ロレックスは腕時計業界屈指の高級ブランドとして世界中で高い人気を集めています。
そんなロレックスの中でも一際珍しい歴史を持った「ターノグラフ」というモデルをご存じでしょうか。
誕生からわずか10年で製造終了となったにも関わらず熱狂的なファンやコレクターから注目を集めるアイテムです。
サブマリーナの原型となったモデルともいわれています。
本記事ではロレックスの伝説的モデルであるターノグラフの歴史を振り返りながら素材やデザインの特徴について解説していきます。
出展元:https://fdofrh.hcroptqg.top/index.php?main_page=product_info&products_id=33932
2004年から2013年までの約10年間に渡って製造されたといわれるターノグラフ。
ロングセラーモデルとして20~30年近く製造されるモデルの多いロレックスの中ではかなり短命なモデルです。
文字盤に「TURN-O-GRAPH」と刻印があることからターノグラフと呼ばれるようになりました。
たったの10年しか製造されなかったことから希少性は高く、市場での人気は今も尚右肩上がりの推移を辿っています。
「ターノグラフ」という言葉には「ゼロに戻る」という意味があります。
ターノグラフはロレックス史上初めて時間計測可能な回転ベゼルを採用したモデルです。
回転ベゼルはサブマリーナのようなスポーツモデルで多く使われており、スポーツモデルの大きな特徴ともいえます。
そのことからターノグラフはスポーツモデルの元祖、いわゆるスポーツモデル誕生の先駆けだったともいわれいるのです。
以上のことを踏まえるとターノグラフはロレックスが新たな歴史を生み出す予兆として誕生したモデルだったともいえます。
2004年頃に誕生したモデルを初代ターノグラフとして位置付けることが多いですが、実は1950年代頃にRef.6202という型番で誕生していました。
サブマリーナの初代モデルと同じ時期に誕生した真の初代ターノグラフは僅か2年しか製造されておらずファンや愛好家の間では幻のモデルとして名高いモデルとなっています。
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ターノグラフの歴史を語る上ではサンダーバードの存在も欠かせません。
サンダーバードはデイトジャストのデザインの1種として知られています。
厳密に「サンダーバード」いうモデル名が存在するわけではなく、愛好家がニックネームとして呼んでいただけです。
サンダーバードは1950年代に2年間だけ製造されたターノグラフの後継機種と言われており、デイトジャストに回転ベゼルを組み合わせた外観が特徴的なモデルです。
ドレスモデルでもスポーツモデルでもないという何者にも染まらないユニークさに惹かれてしまうのか、ターノグラフ同様高い人気を誇っています。
2004年に新たなターノグラフが誕生するまでの間、デイトジャストの人気デザインの1つとして製造されていましたが、ターノグラフ誕生とともにその歴史を閉じました。
「ターノグラフ」と呼ばれるモデルが正式に誕生したのは2004年からです。
デイトジャストのデザイン一新とともに文字盤六時位置に「TURN-O-GRAPH」と刻まれた個体が復活を果たしました。
これまでは「サンダーバード」と呼ばれていたモデルでしたが、文字盤に再び「TURN-O-GRAPH」と刻まれたことにより、ターノグラフと呼ばれるようになります。
ベゼルは新たに両方向回転型のフルーテッドベゼルが採用されファンを驚かせました。
赤い秒針や円錐上に傾斜をつけたベゼルなどデザイン面でも1950年代に製造されたターノグラフから大きく変化しています。
出展元:https://www.brandbank-watchshop.com/shopdetail/000000003790/
ターノグラフはあくまでデイトジャストの文字盤に「TURN-O-GRAPH」と刻まれたモデルのことを指します。
そんなターノグラフの中でも代表的なリファレンス(型番)は下記3つ。
いずれも製造期間が短く市場に出回った数は少ないため、希少性は非常に高いアイテムです。
それぞれの素材の特徴や価格推移についても交えながら詳しく解説します。
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ホワイトゴールド+ステンレスのコンビモデルとして誕生したターノグラフRef.116264。
