ロレックスのロゴの意味や年代とともに変遷したデザインやその深い理由は?

カテゴリ:ROLEX/ロレックス

ロレックスといえば、腕時計好きであれば誰もが憧れる高級ブランド。

一流の職人による高い技術力と思わず目を奪われてしまう美しいデザインが魅力です。

そんなロレックスの象徴ともいえるのが王冠マークのロゴ。

ロレックスはなぜブランドのロゴとして王冠マークを選んだのでしょうか。

また、なぜロレックスがロレックスというブランド名になったのか。

ロレックスを真に愛する人ならば非常に気になるポイントかと思います。

そこで本記事ではロレックスのロゴの意味や誕生の背景などロレックスが歩んできた歴史を紐解生きながら解説していきます。

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ロレックスのロゴにはどんな意味がある?

引用:https://store.shopping.yahoo.co.jp/ginzarasin/a-5513-7.html

ロレックスと聞くと誰もがイメージする王冠マークのロゴ。

この王冠マークには「オイスターマーク」という呼称がついています。

オイスターマークがロレックスの腕時計に採用されたのは1931年。

ブランドとしてロレックスが誕生(商標登録)したのは、1908年ですので、約20年後に使われ始めたことになります。

オイスターマークの意味は?

オイスターマークの意味についてロレックス公式からは何も発表されていません。

そもそもロレックスは自身が扱う商品に関してほとんど情報発信することがなく、ミステリアスなブランドということでも有名です。

これほどの知名度がありながら実態は謎に包まれています。

ただ、ロレックスのブランドロゴについてファンやコレクターの間では以下2つ意味があるのではないかと推測されています。

  • 腕時計の王様になるという思い
  • 時計を製造する一流職人の指

どちらにしても今のロレックスはその思いを叶えているといって間違いないでしょう。

ただ、正式な由来についてははっきりしておらず、今後も明かされる可能性は低いと考えられます。

このミステリアス感がロレックスの魅力をより一層引き立てているのではないでしょうか。

ブランド名にロレックスが採用された理由とは?

