1943年に空気ボンベを背負い海中を自由に泳ぐスキューバが発明されてから人類は海の世界に新たな可能性を見出し、新たな海中の神秘的な発見に貢献しています。
これが広く普及した1950~1960年代にかけて多くの一流ブランドが高性能ダイバーズウォッチの開発に乗り出しました。そんな中ブライトリングが満を持して世に送り出したのが高性能ダイバーズウォッチ スーパーオーシャンで、1957年の誕生以来現在もプロユースのダイバーズウォッチとして多くのプロダイバー達に愛用され続けています。
スーパーオーシャンの大きな特徴は当時としては革新的だった飽和潜水用防水にいち早く取り組み、200m防水の優れた防水性をいち早く実現していたことと、そして技術的に成熟してきた1964年にはそれまで航空用・レーシング用に使用されていたクロノグラフ機能を潜水用に改良し、クロノグラフ針を分単位で潜水時間を計る一時間で文字盤を一周する設計にした事でプロダイバー達の圧倒的な支持を得ることになります。
1970年代に起きたクォーツショックでいったんスーパーオーシャンは表舞台から姿を消しますが、再び機械式腕時計が脚光を浴び始めた1995年ごろから復活し、ハイスペックな1000m防水ダイバーズコルトスーパーオーシャンとして再び脚光を浴びることになり、2005年には脅威の2000m防水モデルも登場し、現行モデルとして現在もラインアップに名を連ねています。
ブライトリングスーパーオーシャンのようにプロ仕様の潜水防水機能を搭載している腕時計になると機械式ムーブメントの具合や防水仕様の維持のために定期的なメンテナンスは不可欠となり、特にオーバーホールに関しては必須事項となっています。
ムーブメント関しては3~5年以上経過したものに関して、また防水機能に関しては使用頻度の高さに応じてメンテナンスが必要であり、腕時計自体の生命線といえるものなのでしっかり管理することが求められます。
ではブライトリングスーパーオーシャンを正規メーカーにオーバーホール依頼すると料金はどのくらいになるのでしょうか。
ブライトリングスーパーオーシャン正規サポートオーバーホール料金
駆動方式 | オーバーホール料金 |
---|---|
自動巻きノンクロノグラフ | 88,000円~ |
自動巻きクロノグラフ | 110,000円~ |
ブライトリングスーパーオーシャンにはノンクロノグラフとクロノグラフの2種類駆動系統がありオーバーホール料金は一見しただけではかなり高額に感じますが、ブライトリングの高精度な技術とプロ用の防水機能を考えると決して高額ではなく、適正に料金設定されているといえるでしょう。
正規メーカーにオーバーホールを依頼するメリットとしてはブライトリング専門の熟練したスタッフが作業を担当するために信頼度が高いこと、作業の工程で部品交換や修理作業が発生した場合には100%純正パーツが使用される事です。
さらにブライトリングの場合には作業完了後のアフターサービスとして防水・動作保証が1年間付いているので、安心して使用できるところもメリットとして大きいです。こういった正規サポートならではの配慮が行き届いている点が正規メーカーにオーバーホールを依頼する魅力になっています。
料金に関してはこちらの記事も参考にしてみてください。
高級腕時計に関して日本製を除いてほぼ全てのブランドに共通する事柄ですが、輸入腕時計には正規輸入ルートと並行輸入ルートの2つがあり、正規販売店での購入と並行輸入で購入された腕時計には商品は全く同じものですが、アフターサービスに違いが生じていることは良く知られています。
俗に並行差別と呼びますが、一例では正規販売店で購入されたもの以外は修理を受け付けてもらえない、また受付されたとしても正規料金以上の高額な修理料金を要求されるなどの事例が挙げられています。
ではブライトリングスーパーオーシャンの場合はどうかというと並行輸入品でも修理そのものに関しては、保証書があり本物であることが証明されれば受け付けてくれます。
しかし、正規購入品に関してはクラブブライトリングメンバーズに加入ができる特典があり、加入するとオーバーホール料金が正規料金の50%割引になり防水・動作保証も1年間付いてきます。
