なのか、時計を預けて問題が無いのかなど色々不安な事が多いと思います。修理技能士が在籍しているのかを一つの目安にしても良いと思います。
1級時計修理技能士は上級技能者として位置付けされています。
カモシタはオーバーホールの価格は全てお預かりしてからの見積もりになるようです。
カモシタ石川時計店は山梨県の北杜市で運営する時計・メガネ・補聴器のお店です。一級時計修理技能士が在籍しています。
腕時計以外にもゼンマイ掛け時計や特殊置き時計の修理も行っています。
掛け時計や置き時計の修理や調整は腕時計より需要が少ないうえに手間がかかるため行っていない所が多いです。
腕時計(手巻) 10,000円~
腕時計(自動巻) 15,000円~
1988年に山梨県甲府市で創業したアンティークやユーズドウォッチの販売と修理を行っている会社です。
トレジャーでは修理やオーバーホールに加えダイアルリダンといって文字盤の汚れやシミを取り綺麗に書き換える作業も行っています。
文字盤のシミや汚れは防水性の低い古い時計に多いですが、現行品の時計でも起こる事があります。
時計には湿気や汗を防ぐ為にパッキンというパーツが使われていますがパッキンはゴム製のため、いつかは劣化してしまいます。
劣化したパッキンのまま時計を使い続けていると湿気や汗などが時計の内部や文字盤に入ってしまいシミやサビの原因につながります。
湿気や汗が時計内部に入ると文字盤がサビやシミで汚れたりムーブメント(機械部分)の歯車が錆びて動かなくなるといったトラブルに繋がります。
ちなみにオーバーホールではパッキンの交換も行います。
ロレックス 自動巻 38,000
デイデイト 48,000
デイトナ自動巻 55,000
国産一般 手巻 17,000
国産一般 自動巻 20,000
国産一般 クロノグラフ 30,000
1894年に山梨の甲府市で創業された現在は5代目オーナー田中茂さんが勤める時計とメガネと宝飾のお店です。
時計の販売も行っていますが、クォーツ時計から機械式時計のオーバーホールも行っています。
セイコーやオリエントなどの国産時計はもちろんロレックスとオメガのスピードマスターの修理依頼や分解掃除も行っています。
ロレックスのスタンダード自動巻モデル¥35,000
オメガスピードマスターが¥38,000
私のおすすめの修理専門店は全ての時計を1級時計修理技師がオーバーホールを行い価格もメーカーより2、3万円安く行えます。
また修理後の品質保証期間も1年間ありますのでおすすめです。
こちらの記事
に纏めてあるので参考にしてください。
時計には長持ちさせるには定期的なメンテナンスがが必要です。いつも時計にとって良いコンディションでご使用になることをおすすめします。
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