引用:https://www.rolex.com/ja

ロレックスが誕生するきっかけとなったのは1905年。

当時はロンドンで懐中時計や旅行用時計を扱う「ウイルスドルフ&デイビス」という商社でした。

創業者はドイツ人のハンス・ウイルスドルフと義理の兄弟のアルフレッド・デイビス。

この2人が後に腕時計業界に新たな革命を起こすことになるのです。

1900年代の腕時計の腕時計のイメージは女性がお洒落のために身に付けるアイテムとして知られていました。

そのため、実用的な腕時計の開発はおろか、製造すらできないと考えられていました。

しかし、ハンスはそんな状況下でも実用的な腕時計の開発にチャンスを見出していたのです。

その後1905年、ハンスは小型ムーブメントを製造するスイスの時計メーカーと取引を始め、実用的に使える腕時計の開発に乗り出しました。

10年後の1915年には更なる開発に向けてスイスに拠点を移し、社名も「ロレックス・ウォッチカンパニー」に変更しました。

これがロレックスというブランドが誕生するまでの経緯です。

名前の由来は明確に分かっていませんが、ハンスの閃きにより生まれたのではないかといわれています。

世界中どこの国でも発しやすく記憶に残りやすい名称にしたいという思いがある中で閃いたのが「ロレックス」という名称だったのだそう。

たしかにハンスの思惑通り、一度聞いたらずっと頭に残るぐらい覚えやすい名称ですね。

ロレックス年代とともに変遷したデザインの歴史

ロレックスは1900年代前半に誕生した老舗ブランド。

100年以上の歴史を紐解くと年代によってロレックスのデザインは変遷していることが分かります。

ここではロレックスの変遷したデザインの歴史について年代とともに振り返ってみましょう。

1920~1930年代のデザイン

引用:https://www.webchronos.net/features/28865/2/

1920~30年代に誕生したモデルは通称「オイスター」と呼ばれています。

この頃といえば、「オイスターケース」が世界で初めて登場した時代です。

オイスターケースとは、1926年にロレックスが世界で初めて発表した完全防水の時計ケース。

牡蠣(オイスター)の殻のように高い気密性を保持し、ケース内部に水や埃が侵入するのを防いでくれることからその名が付いたとされています。

この時期に製造されたモデルは誕生から100年以上が経過したアンティークモデル。

今では中古市場でも滅多にお目にかかることのできない希少モデルといえます。

1940年代のデザイン

引用:http://www.cool-auction.net/gallery/10939/

1940年代製造モデルからは裏蓋が丸く膨らんでいるのが特徴的な「バブルバック」モデルが登場しました。

バブルバックという名前はアメリカにおける愛称で、ロレックス公式からは「オイスターパーペチュアル」という名称で発表されています。

裏蓋の丸い膨らみが「泡」のように見えることからアメリカでは、バブルバックという名前で親しまれていたといわれています。

防水機能付き自動巻腕時計は今でこそ当たり前に製造されるようになりましたが、当時は世界に震撼を及ぼす程の大発明。

この発明を機にロレックスは腕時計メーカーとしての地位を確立し始めました。

その後、1945年にはロレックスの顔ともいえる定番モデル・デイトジャストが登場しています。

1950年代のデザイン

引用:http://www.cool-auction.net/gallery/19872/

1950年代はロレックスが新たな挑戦を始めた時期に当たります。

登山や飛行、深海探検など過酷な環境下で活動するプロフェッショナル達が実用的に使える腕時計の開発に身を乗り出し、以下3モデルを開発しました。

  • エクスプローラー
  • サブマリーナ―
  • GMTマスター

コレクターや愛好家が愛してやまないロレックス史上不動の名作モデルが続々と世に顔を現したのが1950年代です。

この時期に製造されたモデルでは、新たに「セミバブル」と呼ばれるケースが見られるようになります。

セミバブルでは、従来のバブルバックよりもローターの厚みが抑えられ、裏蓋の膨らみが薄くなっているのが特徴です。

現代モデルで見られるオイスターケースの特徴により近づいています。

セミバブルは1950年~1955年までの約5年程度しか製造されておらず、希少性が高いのも魅力です。

1960年代のデザイン

引用:http://www.cool-auction.net/gallery/16210/

1960年代は、現代のロレックスモデルで最も入手困難と騒がれるモデルコスモグラフデイトナが誕生した時代です。

デイトナは耐久レースを走るレーサー向けウォッチとして誕生したプロフェッショナルモデル。

高い堅牢性と防水性が魅力で、タキメーターベゼルでは平均速度の計測もできる仕様となっています。

さらに1967年には、防水性を極限まで高めたプロフェッショナルモデル・シードゥエラーも誕生しました。

一般的に1960年代~1980年代に製造されたモデルは、コレクターの間で「ヴィンテージウォッチ」とも呼ばれています。

1970年代~1990年代

引用:https://tachibana57.com/?pid=146589602

1970年代から1970年代にかけてもロレックスの新たな挑戦は続き、以下3モデルが新たなラインナップとして登場しました。

  • 1971年:エクスプローラーⅡ
  • 1978年:シードゥエラー4000
  • 1992年:ヨットマスター

1970年代以降、ロレックスのデザインは安定し始め、誕生当初程大きな変化は見られなくなりました。

ただ、モデル自体のクオリティやスペックアップには力を入れているのが分かります。

モデル毎に最適化させたムーブメントの開発だけでなく、サファイアクリスタル風防やオイスタークォーツ、904Lスチールの採用など高級腕時計メーカーとして更なる高みを目指していることが伺えます。

2000年代~2010年代

引用:https://www.vintagewatch.jp/view/item/000000000438?category_page_id=womans

2000年代ロレックスは更なる実用性の向上に向けて新作ムーブメントの開発に力を入れていました。

そんな中で誕生したのが「Cal.4130」です。

完全自社製自動巻機械式クロノグラフムーブメントでコスモグラフデイトナのために独自開発したとされています。

Cal.4130ではパワーリザーブが従来の52時間から72時間に延長した他、メンテナンス性、安定性も向上し、より実用的な腕時計の開発に欠かせないムーブメントとなっています。

