ロレックスエアキングの歴史まとめ!身に付けている芸能人や有名人は?

カテゴリ:ROLEX/ロレックス

ロレックスといえばサブマリーナやデイトナをイメージする方が多いでしょう。

エアキングはロレックスのコアなファンやコレクターの間で密かに注目を集め続けるモデルです。

ロレックスのペットネーム史上最も古い歴史を持っているのがエアキングなのです。

価格高騰の著しいロレックスの中では比較的安定した相場を維持しているため、入門の方でも手を出しやすいモデルともいわれています。

本記事ではロレックスエアキングが歩んできた歴史や素材の特徴、機能など詳しく解説しています。

エアキングの購入を迷っている方の背中を押すきっかけになれば幸いです。

ロレックスエアキングの歴史について

引用:https://www.fashion-press.net/news/86297

シンプルな顔立ちからロレックス入門モデルとして人気のあるエアキング。

「エア」という名前の通り、航空業界への進出をコンセプトに誕生したモデルです。

「空」での使用を想定したモデルとしてGMTマスターも存在しますが、それぞれが持つ歴史は全く異なります。

まずはこれまでにエアキングが辿ってきた歴史を振り返ってみましょう。

ロレックスエアキングとは?

エアキングは1940年頃に初めて誕生しており、その背景は紐解くには1930年代まで遡る必要があります。

1920年から1930年は航空業界が黄金期と言われていた時代。世界各地で航空技術が大きく発達しました。

陸の移動が当たり前だった当時の人類にとって航空機で空を移動できることは非常に画期的だったでしょう。

また1930年代といえば、第二次世界大戦真っ只中。各国が軍用として航空機の開発に精力を上げていたのも急速に航空技術が発達した所以といえます。

そんな航空業界黄金期を引っ張るパイロットの腕につけられていたのがロレックスだったのでした。

誕生当初はモデル名が確立していなかった

1930年頃よりパイロットの腕にはロレックスがつけられていたと言われていますが、その時計が「エアキング」と呼ばれるようになったのは1940年代に入ってからです。

エアキングはロレックス初のペットネームで、Ref.4925、4499などが存在します。

ペットネームとは商品の名前(モデル名)のことで、デイトナやサブマリーナもペットネームの1つです。

「エアキング」と名付けられる以前はオイスターパーペチュアルの派生モデルとして数えられていましたが、正式にペットネームがついてからはシリーズモデルとして独立しています。

ただ、ペットネームが付く以前に誕生したモデルもAir-〇〇と呼ばれるモデルは存在していました。

外観や機能はそのままに呼称が変わっただけなので、明確に線引きするのは難しいとも言われています。

ロレックスエアキングの魅力

ロレックスの入門モデルとして人気のあるエアキングはリーズナブルな価格帯で手に入るのが魅力です。

そのほかにもエアキングならではの魅力として下記3つが挙げられます。

  • 生産数が多く入手しやすい
  • コンパクトなサイズ感
  • 強力な耐磁性

1つずつ解説します。

生産数が多く入手しやすい

エアキングはロレックスの中でも比較的生産された個体数が多いモデルです。

ロレックスの有名どころであるデイトナやサブマリーナは生産数が少ないために購入制限が設けられていたり、そもそも在庫がなかったりで購入できないことが多々あります。

その反面、エアキングはリーズナブルな価格帯かつ生産された個体数も多いので、多くの人の手に届きやすいです。

入門モデルとして長く愛されている所以ともいえるでしょう。

コンパクトなサイズ感

エアキングはケース径が34mmと他モデルに比べるとかなりコンパクトなサイズ感が特徴的です。

一般的に日本人は細身体型の男性が多いと言われますので、当時は腕に馴染むコンパクトなサイズ感に惹かれる方も多かった様子。

海外ブランドは作りが大きいモデルが多いので、日本人にとってはかなり嬉しいモデルです。

強力な耐磁性

2000年代に入ってから登場したエアキングではCal.3131が搭載されています。ロレックスで耐磁性が極めて優れたモデルといえば、ミルガウス。

Cal.3131は元々ミルガウスに使用することを想定して作られたムーブメントであるため、強力な耐磁性を有しています。

ミルガウスと同レベルの耐磁性を持ちながらシンプルで高性能かつリーズナブルな価格帯で手に入るのは非常に魅力的です。

ロレックスエアキングの歴代モデルを時系列で振り返る

引用:https://shop.globe-antiques.com/products/detail/19453

ロレックスエアキングが初登場したのは1946年。文字盤に「Air-King」というロゴが刻まれるようになったのが始まりです。

ここではロレックスエアキングの歴代モデルを時系列でご紹介していきます。

Ref..6552

引用:https://www.craftandtailored.com/products/1958-rolex-air-king-ref-6552-white-dial

