国内海外問わず熱烈なファンの多いロレックス。
昨今は深刻な在庫不足が続き、根気強く店舗を回っても購入は難しい状況です。
それに加え、一部のモデルでは購入制限対象となっているモデルもあります。
つまり欲しいモデルが複数ある場合はどのモデルを購入するか慎重に検討する必要があるのです。
購入制限には細かい条件が定められていますので、知らずに購入すると後で後悔してしまうかもしれません。
そこで本記事ではロレックスの購入制限やモデル一覧、購入制限の抜け道など詳しく解説させていただきます。
ロレックスの購入制限について知りたい方、今後ロレックスを購入予定の方はぜひ参考にしてみてください。
引用:https://item.rakuten.co.jp/
ロレックスの購入制限は2019年11月より、日本の正規店でのみ開始されました。
日本の正規店のみの対応なので買取業者や海外の正規店では実施されていません。
購入制限の詳細をまとめると以下の通りです。
サブマリーナやデイトナなどスポーツモデルを中心に名前が挙がっています。
例えば、購入したいモデルが2つあって2つとも購入制限対象モデルの場合は期間を空けて購入する必要があるということです。
ロレックスは非常に高価な代物ですので、短期間で複数個購入するのは難しいことではありますが、ファンやコレクターにとっては耳の痛い話でしょう。
ロレックスの購入制限は店舗を変えても適用されます。
制限モデル購入者の情報は日本全国のロレックス正規店で共有されるからです。
仮に在庫がある店舗に辿り着けたとしても、いざ購入となった時に身分証の提示でバレてしまいます。
せっかく在庫が見つかったのに買えないほど辛いことはないと思いますので、複数本購入を考える際は抜け道を使って購入することをおすすめします。
日本のロレックス正規店でのみ購入制限が実施された理由には抱き合わせ販売の禁止も関係しているのではないかと考えられます。
日本では独占禁止法で抱き合わせ販売が禁止されているのです。
一方海外では、抱き合わせ販売が合法的に認められています。
抱き合わせ販売は、購入のハードルが上がる分、不当な購入の抑止にも効果的に働く可能性があるのです。
裏を返せば、海外での購入には注意が必要ということでもあります。
要するに日本の正規店では抱き合わせ販売による購入抑止ができない以上、購入制限をかけざるを得なかったという見方もできるのです。
購入制限が実施された背景や理由に関しては後述して詳しく解説します。
引用:https://item.rakuten.co.jp/
日本のロレックス正規店で購入制限が実施された背景や理由は以下2つが関係しています。
それぞれ解説します。
不安定な時代背景もあってロレックスのような資産的価値の安定したアイテムの転売が横行するようになりました。
転売によって本当にロレックスを購入したい人達が買えないようになれば、ファン離れが進行します。
ロレックス社としてはそのような事態を避けることを昨今の最重要課題としているのです。
ロレックス社はより多くの人の手に商品が行き届くことを臨んでいます。
その証拠にロレックスは過去に以下内容の声明を上げたこともありました。
昨今の在庫不足は意図的に引き起こしたわけではなく、ロレックス社は製造に全力を尽くしているということです。
この声明からロレックス社は在庫不足の状況をいち早く脱したい思いも伝わります。
恐らくロレックスは目先の売上よりもこの先のブランドの発展を臨んでいるのでしょう。
ロレックスとしては転売や投機目的の購入に関して制限をかけずとも、売上という面で見れば影響はないわけです。
しかし、転売目的の購入が増えれば、ロレックスを本当に必要としている人の手に行き届かなくなります。
それが続けばロレックスは結果的に本当のファンを失くしてしまうリスクも秘めているのです。
日本のロレックス正規店もその現状を踏まえ、購入制限という対策に出たのではないかと考えられます。
ここでは日本のロレックス正規店で購入制限対象となっているモデルについて解説します。
サブマリーナやデイトナなどスポーツモデルを中心に名を連ねています。
現時点では購入制限がないモデルも今後の状況次第では新たに追加される可能性もあります。
そういう意味で考えるとまだ制限のないモデルは狙い目ともいえるでしょう。
では購入制限モデルの特徴について解説します。
サブマリーナはロレックスの代名詞といっても過言ではないモデル。