このCal.4130をベースに更なるプロフェッショナル機能を搭載し、以下2モデルも新登場しました。

  • 2007年:ヨットマスターⅡ
  • 2012年:スカイドゥエラー

ヨットマスターⅡでは、カウントダウン機能を備えたCal.4160、スカイドゥエラーではサロス年次カレンダーを備えたCal.9001がそれぞれCal.4130の改良ムーブメントとして搭載されています。

2000年代は日本でロレックスの人気が爆発した時期でもあり、シンプルなデザインが人気でした。

2020年以降

引用:https://store.shopping.yahoo.co.jp/renzu/r2907.html

高級腕時計業界で不動の地位を確立しつつあるロレックスですが、2020年以降も続々と新たな動きを見せています。

  • サブマリーナーが41mmへサイズアップ&新世代ムーブメントCal.3230の誕生
  • オイスターパーペチュアルのモデルチェンジ
  • オイスター パーペチュアル デイトジャスト 31から新作発表
  • スカイドゥエラーから「オイスターフレックス ブレスレット」を備えたモデルが誕生

2020年といえば、新型コロナウイルス感染拡大による影響で今後の先行きが不透明な状況が続いた時期でもあります。

製造中止による深刻な品薄と急速な需要拡大により、スポーツモデルを中心に大幅な価格高騰も見られました。

サブマリーナやオイスターパーペチュアルなど既存モデルからの新作が続々と登場しています。

ロレックス年代とともに変遷した文字盤の歴史

今度はロレックスの歴史について文字盤の変遷とともに見ていきましょう。

年代毎の変遷で注目すべきポイントをまとめると以下の通りとなります。

  • 1908年:文字盤に「Rolex」と刻まれた腕時計の誕生
  • 1926年:文字盤に王冠マークのロゴが入る
  • 1945年:日付表示機能を搭載した「デイト」と「デイトジャスト」が登場
  • 1960年代:デイトナが登場。メインダイヤルのカラーとサブダイヤルのカラーが異なる文字盤がラインナップに加わる。
  • 1990年代:素材にプラチナを採用したアイスブルー文字盤が初登場
  • 2000年代:文字盤外周にルーレット刻印が追加、コピー品対策として6時位置にシリアル番号、インナー位置に王冠透かしが追加

中でも購入時に私達が注目すべきはシリアル番号と王冠透かしの追加です。

6時位置のシリアル番号とは?

ロレックスでは偽造品やコピー品対策の一環として各個体にシリアルナンバーを記載しています。

シリアルナンバーは製造毎に割り当てられた数字かアルファベット+6桁の数字です。

記載位置は製造された年代によって異なります。

  • 2010年以前の個体:6時側のケースサイド
  • 2010年以降の個体:インナーベゼル(文字盤の中側面)

シリアルナンバーを確認すればその個体が本物のロレックスかどうか正しく見極めることができます。

逆にシリアルナンバーの記載がない個体、消えかけている個体は偽物と考えておくのが無難です。

高い知名度故、ロレックスの偽物個体は多数出回っている状況ですので、くれぐれもご注意ください。

王冠透かしマークとは?

王冠透かしマークも偽造品やコピー品対策の一環として1999年頃の個体より追加されるようになりました。

本物のロレックスかつ1999年代以降に製造された個体では、文字盤6時位置に王冠の透かしが入っています。

この透かしは、肉眼では確認できない程小さなサイズで特殊な技術が施されており、ロレックスで使われるレーザーでなければ再現ができません。

偽物個体の中には、この透かしマークまでも緻密に再現したモデルも一部ありますが、偽物は透かしの濃さが微妙に異なるのが特徴です。

この濃さを素人の目で見極めるのは非常に困難ですので、偽物かどうか見極める際は一流の鑑定士に依頼することをおすすめします。

ロレックス年代とともに変遷したブレスレット

続いて年代とともに変遷したブレスレットの特徴についても見ていきましょう。

まずは登場した順にブレス種類を並べると以下の通りです。

  • 1930年代:オイスターブレスレットが登場
  • 1945年代:ジュビリーブレスレットが登場
  • 1950年代:プレジデントブレスが登場
  • 1960年代:リベットブレスが登場
  • 1970年代:巻き型のブレスが登場

