カルティエのアンティークの時計やジュエリーって味わいがあってよいですよね。
イタリアやアメリカのブランドとは違った古きよきフランスの味わいを感じる事ができてメンズでもレディースでも人気があります。
最近では古着屋やアンティーク雑貨屋などでも扱っている事があり気軽に手にする事ができますが、購入する前に知っておかなければいけない事も多いのです。
この記事ではアンティークのカルティエの時計を買う前に知っておいて欲しい事を纏めましたので参考にしてもらえたらと思います。
【アンティーク】とはもともとフランス語で「骨董品」のことです。
どのくらい古い物がアンティークと呼ばれるかというと作られた時点から100年を経過した物、とアメリカの通商関税法に記載されているようです。
つまり製造されてから40年経過した物はアンティークではないわけですね。アンティークに入らない物はジャンクやラビッシュやビンテージ(ヴィンテージ)と呼ばれます。
ちなみに日本アンティーク時計協会では製造後から50年前たった時計を「アンティーク」として定義しています。
ビンテージは、もともとワインの製造年代を意味する言葉ですが、時計やジーパン、家具に使われる事もあります。製造してから、ある程度年代が経っているが状態や品質が良く通好みの物にに対してはヴィンテージと使われる事が多いです。
古いカルティエの場合は収集家に人気もあり、アンティークやヴィンテージと呼ばれます。
カルティエのホームページには、こう書いてあります。
修理に必要な部品が入手可能であることを条件に、サービスを実施いたします。
つまり部品が無い事もあるわけですね。
カルティエ意外の時計でも同じですが、メーカーでは部品保有期間が決められています。
例えば
と製造終了になってから、ある程度時間が経過すると修理するパーツが処分されてしまいます。
ヴァシュロンコンタンタやオーデマピゲ(機械式のみ)など、創業時から全ての時計の修理を行っている一部のメーカーもありますが、カルティエの場合は部品保有期間があります。
何年まで、と明確な年数をオフィシャルでは明記していませんが(必要な部品が入手可能であることを条件)とありますのでアンティークの場合は壊れてしまったらメーカーでは修理ができません。またオーバーホールといったメンテンスも断られてしまいます。
メーカーで修理を断られてしまった時計は、時計修理専門店で直してもらうしかありません。
アンティークやヴィンテージの時計は機械式時計になりますのでコンディションが非常に大事になります。
現在販売されている現行のモデルより、防水性も弱く、衝撃や落下にも弱いです。アンティーク時計の「性格」を知って取り扱っていたのであれば問題ないかと思いますが、海外バイヤーが買い取ってきてメンテンスをせずに店頭に並べられているって事が十分に考えられます。
アンティーク雑貨屋でカルティエのタンク、パシャが売られている事があります。その場では動くかもしれませんが、すぐに壊れてしまったりムーブメント(中の機械)の精度が悪く時間の遅れや進みが激しい可能性もあります。
どうしても、そこにしか無い時計で手に入れたい場合は、オーバーホール(分解掃除)を出した時計ですか?と店員さんに聞いてから購入する事をおすすめします。
ゼンマイで動いている機械式時計は、定期的にオーバーホールが必要です。新しい機械式時計の場合5年前後の期間で良いですがアンティークの時計の場合3年に一度のオーバーホールと推奨されています。
時計店でアンティークのカルティエの時計を購入すれば、基本的には半年から1年の保証が付いてきますし販売前にメンテンスを行い動作確認をしています。
アンティークは骨董品です。お皿や家具ならまだしも、時計は精密機械なので、餅は餅屋という言葉があるように、アンティーク時計は時計店で購入する個人的にはおすすめします。
楽天のこちらの時計店はアンティークから中古のカルテェイがメンズもレディースも多く信頼できるお店です。
カルティエの本業はジュエリーといっても過言ではありませんが、時計に関しても並々ならぬ情熱を寄せていました。
とくに1899年、現在も本店を構えるパリのリュー・ド・ラペに移転してから、時計製造数は飛躍的に伸び、1907年には現在も生産しているシリーズのサントス、1919年にはタンクが発売されました。
この頃のカルティエの時計は手巻きで耐震装置がありませんでした。
耐震装置とは時計を衝撃から守ってくれる役割がある部品です。この年代の物は耐震装置が使われていないので衝撃には弱いです。
また現在は合金製のゼンマイを使っていますが、この時期の時計のゼンマイの素材は鉄になるので、スマートフォンや、パソコンなどの磁気の影響を受けやすいです。
今売られている機械式と時計にも鉄のパーツが使われているので同じ事ではありますが、機械式時計が磁気をあびると磁化という現象が起こります。
時計の部品が磁化してしまいますと、部品同士がくっつこうとして部品の位置がずれたり止まったりしてしまいます。
この年代のカルティエの時計を見る事がありませんが稀少価値はあるものの使いづらいといえます。
この期間の時計のほとんどは耐震装置が搭載され、ゼンマイも鉄製ではなく磁気の影響を受けにくい素材へと変化していきました。
とくに60年代のアンティーク時計は精度が上がり修理もしやすい構造になっています。
カルティエの時計は創設時にジャガールクルト社の設立者のイエーガー氏が販売権を15年間保有した事に始まります。
共同でパリに時計工房【EUROPIAN WATCH & CLOCK Co.Inc.】を設立し本格的自社の時計作りが始められました。
タンクの40年代初期型はE.W.&C.Co.キャリバーというムーブメントが搭載されていました。このキャリバーは50年代にかけられフランス国内で販売された物はCARTIER刻印が打たれていて、海外向けに販売されたものにはE.W.&C.Co.の刻印が打たれ区別されています。その後60年代にジャガールクルト社ムーブメントに移行していってます。40年から50年のキャリバーは人気があります。
ロレックスでもカルティエでも同じですが、古い機械式時計はオーバーホールやメンテンスが大切です。
現行モデルは5年前後に一度オーバーホールに出せばよいですが、やヴィンテージの時計はメーカーでは交換部品が無いので壊さず大切に扱う事が重要です。耐久性も今の物より落ちるので3年前後に一度メンテンスが推奨されています。
現行モデルは摩耗や劣化したパーツを新しい物に交換すれば良いですが、古い時計はそうはいきませんよね。
これからカルティエのアンティーク時計を購入するかたはメンテンスに料金がかかる事も含め考えください。
モデルにもよりますが、カルティエのアンティークの場合オーバーホールの価格は2、3万円前後だと思います。
こちらの時計修理専門店はメンテンス価格が安く、分解掃除の技術も高いのでおすすめです。
すでにアンティーク時計を持っている人にも是非参考にしてください。
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