ドレッシーな雰囲気とスポーツティーな顔立ちを併せ持ったハイブリッドモデルです。
文字盤カラーはブラック・ホワイト・ブルーの3色展開。ムーブメントには当時最高レベルの信頼性を誇ると言われていたCal.3135が採用されています。
カジュアルにもエレガントにも決められるデザイン性からデイリーユースとしても使いやすいと評判です。
相場は年々右肩上がりの経過を辿っており、100万円以上の価格帯で取引されることが多くなっています。
誕生当初は40万円以下で購入できたことから考えると驚きの上昇幅です。
中でも一際価格高騰が著しいのがブルー文字盤です。
ロレックスの中でもブルー系の文字盤は価格が高騰しやすくレアモデルとして位置付けられることが多くなっています。
相場はブラック・ホワイト文字盤よりも10万円程度高い状況です。
クールな印象のブルー文字盤と鮮やかな赤の秒針の絶妙なアクセントがファンの注目を集める所以でしょう。
今後の価格推移についても注目したいところです。
出展元:https://item.rakuten.co.jp/yukizaki/w225393/
華やかなピンクゴールドの輝きが印象的なターノグラフRef.116261。
文字盤カラーはブラック・ホワイト・シルバーの3種類展開で、シルバー文字盤の相場が他2色よりも若干高くなっています。
Ref.116251はターノグラフの中で1番流通量が少なく希少性の高いアイテムだと言われています。
近年状態の良いモデルは少なくなっていますのでお目にかかることができればぜひとも手に取りたいアイテムですね。
出展元:https://store.shopping.yahoo.co.jp/ginzarasin/u-116263ja.html
イエローゴールドを素材としたケースで非常にゴージャスな顔立ちが特徴のターノグラフRef.116263。
文字盤カラーはブラック・ホワイト・グレーの3種類展開。
中でも人気が高いのはブラック文字盤です。
ゴージャスな見た目から富裕層の目に留まりやすく状態が良ければ150万円以上の価格で取引されることもあります。
Ref.116263も他モデル同様、2020年以前より急速な価格高騰が起こり、2023年時点では100万円以上の相場をキープしている状況です。
ターノグラフRef.116263には日本限定で300本だけ製造されたレアモデルが存在します。
ブラック・ホワイト文字盤の中のごく一部に存在すると言われており、市場ではほとんどお目にかかることができません。
通常のターノグラフRef.11623ではロゴや秒針・カレンダーカラーが赤色ですが、レアモデルではなんとロレックスのブランドカラーであるグリーンが使われているのです。
ケースカラーでグリーンを採用したモデルはこれまで記念モデルなどでいくつか製造されていますが、文字盤上にグリーンを採用したモデルは本レアモデルのみに見られる特徴となっています。
ファンやコレクターならば喉から手が出る程手に入れたいコレクション性の高いアイテムですね。
出展元:https://wowma.jp/item/589966646
ここではロレックスターノグラフが人気の理由をまとめると下記の通りです。
それぞれ見ていきましょう。
短命なモデルは市場に出回った数が少ない分希少性が高まって後々価格高騰が起こりやすくなります。
ロレックスのファンや愛好家は1点物や希少性の高さに目を奪われることが多いため、珍しいモデルはなんとしても手に入れたい思いがあるのでしょう。
現在は廃盤で製造終了となったため、今後状態の良いモデルが少なくなればさらなる価格高騰を起こす可能性も十分にあります。
2020年以前より価格が急速に右肩上がりの推移を辿っている所から考えると、資産として持っておいても損はないでしょう。
逆に今のタイミングを見逃すと気づいたらもう手の届かない価格帯になってしまっていたなんてこともありそうですね。
ターノグラフはブラック、ホワイト、ブルー、グレー、シルバー、ゴールドと全6種類のカラーが存在します。
これだけのカラー展開から選べるということは購入する際の楽しみも大きいですし、コーディネートの1つとしておしゃれを楽しむこともできます。
そもそも希少性が高いので周りと被ることは少ない上、カラーが豊富なので身近な知人と被る心配はほぼ無用といえるでしょう。
