アンティーク時計のスレや傷の外装磨きについて思う事

カテゴリ:お役立ち・サポートケア

金属でできている時計は使っているうちに、どうしてもスレて傷が付いてしまいます。

また、アンティーク時計の場合だと風防にプラスチックを使っている物が多いので、サファイアガラスやミネラルガラスに比べ、スリ傷がつきやすいです。

知らないうちに時計に傷が付いていると落ち込みますよね。

この記事ではアンティーク時計の傷や、新品磨きについて纏めてみました。

時計の傷が気になっている人や、これからアンティーク時計を購入しようと思っているけど傷が付いていて踏み切れない、そんな方の参考になればと思います。

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アンティーク時計の傷を、どこまで許せて好きになれるか

チュードルのアンティークとロレックスのアンティーク18k

腕時計にスリ傷というと、ネガティブなイメージを持ってしまいますが、アンティーク時計では、傷や文字盤の日焼けをエイジングとして評価する人も多いです。

アンティークやヴィンテージの時計は、どんな使われ方をしてきたかで、1本1本の風合いや表情が変わり新品にはない良さがあります。

時計の傷や変色は古くなって傷んでいるのではなく、経年変化による良い味という見方もできます。

一般的には腕時計にとって傷はネガティブですが、古い時計では文字盤に変色やケース傷も、一つの楽しみと考えてる人も多いです。

どうしても外装に傷が無い方が良いと思ってしまう

シエン時計の新品磨き ポリッシュ

ベゼルの色落ちや文字盤の日焼けはヴィンテージならではで好きだ!ただケースとブレスだけは綺麗に磨いておきたい…そんな方もけっこう多いですよね。

ヴィンテージ時計を取り扱ってるアルキメデススパイラルや亀吉、ジャックロードでも、文字盤やベセルは当時のままですがケースとブレスだけはピカピカに磨かれています。

時計の顔は古くて渋いのに、ガワやブレスはピッカっと磨かれてる、その対比がなんとも言えない味わいがあって良いですよね。

ただ時計の磨きは、ほどほどにしないと金属が減り全体的に痩せてしまいます。

磨きすぎは時計が痩せてしまう

ポリッシュ磨きや、ヘアラインの入れ直しは、新品と言ってよいほど綺麗な状態で戻ってきます。

磨き直しというのは、傷が付いた表面を一枚剥く作業になります。

つまり磨くごとに、すこしずつ金属が痩せていってしまうわけです。新品仕上やポリッシュは最大で5、6回前後まで。ケースのフォルムを保てるのは3、4回まででと言われています。

時計の傷が気になり磨きたい場合はと時計修理専門店にて、新品仕上げが行えるか確認すると良いです。

そこそこケースが痩せてきているようでしたら、軽く磨いてもう事も可能なので「研磨は軽めにお願いします」や「簡易磨きでお願いします」などと注文をする事をおすすめします。

ケース磨きに関してこちらの記事に纏めてあります。

ガラス(風防)は綺麗に磨きたい

時計磨きに必要なバッファー

ガラス(風防)のスレや傷は時間を読み取る時に邪魔となり時計として使い勝手が定価します。

1940年代~60年代の時計にはプラスチック風防を使った物が多いので、研磨材とバッファーで綺麗に磨く事ができます。

70年以降はプラスチックではなく一般的なミネラルガラスを使った風防が多いです。ミネラルガラスの場合も小さな傷であれば紙ヤスリからバフ掛けで磨く事ができますが、ほとんどの場合が研磨してもらえず交換の対応になります。

傷と汚れは別物

ロレックスのアンティーク時計シルバー

時計は使っていると傷の他に汚がつきします。時計にとって傷と汚れは全く別物です。

特にリューズや裏蓋など時計内部に通じる場所に手垢などの汚れが付着したままだと、そこから錆びて時計本体の寿命を縮める原因になります。

夏場など使ったあとは乾いたクロスなどで拭くだけでも、だいぶ違うので清潔に保ちましょう。また定期的に分解掃除を行う事も大事になります。

古い時計のパーツは大切に

時計の分解をする道具、ドライバー、ピンセット、押さえ棒

すでに生産が終了しているアンティークやヴィンテージの時計は、ほとんどメーカーで修理パーツが破棄されています。

現行品の時計の場合は5年前後に1度のオーバーホール(分解掃除)をおこなう方が多いですが、アンティークやヴィンテージの場合は3年に一度のオーバーホールが推奨されています。

現行品の時計に比べアンティークやヴィンテージの時計は耐久性が低いという理由がありますが、その他にもムーブメント(時計内部)のパーツが摩耗して破損したり、湿気が侵入して錆びてしまった場合、修理パーツがメーカーでは廃棄されていて、どこにも無いため定期点検を多めにするという意味もあります。

  • ロレックス25年
  • グランドセイコー 10年
  • ブライトリング10年
  • クレドール10年
  • ガランテ10年

ロレックスは製造中止になってから25年間と修理部品の保有期間が長いですが、大抵のメーカーでは10年になります。オーディマピゲ、ヴァシュロンコンスタンタンなど一部のメーカーを除いて、ある程度の期間がすぎたらメーカーでは修理部品を廃棄されてしまうという事を覚えておきましょう。

オーバーホールの際に、軽めに研磨してもらうのがおすすめ

オメガスピードマスターの傷

時計に傷をつけないように気を使って生活するのは大変ですし疲れます。使っていれば必ずスレや傷は付いてしますので、ある程度は経年劣化だと思った方が気持ち的にでですよね。傷が多くなってきたな。ってタイミングで磨いてもらっても良いと思います。

アンティークやヴィンテージの時計は3年に一度オーバーホールを行う事になるのでその際に、軽めの研磨をお願いするのがおすすめです。軽めの研磨でしたら、追加料金は取らず無料で行なってくれる所もあります。

新品磨きはなるべく控えて深めの傷が多くついてきた、いざという時に行なってみてはどうでしょうか。

磨きの調節をしてくれる修理工房

こちらの修理工房はメーカーより価格が安く、国家試験である時計修理技師の資格を持った人が時計のメンテナンスを行なっています。

軽い磨きだけの依頼も可能ですしオーバーホールを行なった際は、希望がありば無料で磨いてもらえます、参考にしてみてください。

こちらの記事、時計のオーバーホール本当におすすめの2つの修理店を参考にしてみて下さい。

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