  • 製造期間:1950年代前半
  • 素材:ステンレス
  • ケース径:34mm
  • ラグ幅19mm
  • 防水性能:なし
  • ムーブメント:Cal.1030

初代が登場してから約5年程経過した1950年代前半に登場したのがRef.6552です。

シンプルなステンレスケースとアイボリー味のあるシルバーダイヤルが上品で渋い印象を醸し出しています。

ブルースティールの秒針や楔型の針が一際目を惹きます。世界初の両方向巻上げ式の自動巻きムーブメント・Cal.1030を搭載しているのもポイントです。

エアキングは比較的入手しやすいといわれますが、Ref.5500に関しては製造期間も短いアンティークなアイテムであるため、かなり難しいでしょう。

Ref.5500

引用:http://www.watch-bank.jp/shopdetail/000000002881/

  • 製造期間:1950年代後半~1988年
  • 素材:ステンレススチール
  • ブレス:オイスターブレス
  • ケース径:34mm
  • ラグ幅19mm
  • ベゼル:ポリッシュベゼル
  • 風防:プラスチック
  • 防水性能:50m
  • ムーブメント:Cal.1530、Cal.1520
  • パワーリザーブ:約48時間

1957年の登場から大ヒットを果たし40年以上も製造されたエアキングのロングセラーモデル・Ref.5500。

製造期間中にマイナーチェンジが複数回行われていますが、シンプルなデザインは変わらず引き継がれています。

ダイヤル6時位置にある『PRECISION』という表記には「正確」という意味があります。

製造期間が長かったこともあり、市場に出回った個体数は多いため、比較的リーズナブルな価格帯で入手できるのも魅力の1本です。

Ref.14000/Ref.14010

引用:https://store.shopping.yahoo.co.jp/ginzarasin/u-14000pk369-2.html#&gid=itemImage&pid=2

  • 製造期間:1990年頃~2000年
  • 素材:ステンレススチール
  • ブレス:オイスターブレス
  • ケース径:34mm
  • ラグ幅:19mm
  • ベゼル:スムースベゼル
  • 風防:サファイアクリスタル
  • 防水性能:100m
  • ムーブメント:Cal.3000
  • パワーリザーブ:約48時間

エアキング初の5桁リファレンスとして登場したRef.14000。

基本的なデザインは前モデルのRef.5500と遜色ありませんが、ムーブメントの変更や防水性アップなどにより基本的なスペックが底上げされています。

Cal.3000には当時のロレックスの最新技術が盛り込まれた非常に信頼性の高いムーブメントでサブマリーナRef.14060やエクスプローラーⅠRef.14270などでも使われています。

そのほか風防にはサファイアクリスタルが採用されたことで耐久性向上も図られました、

2000年にマイナーチェンジが行われるまで約10年間に渡り製造されています。

Ref.14000M

引用:https://www.chrono24.jp/rolex/ref-14000m.htm

  • 製造期間:2001年~2007年
  • 素材:ステンレススチール
  • ブレス:オイスターブレス
  • ケース径:34mm
  • ラグ幅:19mm
  • ベゼル:スムースベゼル
  • 風防:サファイアクリスタル
  • 防水性能:100m
  • ムーブメント:Cal.3130
  • パワーリザーブ:約48時間

10年近く製造されたエアキングRef.14000がマイナーチェンジを果たして登場したのがRef.14000Mです。

マイナーチェンジによる大きな変更点はムーブメントにあります。

新たに搭載されたCal3130はツインブリッジ仕様で精度やメンテナンス性の向上に大きく寄与しました。

そのほかラグの横穴が消失したり、王冠の透かし彫りが入ったりといった変化も見られます。

デザインや外観はRef.14000と大差ありませんが、スペックの高さからRef.14000Mの方が買取相場は高くなりやすい傾向にあります。

Ref.114200

引用:https://ec.line.me/fashion_goods/watch/product/2848225533/

  • 製造期間:2007年~2014年
  • 素材:ステンレススチール
  • ブレス:オイスターブレス
  • ケース径:34mm
  • ラグ幅:19mm
  • ベゼル:スムースベゼル
  • 風防:サファイアクリスタル
  • 防水性能:100m
  • ムーブメント:Cal.3130
  • パワーリザーブ:約48時間

