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カルティエの時計は女性の購入率が高く男性に比べオーバーホールを知らない人が多いです。
男性の場合は高級時計を買うとムーブメン(時計の中の機会)など色々と調べてマニアックになりオーバーホールの重要性を知る人が多いですが、女性はファッション的につける人が多いであまり分からないですよね。
オーバーホールは腕時計にとって、とくに機械式時計にとっては非常に大事な事なので、オーバーホールがイマイチ分からない方や、どんな所に依頼できるのか分からない方は是非この記事を読んでみてください。
オーバーホールとは簡単に言うと、時計を分解して、パーツを洗い、オイルを入れなおし、点検して組上げる事です。
なんでそんな点検をわざわざ、お金を払ってまでしないといけないの!?って思う方が多いと思いますがズバリ時計が傷み止り壊れる可能性が有るからです。
勘違いしてる人が多いのですがカルティエのような高級時計だから長持ちする!一生物だ!と思ってしまう人がいます。
間違えではないのですが、高級時計もメンテナンスやオーバーホールをしないと時計の中のムーブメントが傷み壊れてしまいます。
最悪の場合は修理不可能な状態までになってしまいます。
高級で良い時計だからこそメンテンスを定期的に行い一生使っていくという事です。
オーバーホールをしないと時計が壊れてしまう理由はいくつかあります。
カルティエの時計には時計専用のオイルが使われています。
一般的な機械製品に使われるオイルではなく乾きにくい高価な物です。
乾きにくい時計オイルを使ってはいるのですが、歯車を回し続けているうちにどうしても蒸発して乾いてきてしまいます。
オイルはパーツとパーツとの動きをスムーズに動かす為に使われます。つまりオイルが乾いた状態で、むりやり時計を動かすとスムーズな動きができななく、パーツとパーツが重なりあった所に負荷がかかった動きをしてしまいます。
その為針の動きが悪くなり時計が遅れたり早まったり狂い初めます。
オイル切れの場合、歯車などが互いに傷つけ合ってしまい最悪の場合、パーツの交換をしなければいけません。
カルティエの場合は1つのパーツでも1万、2万と高額なものが多いので、オイルが切れる前にオーバーホールが重要になるわけです。
時計は完全に密封された物と思う方が多いですがそうではないです。
現に時計の故障の多くは内部に入った誇りやゴミが溜まりに溜まって機会の動作ができなくたっている事があります。
こういったゴミは時計内部の油を一緒に固まりになっていて、故障の原因になります。
カルティエの意外の時計も一緒ですが時計には消耗部品があります。
分かりやすい所で言うと、裏蓋と時計のケースの間に挟まれているゴムパッキンです。
ゴムパッキンは時計が水に濡れても、内部に水分が侵入しないように使われてるパーツです。
しかしご存知の通りゴムは何年もすると確実に劣化していきます。
古いゴムってひび割れがひどくて引っ張ろうとしても、伸びないで切れてしまいますよね。
時計に使われているゴムパッキンも、このように劣化した状態ですと水も侵入しやすくなります。
また水だけではなく汗などが時計に入り込みやすくなります。具体的にいうと汗というより、汚いはなしですが、垢や人間からでた油です。
こういった物がゴムパッキンの節に付いたままになっていると、そこからどんどん錆びていってしまいます。
錆は時計に取って最大の敵です。
しばらく止まっていて使っていなかった時計の中を開けて見てみたら錆だらけで多くのパーツを交換しないといけない状態になってしまったって方は少なくありません。
高級時計のパーツは高く時計を一本買うのと同じくらいの見積もりをだされた。なんて話は結構あります。
先ほど申した通りカルティエのパーツも高いです。
つまり錆びたり故障したりする前にオーバーホールに出して置いた方が結果経済的なんですね。
オーバーホールは3年に一度という人もいますし、5年に一度という人もいます。
個人的には5年に一度で問題ないと思います。
ただし時計が遅れたり、いつもと調子がおかしいぞ・・・なんて異変を感じた場合は早めに点検してもらった方が良いでしょう。
カルティエのオフィシャルホームページでは5年に1度総合的な点検をお受けいただく必要があります。と記載されています。
オーバーホールには3つの依頼先があります。
当然一番安心なのはカルティエの正規店でのオーバーホールになります。
オーバーホールは100以上有るパーツを分解してまた組み立てるという難しい仕事で技術が知識と技術が無いと出来ない仕事です。
カルティエジャパンではカルティエの時計に知識がある技能士がしっかりオーバーホールをしてくれます。
ただ値段も高いです。
例えば、電池交換をカルティエの正規店でお願いした場合、¥5,130です。
相場が分からないと比較できないと思いますが。高いです!!!