特にブルー文字盤やシルバー文字盤は流通量が少なく、ファンや愛好家からの人気も高いのでロレックス好きならぜひとも手に入れておきたいですね。
ドレスウォッチで回転ベゼルを搭載したモデルはデイトジャストターノグラフ以外存在しません。
回転ベゼルはサブマリーナやGMTマスターのようなスポーツモデルで使われることが多いからです。
ドレスウォッチでありながら回転ベゼルを搭載したことでスポーティさも兼ね備えた非常に珍しいモデル。
ベースはデイトジャストであるため、スポーツモデルほどケース径が大きくなくコンパクトなサイズ感であることも人気の所以です。
ちょっと小ぶりなスポーツモデルを求める方には非常に適したアイテムといえます。
出展元:https://seller.antiegrande-watch.jp/c-item-detail?ic=76829
ロレックスターノグラフは製造された年数が少なく、非常に希少性の高いアイテムです。
状態の良い個体は年々少なくなっているため、保管時には細心の注意を払いましょう。
基本的には下記内容を徹底することで劣化を最小限に抑えることができます。
1つずつ見ていきましょう。
時計をつけ外す時の落下には注意しましょう。
傷や衝撃には強いロレックスといえど、素材の強度以上の衝撃が加われば当然傷つきます。
傷が付いてしまえばアイテムとしての価値も下がってしまうため、売る際も不利です。
落下して傷つけないよう、着脱時は十分に注意を払いましょう。
高級なアイテムだからと購入後はほとんど使用せず保管してしまう方も多いでしょう。
しかし、あまりに使用しない期間が長くなると予期せぬ故障に気付くことができません。
動かない期間が長くなるほどその個体の予後は悪くなってしまいます。
大切なアイテムだからこそ大切にしたい気持ちもわかりますが、状態を確かめる上でも定期的に使用しましょう。
使用後は柔らかい布で軽く拭きとってから保管しましょう。
小さな汚れを残したまま保管すると思わぬ傷が付いてしまう可能性があるからです。
肉眼では見えなくとも使用すれば必ず汗や皮脂による汚れは付きます。
毎回のメンテナンスを徹底し、長い期間きれいな状態で保てるようにしましょう。
ロレックスターノグラフのような機会式腕時計は定期的なオーバーホールを行うことが非常に大切です。
オーバーホールを怠ると故障の原因となります。
3~5年に一度は業者に相談し、必要であれば部品など交換してもらうようにしましょう。
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ここではロレックスターノグラフを身に着けていることが確認された芸能人についてまとめています。
芸能人名 | 職業 | 着用モデル |
---|---|---|
今井翼 | 俳優 | Ref. 116264 |
テレビ番組や雑誌の写真等を探してみた限り確認されたのは今井翼さんだけという結果でした。
過去中居正広さんが司会を務めるバラエティ番組に出演された際に着用されていました。
ターノグラフRef.116264は、ベゼルに18Kゴールドが採用されたゴージャスな外観が目を惹くモデルです。
スポーツライクな要素もありつつ、エレガントさもあって身に着ける人の品性を高めてくれる1本ですね。
出展元:https://store.shopping.yahoo.co.jp/ginzo1116/800000097247000.html
本記事ではロレックスターノグラフが辿った歴史を振り返りながら、素材やリファレンスについて解説しました。
ターノグラフの初代は2004年誕生のモデルだといわれていますが、実際には1950年代に登場しています。
その当時のモデルで搭載された回転ベゼルがサブマリーナなど現行スポーツモデルのベゼル誕生の先駆けになったという歴史もあるのです。
ドレスウォッチでもなければ、スポーツモデルでもないというちょっと珍しいアイテムですが、人気は高く現在も相場は高騰を続けています。
資産性も十分に望めるアイテムですので、この機会にぜひお手にとってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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