エアキング初の6桁型番として誕生したRef.114200。

ムーブメントは前モデルと同様のCal.3130が引き継がれていますが、デザインやケースフォルム、ブレスが一新し、イメージチェンジしています。

エアキングの特徴的なスタイルは保ちながらも多彩な文字盤カラーや夜光への装飾が加えられるなど、ロレックスの新しい試みが垣間見えるモデルです。

従来までのエアキングと比較するとかなり大きな変化であったため、ファンやコレクターの間では賛否両論意見が分かれたようですが、現代では人気が高まりつつあります。

シンプルながらラグジュアリーな雰囲気が漂うモデルで身に付けていると自然と気分が上がりそうです。

エアキングの製造終了発表(後に一時的だったことが分かる)

ロレックスの入門モデルとして人気のあったエアキングですが、2014年のマイナーチェンジと同時に姿を消すことになります。

当時の現行モデルだったRef.114200はオイスターパーペチュアルの一種としてラインナップされることになり、文字盤刻まれていた「Air-King」のロゴが消えていました。

突然のエアキング製造終了に驚愕してしまうファンも多かったようです。

Ref.116900

引用:https://www.premiervalue.shop/shopdetail/000000000097/

  • 製造期間:2007年~2014年
  • 素材:ステンレススチール
  • ブレス:オイスターブレス
  • ケース径:40mm
  • ラグ幅:20mm
  • ベゼル:スムースベゼル
  • 風防:サファイアクリスタル
  • 防水性能:100m
  • ムーブメント:Cal.3130
  • パワーリザーブ:約48時間

2014年に突然廃盤となってしまったエアキングですが、2年後に新たなモデル・Ref.116900の登場で復活を果たしました。

従来までのエアキングはケース径34mmとコンパクトなサイズ感が特徴的でしたが、Ref.116900はケース径40mmとサイズアップしています。

前モデルは丸みを帯びたドームベゼルが印象的でしたが、新モデルではスタイリッシュな印象のスムースベゼルが採用されています。

サイズアップしただけでなくデザインも一新され、より男性らしさの光るモデルへと進化しました。

リニューアルしたエアキングはオイスターパーペチュアルではなく、デイトナやGMTマスター同様、プロフェッショナルウォッチとしてラインナップに並ぶようになります。

これまでは豊富なダイヤルカラーでユニセックスに使えるのも魅力でしたが、本モデルよりブラック文字盤のみになりました。

新たなリニューアルでロレックスはエアキングのマーケティング対象を男性に絞ったのではないかと考えられます。

エアキングの最新モデルにはどんな機能があるのか?

リニューアルしてから2度目の新型ウォッチとして2022年に誕生したエアキングの新作・Ref.126900。

新型発表に伴い、Ref.116900は廃盤となっています。

エアキングの最新モデル・Ref.126900の特徴をまとめると下記の通り。

  • 製造期間:2022年~
  • 素材:ステンレススチール
  • ブレス:オイスターブレス
  • ケース径:40mm
  • ラグ幅:21mm
  • ベゼル:ポリッシュベゼル
  • 風防:サファイアクリスタル
  • 防水性能:100m
  • ムーブメント:Cal.3230
  • パワーリザーブ:約70時間

