ブランパンのオーバーホール料金は?正規のスウォッチグループより安くておすすめの修理店はある?

カテゴリ:お役立ち・サポートケア

ブランパンはその名が冠された時計師ジャン-ジャック・ブランパンが1735年にスイスのヴィルレ村に時計職人として登録されたことが発端となり、スタートしました。

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1735年、ジャン-ジャック・ブランパンから始まったブランパンのマニュファクチュール

ブランパンのロゴ

ブランパンの複雑なムーブメントはジュネーブの一流ウオッチブランドのムーブメントに採用され、業界の信頼を勝ち得るまでになります。

その創始者の歴史と、その当時で最先端のムーブメントを作るためにルイ・エリゼ・ピゲが1891年にスイス・ジュウ渓谷にファームという名のアトリエを開設し、優秀なグランドコンプリケーションを送り出しており、このファームの存在が後のブランパンの成長を後押ししたという異なる2つの歴史が絡み合って、ジュウ渓谷でも指折りのマニュファクチュールとして腕時計の名ブランド、ブランパンが誕生することになります。

ブランパンの経営は長く200年の間ブランパン一族によって続きましたが、7代目のフレデリック=エミール・ブランパンが亡くなったことで長年のパートナー、ベティ・フィスター&ジャン=ジャック・フィスターに受け継がれることとなり二人は1961年、ブランパンがSSIHと経営を合併するまでブランパンのマニュファクチュールを支え続けます。

そして1982年、ルイ=エリゼ・ピゲが築いたムーブメント製造経営の後継者ジャック・ピゲがブランパンを買収することとなり、2010年の正式な統合まで共同経営を歩むことになります。

1992年にジャック・ピゲが後にスウォッチグループとなるSMHにブランパンとフレデリック・ピゲを売却し、2010年にはこの2社は完全に統合されます。この2社の卓越した技術が融合しブランパンは現在スウォッチグループ傘下でその長い歴史に裏打ちされた精巧で気品に溢れる腕時計を現在も送り出しています。

ブランパンの腕時計のオーバーホールをスウォッチグループに依頼したら料金はどの位になるのか

ブランパンのオーバーホール

現在の機械製造技術の進歩はめざましいものがあり、われわれの暮らしはどんどん便利になっています。しかしどんなに性能が高く便利な機械でも定期的な手入れを怠りそのまま使用してしまうとついには故障してしまい、動かなくなってしまい役に立たなくなってしまいます。

これは精巧な腕時計にも当てはまる事で、どんなに素晴らしい名腕時計でも定期的なメンテナンスを怠って使用し続けると部品が傷んでしまい故障の原因となり最悪の場合動作しなくなってしまって、生涯使い込める性能を損ない時計の寿命を縮めてしまうことになります。

特に有名な高級腕時計ブランドの正規販売店は3~5年の間に一度のスパンで腕時計をオーバーホールすることを推奨していますし、オーバーホールの際には正規サービスセンターを通して依頼するようにアナウンスしています。

オーバーホールは腕時計を快適に、そして長期間使い続けるために必ず必要な作業になり、現在はスウォッチグループがブランパンの正規サービスセンターになっています。ではブランパンの腕時計のオーバーホールを正規サービスセンターに依頼したら料金は一体どのくらいになるのでしょうか。

ブランパン オーバーホール正規サービスセンター料金

モデル名オーバーホール料金
スタンダードストラップモデル:77,000円~
ブレスレットモデル:82,500円~
レトログラード/ビッグデイト
タイムゾーン/ムーンフェイズ
ストラップモデル:88,000円~
ブレスレットモデル:93,500円~
クロノグラフ
フライバッククロノグラフ
ストラップモデル:96,800円~
ブレスレットモデル:102,300円~
スプリットセコンド
パーペチュアルカレンダー
アラーム
ストラップモデル:158,400円~
ブレスレットモデル:163,900円~
トゥールビヨン
複雑機構付きトゥールビヨン
ストラップモデル:287,300円~
ブレスレットモデル:283,800円~
エクセーション/カルーセル
ミニッツリピーター/スケルトン
スペシャルゥオッチ
要見積り