一般的な時計店での電池交換は例えカルティエの時計だとしても料金は1000円から2000円です。
カルティエの正規では復元という形で本国に送りオーバーホールも行ってますが、基本的にコンプリートサービスという形でアフターケアを薦められます。
カルティエの時計には、電池で動く物と、電池では無くゼンマイで動いてる時計と2種類あります。
基本的に電池式のクォーツタイプもゼンマイで動く機会式タイプも、時計の中身ムーブメントを全部新品に取り替えてしまうというサービスがコンプリートサービスです。
コンプリートサービスの場合クォーツ式の一番やすくて¥28,890とホームページに記載されていますが、機会式の場合はもっと高くネットで検索するところ44000円や59400円だったと言った物を見かけます。
コンプリートサービスの考え方は賛否両論あります。
というのもムーブメントを全取取替えしてしなくても良い場合でも、コンプリートサービス場合交換してしまうからです。
本来だったらゼンマイ部分だけ交換が済むはずでも、カルティエの場合は全取替えします。
全取替えなので、その分料金もかかってきてしまいます。
カルティエの正規でコンプリートサービスを受ける場合は、安心して頼む事はできますが、料金もかかると言う事になります。
カルティエ意外の時計ブランドも正規でオーバーホールをした場合は高くつきます。
時計メーカーはアフターケアの料金など自社のムーブメント開発や技術者の育成にまわしています。
個人的には修理工房でオーバーホールをする事をおすすめしています。
ただ時計の修理工房は優秀な所とそうでは無いお店があります。
中には趣味から初めて修理工房を名乗っている所もあります。
そういった所に任せると技術者のスキルがなく、時計を傷つけられたり、しっかり洗浄しないまま組上げられたりします。
修理工房でオーバーホールをする際は見極めが大切になってきます。
国では時計修理技能士という国家試験制度を作り技能検定制度を取り入れています。
上で書いたように、技術がある人と無い人の差が激しい職だからです。
時計修理技能士には3級、2級、1級と3段階あります。
上級技能者のみ1級を取得でき1級を取得するには4年の実務経験が必要になります。
カルティエのような高級な時計を修理工房でオーバーホールする場合は1級の技術者にお願いする事をおすすめします。
時計の知識もあり1級の技術者がオーバーホールしてくれる所に千年堂というお店があります。
年間累計30000件以上の時計修理・オーバーホールを行っている工房で値段が安いです。
当然1級時計技師が修理やオーバーホールをしてくれます。
千年堂は見積もりは無料なので、見積もりを出してみて考えるのも有りかと思います。
カルテェエの正規意外でオーバーホールを探している人には1級の技師がメンテナンスをしてくれて、料金が安い千年堂はお薦めです。
千年堂の料金はブランドによって異なりますが、カルティエの場合4万円ほどに設定されています。
下のリンクは千年堂になります。無料で見積もりを行ってるので気になった方は見積もりだけも出してみると良いかと思います。
こちらのCraft Workers(クラフトワーカーズ)というサイトはできたばかりのサイトで、熟練した時計修理職人に直接オーバーホールや修理の依頼ができます。
時計の修理やオーバーホールは実際どんな人が行なっているのか分からないと言うのが現実ですが名前やプロフィール、技術者歴をみて本人に依頼できるのは、私たち依頼者側としてはとても安心ができます。
職人本人にとっても委託や仲介業務ではなく、直接お客さんから仕事を受ける事になるので、次へつなげる為に仕事の質を高める事ができます。
価格も千年堂より安く2万円前後に設定されているのでクラフトワーカーズはおすすめです。
現在は3人の職人ですが、一級時計修理技師や時計職人歴20年以上のベテランがいるので機械式でも電池式でもカルティエの時計の対応も安全に行なってもらえます。
見積もりだけでもとってみる事をおすすめします。見積もりは依頼は無料で30秒でできます。
10年、20年前はデパートの時計売り場にも、1.2人と時計技師さんがいてメンテナンスを行ってくれていましたが、技師に払うコストもかかり今ではほとんど居ません。
ではどうやってオーバーホールや修理を行っているかというと結局、時計修理工房と契約をしていてそちらに時計が回される事になるのがほとんどのケースです。
その場合、時計店が受け付けになるので、中間マージンもコチラが負担する事になるので、結局自分で工房を探して送る方が安くてスムーズなんですよね。
ですので、自社に時計技師がいないデパートなどの時計屋でオーバーホールをお願いするのはあまりおすすめできません。
個人的には修理工房でオーバーホールをするのをおすすめしていますが、どこに依頼するかは その本人の価値観だと思います。
どちらにせよ、時計には定期的なメンテナンスが必要なので長く愛用するのであればしっかりした技術者にメンテナンスをしてもらいましょう。
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