ロレックスのGMTマスターといえば、赤×青のツートンカラーモデルではないでしょうか。
個性豊かなベゼルの外観に心奪われたファンは少なくありません。
赤×青以外にも赤×黒、青×黒などカラーリングのバリエーションは複数ありますが、中でも1番人気があるのが赤×青のツートンカラーモデルです。
愛好家やコレクターの間では通称「ロレックスペプシ」という異名で長年愛され続けています。
本記事ではそんなロレックスペプシの特徴や価格・買取相場の推移など気になる部分をまとめています。
GMTマスターについて詳しく知りたい方は以下記事も併せてご覧ください。
ロレックスGMTマスターⅡはどんな人におすすめの時計?長年愛され続ける理由とは?
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引用:https://www.kingsroad.jp/SHOP/r-s-125.html
GMTマスターの中でも赤×青のカラーリングモデルの呼称とされるロレックスペプシ。
ペプシとはソフトドリンクメーカーで御馴染み、あのペプシです。
ブランドロゴのトリコロールカラーと赤×青の24時間ベゼルが似ていることからペプシという呼称で親しまれるようになりました。
実は、赤×青=ペプシのようにGMTマスターではカラーリング毎にそれぞれ呼称を持っているのがモデルの特徴でもあります。
GMTマスターではカラーリングの違いによって以下のように呼び名がつけられています。
引用:https://www.brandbank-watchshop.com/
バットマンはGMTマスターⅡのなかでも、ベゼルの上半分が黒、下半分が黒のカラーリングを採用したモデルを指します。
黒が採用されたことでペプシに比べるとクールで大人っぽさがあるのが特徴です。
青×黒を基調としたカラーリングがアメリカンコミックヒーローのバットマンに似ていることからその名が付いたといわれています。
引用:https://www.kingsroad.jp/SHOP/r-s-127.html
スプライトはGMTマスターⅡのなかでも、ベゼル上半分が緑、下半分が黒のカラーリングを採用したモデルのことを指します。
緑×黒のカラーリングは2022年に登場したRef.126720VTNRで初めて採用されました。
呼称に関しては、登場が2022年とまだ歴史が浅いこともあって、別名「レフティ」と呼ばれている状況です。
ファンとしては今後どちらの名前で定着していくのか気になる所ですね。
引用:https://www.brandbank-watchshop.com/shopdetail/000000002993/
コークはGMTマスターのなかでも、ベゼル上半分が黒、下半分が赤を採用したモデルを指します。
黒×赤のカラーリングがソフトドリンクで御馴染みのコカ・コーラに似ていることからその呼称で親しまれるようになりました。
黒×赤のカラーリングモデルはGMTマスターⅡの現行モデルラインナップから外れており、中古市場では年々需要が高まりつつあります。
引用:https://favoloso.jp/products/detail/1020
ルートビアはGMTマスターのなかでも茶(金)×黒のカラーリングモデルを指します。
ペプシやコークに比べると古風でヴィンテージ感ある見た目が印象的なモデルです。
その見た目通り、製造年は1960年代後半~1970年代と長い歴史を持っています。
茶金×黒の組み合わせがアメリカのビールを連想することからその名が付いたといわれています。
引用:https://www.couronne.info/shopdetail/000000007857/
ペプシに限らずGMTマスターはベゼルにツートンカラーを採用しています。
GMTマスターでツートンカラーを採用した理由について、ロレックスから正式な理由は明かされていません。
ファンや愛好家の憶測では昼夜を一目で識別するためではないかとも囁かれています。
たしかにGMTマスターは、地上より遥か上空で活躍するパイロット向けのプロフェッショナルウォッチ。
空中を旅していれば自ずと時間の感覚がずれていきますから、昼夜を一目で把握できる視認性は非常に重要です。
赤と青のやや派手過ぎるカラーリングであれば、一目で時刻の把握ができます。
その意味でもGMTマスターに対するロレックスの拘りが伺えますね。
引用:https://www.couronne.info/shopdetail/000000007857/
GMTマスターは製造年によって素材が異なるのも特徴です。
2005年にGMTマスターの新作として登場したRef.116718LNよりベゼル素材が従来のアルミからセラミック素材に変更されました。
分かりやすくまとめると以下の通りです。
GMTマスターに限らず、ロレックスの現行モデルは全てセラミック素材が主流となっています。
アルミベゼルからセラミックベゼルに変更されたことで、個体自体の耐久性が大きく向上しました。
それぞれ素材によって以下のような特徴があります。
ロレックスとしては個体がより長い期間綺麗な状態のまま保てるのを目指すのが当然ですが、素材の変化に関してはファンの間で賛否両論あります。
なぜならアルミ素材は退色による変化を楽しめるのも魅力の1つだったからです。
