コルムといえば様々なモデルチェンジを経て現在はヨットレースをモチーフにしたアドミラルズカップで有名な高級海外ブランドですが、卓越したデザインセンスと確かなムーブメント製造技術でトップブランドとして刺激的な腕時計を現在も送り出しています。
コルムの歴史は一流ブランド腕時計の中では新興勢力といえ、1955年にスイスのラ・ショー・ド・フォンに時計技士のルネ・バンヴァルトがアトリエを構えたのが始まりで、1960年に初代アドミラルズカップを発表してから他のブランドでは創造し得ない斬新なデザインの腕時計を数多く生み出し、誕生から50年を経ても現行モデルとして今も進化を続けているアドミラルズカップはコルムの代名詞として知られています。
コルムの一番の魅力はなんといっても精巧なムーブメントと斬新なデザインを融合させ、機能とデザインの両立を実現していることにあります。
特にコルムの名前を世界的に広めたのが、国際海洋信号旗をインデックスに採用しケースとブレスレットにガンメタルブルーのPVD加工を施した通称ガンブルーの存在です。
1983年に発表されるや否や世界中で大ヒットを記録し、現在もそのデザインが進化しながらコルムの象徴モデルとして愛用されています。一方でミニッツリピーターやトゥールビヨン等の複雑時計、自社ムーブメントの開発等、高い技術の機械式ムーブメントを製造している事もコルムの大きな魅力です。
現在の機械の進歩は目覚しいものがあり、私たちの暮らしは過去では想像も付かないほど便利になっています。それは複雑で精巧に出来上がっている機械たちの働きによるものです。しかしどんなに精巧で完成度の高い機械でも定期的な手入れを怠ってそのまま使い続けると故障を起こす原因になり、果てには動作をしなくなり壊れてしまうことになります。
これは精巧に作られた腕時計にも同じことが言え、定期的なメンテナンスをしないでそのまま使用していると故障してしまうことになり、最悪の場合動かなくなってしまい、折角生涯使い込める品質を持った腕時計でもその寿命を縮めてしまうことになります。
精巧で複雑な腕時計であればあるほど、定期的なオーバーホールは必要不可欠なものになり、事実海外高級ブランドの正規販売店では3~5年に一度の周期でオーバーホールすることを推奨していますし、オーバーホールに出す際には正規サービスセンターに依頼するようにアナウンスしています。
コルムの場合も同様に正規サービスセンターでメンテナンスを受け付けており、現在の窓口は正規代理販売店かGMインターナショナルアフターサービスセンターが正式窓口になっています。
では、コルムの腕時計を正規サービスセンターにオーバーホールを依頼した場合に料金は一体どのくらいになるのでしょうか。
駆動方式 | オーバーホール料金 |
---|---|
クォーツ式 2針・3針 | 50,000円~ |
クォーツ式 クロノグラフ・多機能 | 70,000円~ |
手巻き式 | 80,000円~ |
自動巻き | 80,000円~ |
自動巻き 多機能 | 100,000円~ |
クロノグラフ・エテルナムーブメント | 120,000円~ |
クロノ付き多機能 | 160,000~ |
パーペチュアル・ミニッツリピーター・トゥールビヨン ゴールデンブリッジ等の複雑機能 | 要スイス見積り |
上記の料金はすべてオーバーホールのみの料金となり、万一修理や部品交換等の作業が発生すると別途料金がかかってきます。
正規サービスセンターにオーバーホール依頼するメリットとしてはコルム専門の熟練した技能士スタッフが担当するため、安心感が大きいこと、さらに部品交換が必要になった際には100%純正部品が使用されること、そして大きいのが正規代理店で購入して保証書がある物に関してはオーバーホール後24ヶ月の修理保証が付く事が挙げられます。
またコルムの腕時計は素材の種類が多彩で、無垢素材の時計も多いので磨きサービスも別途料金で行っています。料金はステンレススチールだとケースまたはブレスレットのみで13,200円、ケース・ブレスレットで21,000円、18金無垢素材だとケースまたはブレスレットのみで23,100円、ケース・ブレスレットで46,200円の料金で時計は新品のように輝きを取り戻します。
さらに正規代理店でコルムの腕時計を購入した人には大きな特典があり、コルムオーナーズクラブに登録すると正規保証に加えてオーバーホール料金が通常料金の半額で受けられ、クォーツ式モデルの場合は購入後2年以内に電池切れの場合には電池交換が無料で提供、購入日より3ヶ月以内は刻印サービスが無料と様々な特典が受けられますので、正規代理店で購入するメリットはかなり大きいといえるでしょう。
上記のように正規代理店でコルムの腕時計を購入した場合にはオーバーホールに関してかなりの特典がありますが、この特典が受けられない並行輸入品や海外で購入した人に関しては予算の問題も出てきますので、お得な料金でオーバーホールを受けたい場合に方法はあるのでしょうか。
その場合日本では腕時計修理専門店の数が非常に多いのでそちらにオーバーホールを依頼する方法があります。
しかしあまりに修理店が多すぎてどのくらいの料金なのか分からない場合が多いです。そこで腕時計修理専門店のオーバーホールの料金相場を調べてみました。
クォーツ式ノーマルで24,200円~、クロノグラフで27,500円~、手巻き式・自動巻きで30,800円、自動巻きクロノグラフで38,500円~と、かなりの安価に設定されています。
腕時計修理専門店にオーバーホールを依頼するメリットとしては納期が迅速で早いこと、そしてなんといって料金が低価格なことが挙げられます。逆にデメリットになるのは担当技能士がコルム専門ではないために依頼する際の安心度に不安が残ること、また部品交換の際には純正部品を使用しないことが多いこと、そして大きなポイントはオーバーホールの仕上がりは担当技能士の技術によってバラつきが生じることです。
実際、多くの腕時計修理専門店は、1級腕時計修理技能士資格取得者在籍と謳っていることが多いですが、資格取得者=優秀な技能士とは限らないのが現実で、本当の実力とは時計に対する修理担当暦や、実際の現場で出れ歩度の数や種類の腕時計と向き合ってきたか、その貴重な経験値が問われることになります。
では本当に優秀な腕時計修理専門店を見つけるにはどういった方法があるのでしょうか。一番のおすすめは実際に腕時計修理転に来店して見積もりを依頼し、自分の意向を担当する合資に直接伝えることが賢明です。
見積もりを取ることでどういった作業を行うのか明確化できますし、自分の意向を直接言葉で伝えることで本当の技能士の実量も推し量ることができますので、非常に有効な方法です。
しかし個人が実際に行動を起こして腕時計修理専門店を訪れて、話を聞くのも現実的には厳しいものがありますので、そんなときにはインターネットなどで情報を集めることもできます。しかし、インターネットは確実ではない情報も多いので、かえって混乱してしまうことになるでしょう。
そんなときにはこのサイトを見てみると良いです。名前をクラフトワーカーズといってこのサイトでは複数会社の技能士が在籍し、担当修理暦や取得資格、所属会社まで見ることができ、事前に複数の職人へ一括見積もりを頼むことができるので、本当に納得した技能士へオーバーホールを依頼することができるので、興味のある人は是非覗いてみましょう。
こちらの記事の一番下で紹介しています。メンテナンス終了から1年間の保証がつくのもおすすめの理由です。
コルムのような複雑で精巧な仕上げの高級腕時計を正規サービス以外の修理店に預けるには本当に信頼のできる技能士へ依頼するのがおすすめです。この機会を利用して是非優秀な技能士と出会って大切な時計をメンテナンスして下さい。
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