これらの料金に関してはオーバーホール・各種点検を含めた料金になっており、仮に部品交換や修理作業が入った場合は別途料金がかかります。

正規サービスセンターにオーバーホールを依頼するメリットはブランパン専門の熟練したスタッフが作業を担当するので安心感が高いこと、万一部品交換になった場合に100%純正部品を使用した修理になること、作業完了後2年間の正規サービス修理保証が付くことが挙げられます。

逆にデメリットは納期がある程度の期間かかるので納期は余裕を持って見なければならないこと、オーバーホール料金が以外に高額なことが挙げられます。ブランパンの場合はよく言われている並行差別は無いので並行輸入品・中古品の場合でも本物であれば上記料金でオーバーホールが受けられます。

ブランパンの腕時計のオーバーホールを正規サービスセンター以外の腕時計修理専門店に依頼したらどのくらい料金がかかるのか

時計職人指サックをしてBERGEONベルジョンの機械代で油の注油

ではオーバーホール料金を少しでも安価に上げたいので正規サービスセンター以外にオーバーホールを頼みたい場合、どういった方法があるでしょうか。

幸い日本には腕時計修理専門店が多数存在しているので、こちらにオーバーホールを依頼する方法があります。

料金が修理専門店によって開きがあるのでここでは平均料金を調べてみました。ブランパンの場合料金はスタンダード/ミドルコンプリケーションで40,000円~、クロノグラフで45,000円~、コンプリケーションで50,000円~とかなり格安になっています。

メリットとしては正規サービスセンターより納期がかなり早いこと、なんといってもオーバーホール料金が格安なことです。

メリットはブランパン専門スタッフではないので安心度の面、部品交換が生じた場合に純正部品を使ってくれる確率が非常に低くなること、ここが一番ポイントですが仕上がりに関しては、担当する技能士の技術で差が出てしまうことです。

1級時計修理技能士を取得している技能士もいますが、資格はあくまで資格であって真の実力とは異なるのが現状です。取得資格よりも大切なのはその技能士の修理担当暦や、今まで現場でどれだけの種類の腕時計を手がけてきたかという実際の経験値のほうが大切になってきます。

おすすめの腕時計修理専門店でオーバーホール

時計の分解オーバーホール。カレンダー

では本当に優秀な腕時計修理技能士にオーバーホールを依頼するためにはどういった方法を取ったらよいのでしょう。

一番賢明な方法は実際に複数の腕時計修理専門店を廻って見積もりを取ってもらい担当技能士と直接面談することです。

直接会話することで本当の技能士の実力も推し量ることができるので確実な方法です。しかし個人が複数の腕時計修理専門店を廻って直接話を聞くことが現実的には難しいですし、インターネット等で調べてみても不確かな情報が多くてかえって混乱してしまうことになります。

そんなときにおすすめのサイトがあり名前をクラフトワーカーズといいます。このサイトでは優秀な腕時計修理技能士を複数ピックアップしてその技能士の修理担当暦や取得資格、さらに所属会社まで公開しているので本当に信頼できる技能士を依頼する側が選ぶことが可能で、安心してオーバーホールに預けられますので、興味のある方は一度覗いてみると良いでしょう。

また、時計を送らずに在籍している職人全員へ纏めて見積もりを行う事も可能ですし、動作保証も1年間あるのもおすすめの理由です。

こちらの記事の一番下で紹介していますので、合わせてお読みください。

ブランパンのような高価で複雑精巧に作られている高級腕時計を、正規サービスセンター以外にオーバーホールを依頼するなら本当に信頼の置ける技能士がいる修理専門店に出すのがおすすめです。是非この機会に本当に優秀な職人との出会いを見つけてください。

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