ロレックスペプシのなかにも経年によって変化するモデルがあります。
1960年代~1980年代にかけて製造されたRef.1675というモデルです。
赤×青カラーリングのペプシはRef.1675以降GMTマスターのラインナップから姿を消してしまいました。
その後2018年にRef.126710が登場するまでペプシベゼルのモデルは製造されていません。
2018年といえばとっくにセラミック素材が主流となった時代ですから、退色することはないのです。
つまり現状、ペプシで退色による変化を楽しめるモデルは1960年代~1980年代に製造されたGMTマスターRef.1675のみとなります。
ペプシは経年による退色で赤→赤紫と変化した通称バイオレットベゼルや全体的にベゼルの色合いが透明感を増したモデルが確認されています。
各個体によって色合いや再度が異なり、それぞれ1点物のアイテムとして拝めるのが魅力です。
時計の色味を育てるという意味でもペプシのアルミベゼルに惹かれていたファンは多かったのでしょう。
現行モデルでは確認できなくなってしまったのが非常に残念です。
引用:https://store.shopping.yahoo.co.jp/gbss/126710blro-sold.html#&gid=itemImage&pid=2
ロレックスペプシの価格や買取相場推移はどうなっているのでしょうか。
ここではペプシと呼称される以下2モデルの状況をまとめています。
GMTマスターRef.1675の定価は1960年代当時25万円だったといわれています。
しかし、昨今その相場は定価を大きく上回っており、アンティークモデルにも関わらず100万円以上の価格帯で取引されている状況です。
状態次第では200万円近い価格で取引されることもあります。
2017年頃より相場は急速な右肩上がりの推移を辿っており、2023年時点でも高い水準のまま維持しています。
またRef.1675では誕生初期の頃に製造されたといわれるレアモデル・ミラーダイヤルが存在することも忘れてはいけません。
ミラーダイヤルの場合、その相場はさらに高騰し、300万円以上の価格で取引されることも珍しくないのです。
現行モデルでは確認できない希少なアルミ素材モデルであることも相まって、アンティークモデルとしては異例の推移を見せています。
この推移を見る限り、今後その相場が下がるとは考えにくいでしょう。
GMTマスターⅡRef.126710の定価は2018年の発売当時1,426,700円だったとされています。
買取相場は近年200万から300万円程度で推移している状況です。
Ref.1675程の価格高騰は見られていませんが、定価の2倍近い価格で取引されており、希少性が高さが伺えます。
ただ、現行モデルではあるため、今後も製造が続くことを考えると今後目立った価格高騰は起こりにくいかもしれません。
ロレックスペプシとして人気があるのはアルミベゼルを採用したRef.1675です。
とはいえ、Ref.126710も入手難度は非常に高いモデルということに変わりはありません。
近年ロレックスペプシに限らず、ロレックスの腕時計を購入すること自体が非常に難しい状況です。
金銭的にロレックスを購入できる余裕があったとしても、在庫に出会えず買えないと嘆くファンや愛好家が続出しています。
その背景にはロレックスの急速な需要拡大によって転売や投機目的で購入する人が増えたことも関係しています。
昨今ロレックスはその対策に力を入れており、一部のモデルでは購入制限がかけられるようになりました。
先述したGMTマスターⅡRef.126710も購入制限モデルの1つです。
ロレックスペプシはヴィンテージであるRef.1675、購入制限モデルの1つであるRef.126710の2種類しか存在しないのですから、買えないのも必然といえば必然です。
購入を考える場合、在庫を探すのにかなりの時間がかかる点は覚悟しておいた方がいいでしょう。
引用:https://www.hubrolen.jp/rental/151/
ロレックスといえば芸能人御用達のアイテムであることも有名です。
ユニークなツートンカラーが魅力のGMTマスターは多くの芸能人から幅広く支持されており、赤×青のペプシを身に付けている芸能人は8人確認されています。
海外の有名人が多い印象ですが、日本人でも身に付けられている方はいらっしゃいます。
憧れの芸能人が着用されているのを見るとペプシがより魅力的なモデルに見えてきますね。
引用:https://arnoldjewelers.com/
本記事ではGMTマスターのなかでも赤×青のツートンカラーベゼルが特徴的なペプシについてご紹介しました。
ロレックスペプシは製造された年代によって素材が異なるのが特徴で、製造年の古いアルミベゼルは経年による退色も楽しむことができます。
経年による退色が好きだったファンは多く、セラミック素材への変更には賛否両論寄せられました。
セラミックへの変更以降、2018年には新たなペプシが誕生しましたが、依然として製造年の古いRef.1675の人気が高い状況です。
GMTマスターのなかでも愛好家から一際注目を集めるペプシ。
気になる方はぜひ購入を検討してみてはいかがでしょうか。
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