プロフェッショナル向けのダイバーズウォッチとして1953年に誕生してから現在までファンから根強く愛されています。
上品なデザインとインパクトのある顔立ちで身に着ける人の格をグッと引き合下てくれるのが魅力の1本です。
逆回転防止ベゼルやロレックス史上最高品質のムーブメントなど機能性の面でも長年高い評価を獲得し続けています。
サブマリーナに関する詳細は下記記事でさらに詳しくまとめていますのでご覧ください。
ロレックスの中でも一際人気が高く、最も入手難易度が高いといわれるデイトナ。
デイトナの人気が爆発したのは1990年頃からといわれていますが、20年以上経過した今もその熱は冷めるどころか更なる盛り上がりを見せています。
巷では「デイトナマラソン」という言葉が広がるほどの人気ぶりですので、正規店で購入するのはかなり難しいでしょう。
デイトナに関する詳細は下記記事で詳しく解説しています。
GMTマスターⅡは世界各国を飛び回るパイロット向けに誕生したプロフェッショナルウォッチです。
赤青のツートンカラーが特徴的でファンからも人気の高いモデルとなっています。
GMTマスターⅡの詳細は下記記事をご覧ください。
サブマリーナと同じくダイバーズウォッチとして誕生したシードゥエラー。
防水1,000m以上という並外れた機能性の高さから「海の居住者」という異名も持つモデルです。
外見的な特徴はサブマリーナとの見分けが付かないほど酷似していますが、先述した通り防水機能に違いがあります。
シードゥエラーの詳細は下記記事をご覧ください。
エアキングはロレックス史上最も古い歴史を持つモデルといわれています。
購入制限対象となっているのは2022年に誕生したRef.126900です。
アンティークな雰囲気もありながらスポーツモデルらしさもあり、カジュアルなシーンでも使いやすい点が魅力の1本となっています。
エアキングの詳細は下記記事をご覧ください。
探検家向けのプロフェッショナルウォッチという位置づけで誕生したエクスプローラーⅠ。
時代に左右されないシンプルかつ上品なデザインから長年コレクターの心をつかみ続けています。
エクスプローラーⅠの詳細は下記記事をご覧ください。
エクスプローラーⅡは先述したエクスプローラーⅠの上位機種として誕生したモデルです。
シンプルで独創的なデザインから芸能人でも愛用する方の多いアイテムといわれています。
エクスプローラーⅡの詳細は下記記事をご覧ください。
購入制限によってロレックスが購入しやすくなったかというとそうではありません。
その理由として最も大きな原因と考えられるのが新型コロナウイルスの感染拡大です。
日本の正規店が購入制限を開始したのは2019年の11月頃でした。
つまり、ロレックスの購入制限は新型コロナウイルスが大流行する直前だったのです。
新型コロナウイルスによる影響で海外ではロレックスの製造が一時的に止まりました。
製造がストップしたということは当然需要と供給のバランスが崩れます。
ロレックスはコロナ前から購入制限をかけざるを得ないほど資産性の高いアイテムだったわけですから、今後の不景気に備え、資産性を求めて購入を検討する富裕層が増えたのです。
これは日本に限らず、海外でも同じ流れが起こっていたと考えられます。
つまり、日本だけでなく世界的にロレックスの需要が意図しない形で急上昇してしまったということです。
ここまでの流れが今後にどう影響するのかはロレックス社にも見通しがつかない状況となっていることは間違いありません。
それともう1つ関係しているのがロレックスの購入制限に穴があることです。
引用:https://item.rakuten.co.jp/
購入制限のかけられたモデルを複数購入する抜け道は現状4つ存在します。
購入制限は日本ロレックス正規店のみでの対応なので、中古市場では適用されていません。
つまりオークションや買取店では購入複数本の購入が可能ということです。
ただ、ロレックスの場合、現状中古品の方が新品よりも高い傾向にあります。
そのためできるなら定価かつ新品で購入可能な正規店で購入したい所ですが、どうしても見つかりそうにない場合は中古市場で探してみるのもありでしょう。
その場合、販売元の信頼性が分かりづらいオークションなどではなく、信頼できる買取店での購入をおすすめします。
購入制限がかかるのはあくまで同一人物による購入の場合です。
そのため、友人や家族に同伴してもらい、別名義での購入ということにすれば短期間で複数本のロレックスが購入可能となります。