大きな変更点としてはリューズガードが搭載されたことです。

スムース(ポリッシュ)ベゼルとリューズガードを組み合わせたモデルはエアキングの最新モデルで初めて確認されました。

リューズガードの採用で堅牢性が向上し、デザインとしてもスポーツモデルらしい顔立ちに仕上がっています。

これまでのエアキングはラグジュアリー感が強かっただけに今回スポーティな印象が強くなったのは大きな変化といえるでしょう。

最新モデルでもう1つ注目すべき箇所がラグ幅です。

19mmから21mmとわずかではありますが、ラグ幅が広がっています。

ラグのテーパーがシャープになってラグ幅に余裕ができたことで、これまでよりも爽やかな印象を受けますね。

また、時計の重量もこれまでのモデルより抑えられ、実用性の面でもさらなる工夫が図られているのが分かります。

ロレックスエアキングのレアモデル

ロレックスの入門モデルとして有名なエアキングは比較的リーズナブルな価格帯で手に入るのが魅力です。

そんなエアキングですが、中には価格が高騰しているレア個体も存在します。

エアキングのレア個体として有名なモデルは下記2つ。

  • Ref.5701
  • Ref.5504

それぞれ解説します。

Ref.5701

ステンレスとイエローゴールドのコンビでシンプルながら上品な顔立ちが特徴的なRef.5701。

エアキングはケース径34mmが主流ですが、Ref.5701では36mmで製造された個体も存在します。

非常に僅かな違いではありますが、ロレックスのような高級ブランドの場合、小さな違いだけでも相場が大きく変わります。

100万円以上で取引されることの珍しいエアキングですが、Ref.5701の場合、状態が良ければ100万円以上で取引されることもあります。

Ref.5504

通称ビッグエアキングともいわれるRef.5504。

こちらもケース径が36mmと珍しいため、価格が高騰しやすいモデルです。

さらに特筆すべきは文字盤のデザインがエクスプローラーⅠのデザインを採用していること。

かなり珍しいレアモデルですので、そもそも見つけるのですら非常に困難なアイテムです。

ロレックスエアキング×ドミノピザモデルも存在する?

引用:https://www.tokemar.com/dominos/

ロレックス史上最古のペットネームを持つエアキングとドミノピザのコラボモデルがあるのをご存じでしょうか。

「ドミノピザ」は全米で展開される人気ピザチェーンです。

Ref.14000の一部モデルでドミノピザのマークが刻まれたモデルが存在します。

ドミノピザコラボモデルは販売目標を達成したオーナーの業績を称えるために、アメリカのロレックスディーラーがオーダーしたのをきっかけに誕生しました。

この企画は通称ロレックスチャレンジと言われており、販売元はアメリカミシガン州にあるロレックス公認店の・「SCHLANDERER&SONS」です。

製造された個体数は少ないため、エアキングの中では希少モデルの1つとされています。

ロレックスエアキングの今後の相場はどうなる?

ロレックスはほとんどのモデルが200万円以上の相場を維持していてなかなか手に入れづらいアイテムです。

そんななかで100万円台とリーズナブルな価格で安定しているエアキング。

今後の動向としては恐らく今の状態のまま相場は安定し続けるのではないかと考えられます。

シンプルなデザインであるため需要は安定するでしょうし、今後さらなる新作が発表されれば価格高騰の可能性は十分にあります。

特にRef.116900は文字盤カラーがブラックのみしか存在しない唯一無二のデザインです。

今後新作が出るたびにその希少性が評価される可能性は高いでしょう。

今は100万円台で購入できるエアキングも時間が経てば他モデルと同様高騰して手の届かないアイテムになってしまうかもしれませんね。

ロレックスエアキングを身に付けている芸能人や有名人

エアキングを身に付けている芸能人も何人か確認されています。

ロレックスの中ではリーズナブルな価格帯で入門モデルと言われてはいますが、一般人にはなかなか手の届かないアイテム。

芸能人からも広く愛用されるのは必然です。

ここではロレックスエアキングを着用している芸能人についてまとめています。

ロレックスエアキングを着用している日本の有名人

エアキングを着用しているのが確認された日本の有名人は下記5人です。

芸能人名 職業
木下ほうか 俳優
森口徳昭 ファッションディレクター
太田 雄貴 元フェンシング選手
トータス松本 アーティスト
レイザーラモンHG お笑い芸人

着用モデルではわかりませんが、現行モデルからアンティークモデルまで幅広く人気があるようです。

俳優やスポーツ選手、アーティストなど職業も様々ですね。

ロレックスエアキングを着用している海外の有名人

エアキングを着用しているのが確認された海外の有名人は下記5人です。

芸能人名 職業
Burt Lancaster 俳優
Zachary Quinto 俳優
Mark Wahlberg 俳優
ライアン・ゴズリング 俳優
マイケル・ブーブレ アーティスト

雑誌のインタビューや映画の1シーンなどでちらっと腕元が見える際に確認することができました。

ケース径34mmと小柄で日本人の腕に馴染みやすいモデルではありますが、海外でも広く人気があったのが分かります。

まとめ

今回はロレックスエアキングの歴史や魅力、特徴などリファレンスごとに詳しく解説しました。

34mmと小柄なサイズ感が日本人の腕元に馴染みやすく人気のあるモデルです。

リーズナブルな価格帯でロレックス入門モデルとしても長く愛されています。

2014年に一時的な製造終了となりましたが、2年後にケースサイズ、デザインなど一新して復活を遂げました。

その後はプロフェッショナルウォッチとして確立した地位を築きつつあります。

今でこそ手の届きやすい価格帯が魅力のアイテムではありますが、今後の動向次第で相場が高騰する可能性は十分にあります。

手の届くうちに入手しておけば資産的価値も十分に見込めるアイテムですので、お手に取っても損することはないでしょう。

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