1970年代までに5種類のブレスが登場し、その後モデルに合わせて3連、5連などラインナップが追加されています。

また2004年以降のモデルでは、ブレスの横穴が塞がり全体的なバランスが良くなっているのが特徴です。

それぞれのブレスの特徴についても解説していきます。

オイスターブレスレット

引用:https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/v1043973768

ロレックスの中で最も代表的なブレスとされるオイスターブレスレット。

初めて採用されたのモデルは1930年代にまで遡ります。

主にロレックスのスポーツモデルに採用されるブレスで、シンプルかつスポーティな雰囲気が魅力です。

堅牢な金属で構成された3つのブロックが重なって見えることから別名、3連リンクとも呼ばれています。

ジュビリーブレスレット

引用:https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/n1099509240

ジュビリーブレスレットは1945年に登場したデイトジャストで初めて採用されたブレスレットになります。

5列に重なる金属のリンクが緻密に製造されており、ドレッシーでエレガントな雰囲気が魅力です。

ロレックスでは主にドレスモデルとなるデイトジャストで採用されていますが、GMTマスターやスカイドゥエラーなど一部のスポーツモデルでも採用されている個体が存在します。

腕に馴染みやすく着け心地が良いことから老若男女問わず人気のあるブレスです。

プレジデントブレス

引用:http://www.cool-auction.net/gallery/9247/

プレジデントブレスは1956年に登場したデイデイトに採用されたブレスのことを指します。

当時アメリカ大統領だったアイゼン・ハワー氏が身に付けていたことからプレジデントブレスと呼称されるようになりました。

18金ゴールドやプラチナなど金無垢を贅沢に使用した高級感溢れるブレスで、非常にドレッシー感の強い1本となっています。

リベットブレス

引用:https://aucview.aucfan.com/yahoo/t1111220783/

リベットブレスはロレックスが1960年代に製造していたブレスのことを指します。

1960年代に製造されたサブマリーナーなどロレックスのスポーツモデルを中心に採用されています。

ブレスレット両端のコマを棒状の留め具(リベット)で連結させていることからリベットブレスと呼ばれるようになりました。

サイドのリベットがアクセントになっていて非常に存在感ある顔立ちのブレスです。

現行モデルでは使用されていないブレスですが、愛好家やコレクターから熱い支持を集めるブレスとなっています。

巻きブレス

引用:https://aucview.aucfan.com/yahoo/t1111220783/

巻きブレスは1960年代後半~1970年代にかけて製造された個体に採用されているブレスです。

両側のパーツが金属板を折り曲げて形成されていることから、ファンの間で「巻きブレス」と呼称されるようになりました。

サイドから見ると巻きによるしなやかな曲線美が映え、非常に柔らかさのある印象です。

巻きブレスも現行モデルでは採用されていません。

また、使用による経年劣化で「伸び」が目立ちやすいのも特徴で状態の良い個体は年々少なくなっています。

まとめ

本記事ではロレックスのロゴの意味や年代とともに変遷したデザインなどまとめて解説しました。

ロゴの意味や名前の由来に関してロレックス公式からは明確に発表されておらず、恐らく今後も明かされることはないでしょう。

誕生当初から内部情報を一切明かさないミステリアスな姿勢がブランドとしての価値をより一層高め、ファンの注目を集める要因となっているのではないでしょうか。

高級腕時計メーカーとしては頂点に君臨した今も新たな挑戦を決めて走る続けるロレックス。

今後の新作やリニューアル情報についても注目して追っていきたいですね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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