1度購入できた方はパートナーのプレゼント目的でもう1本購入したいという旨を話せば、販売してもらえる可能性があるでしょう。
別名義にすれば購入可能ということは、転売や投機目的の購入が完全に抑止できていない原因の1つともいえます。
仮にロレックスの転売対策が完璧に施されているのなら、近年新発売されたデイトナの新作が中古市場に並ぶはずがないからです。
しか現状、オークション等を見ると、新品同様のデイトナが定価を大きく上回る価格帯で複数出品されているのが確認できます。
もちろん、出品されたものが全て本物のロレックスとは限りませんが、全て偽物ともいえません。
一部では店員側が顧客を厳選しているという話もありますが、まだまだ転売対策に穴がないとはいえない状況ではないでしょうか。
ロレックスの購入制限は、日本の正規店だけでの話です。
海外の正規店では制限なく購入することができます。
とはいえ、購入制限モデルは元々入手難度の高いロレックスの中でもさらに希少性の高いアイテムばかりです。
そのため、海外の正規店でも在庫がなくて買えない可能性は十分にあります。
また、海外で購入する際は、購入制限がない代わりに抱き合わせ販売を条件提示される可能性がある点に注意が必要です。
抱き合わせ販売は日本では独占禁止法に反しますが、海外では合法的に行うことができます。
つまり、購入制限モデルを購入するなら、店舗の売れ残り(不人気)商品を合わせて購入することを条件にされる場合があるということです。
そのため日本の正規店で購入するよりもかなり金銭的な負担が増します。
海外での購入を考える際は抱き合わせ販売される可能性も考慮して検討しましょう。
ロレックスの購入制限は、デイトナやサブマリーナなど一部の人気モデルのみに適用されています。
逆にそれ以外のモデルは複数購入が可能ということです。
現状ロレックス自体が深刻な品薄状態なので、購入制限モデル以外も在庫がない可能性はあります。
しかし、制限モデルに比べると在庫は探しやすいはずです。
狙っていたモデルがどうしても見つかりそうにない場合は、ターゲットを変えてみるといいでしょう。
ここでは購入制限対象外のロレックスで人気の高いモデルを3つご紹介します。
上記3つも購入制限モデルに負けず劣らずの人気モデルです。
購入制限モデルがどうしても見つからない場合は、ターゲットを上記3つのどれかに変えてみるといいかもしれません。
各モデルの特徴についても解説します。
ミルガウスは医師や研究者など磁気にさらされることの多い方向けに誕生したプロフェッショナルモデル。
誕生当初は人気が振るわず一時製造終了となるなど珍しい歴史を持つモデルです。
耐磁性が高いのはもちろん、全体的なスペック面のバランスが良いのもミルガウスの魅力でもあります。
詳細は下記記事をご覧ください。
ヨットマスターはビーチリゾートを楽しむ富裕層向けに誕生したラグジュアリーウォッチ。
上品でエレガントさの光るデザインからペアウォッチとしての購入を検討する方が多いのも特徴です。
ゴージャスな見た目から他モデルと比較すると派手なイメージが強いですが、定番外しに1本持っておくとコーデの幅がグッと広がりますよ。
詳細は下記記事で解説しています。
デイトジャストはロレックスの中でもかなり定番モデルとして知られるモデルですが、現状購入制限はかかっていません。
ロレックスの入門向けウォッチとしても知られており、最初に購入するならデイトジャストを選べば間違いないという声もあります。
サイズやカラー展開も幅広く、カップルで購入を検討する方も多いモデルです。
人気のスポーツモデルに比べると比較的入手しやすいアイテムですので、初めての方はデイトジャストをターゲットにしてみるのがおすすめです。
デイトジャストの詳細は下記記事で解説しています。
引用:https://www.kame-kichi.com/
本記事ではロレックスの購入制限モデルや抜け道について解説しました。
要点をまとめると下記の通りです。
購入制限モデルに限らず、ロレックスを購入するのは非常に難しい状況となっています。
特にデイトナやサブマリーナは深刻な品薄状態で運が悪ければ一生出会えない可能性もあります。
そのため、どうしても購入制限以外のモデルや抜け道を使うことも視野に入れておくといいでしょう。
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