この特典は正規販売店購入の商品のみになり並行輸入品には適用になりませんので、並行輸入で購入されたブライトリングスーパーオーシャンは信頼の置ける腕の良い腕時計修理店に依頼したほうが色々と融通が利きよい結果が得られる場合が多いのでおすすめです。
スーパーオーシャンをオーバーホールに出す際に並行輸入品や、すでにヴィンテージモデルになっており正規サポートに純正パーツがないモデルの場合に正規サポート以外の腕時計修理専門店を利用するのは一つの選択肢として良いアイディアです。
特に技術が高くヴィンテージモデル純正パーツをストックしている腕時計修理専門店などに出会えた場合には非常に良い結果が得られるのでおすすめです。
では腕時計修理専門店にブライトリングスーパーオーシャンをオーバーホールに出した場合、料金はどのくらいになるのでしょうか。
ブライトリングスーパーオーシャン腕時計修理専門店オーバーホール料金平均相場
駆動方式 | オーバーホール料金 |
---|---|
自動巻きノンクロノグラフ | 32,000円~ |
自動巻きクロノグラフ | 43,000円~ |
専門店によって料金には開きがありますが、平均相場で見てみると破格の料金になっています。
腕時計修理専門店にオーバーホールを依頼するメリットは何といってもその格安な料金にあります。
正規メーカーの半額以下でオーバーホールが済むのは大きな魅力といえます。さらに納期が正規メーカーよりも早く、正規メーカーだと一ヶ月から三ヶ月かかるところが二週間から三週間で仕上場合もあります。
あと正規メーカーに部品ストックの無いヴィンテージモデルの場合純正パーツのストックを持っているお店なら価値を落とさずにオーバーホールが可能になります。
逆にデメリットになる点はブライトシリング専門の技能士が作業を担当するわけではないので安心面に不安が残ること、さらにた部品交換が生じた場合には純正パーツではなくジェネリックパーツが使用される修理店もあるという事です、そして一番肝心な点ですが仕上がりに関しては担当する技能士の技術次第でバラつきが出るということが挙げられます。
腕時計修理専門店によって技術的なバラつきがありますので、依頼する際には店舗の見極めがとても大切になってきます。
ブライトリングスーパーオーシャンのような本格潜水防水機能を備えた腕時計のオーバーホールを行うにはやはり正規サポートへ依頼するのが得策といえます。
しかし料金の問題やヴィンテージやアンティークモデルなので正規サポートへオーバーホールを依頼するメリットが薄い場合などには腕の良い腕時計修理専門店へオーバーホールを依頼するのも良い方法です。
しかしわが国日本には腕時計修理専門店の数が非常に多いので一体どの腕時計修理専門店に依頼したらよい結果が得られるのか迷っている人も数多く見受けられます。こんな場合には所属している技能士の取得資格を見てみると参考になる場合があります。特に1級腕時計修理技能士の資格は上級資格として登録されていますので信頼度を見極める基準になるでしょう。
現在はインターネット等の情報も数多く出回っており情報収集がしやすいですが不確かな情報も多く、正確な情報が得にくいのも事実です。
私のおすすめしているクラフトワーカーズというサイトでは複数の修理専門店かた優秀な技能士を紹介しており、依頼する側は一括複数見積りを依頼することができます。
しかもこのサイトでは紹介している技能士の修理担当暦や取得資格、所属会社まで公開しているので安心度が高いですので、興味のある方は一度除いてみるとよい結果が得られるでしょう。
こちらの記事では私のおすすめの時計修理専門店をまとめていますので、合わせて参考にしてみてください。
ブライトリングスーパーオーシャンのようなプロ向け潜水用防水機能を搭載している機械式腕時計を正規メーカー以外の腕時計修理専門店にオーバーホールを依頼する場合には、本当に信頼のおける技術を持った腕時計修理専門店に依頼するのがおすすめですので、くれぐれも店舗の見極めをしっかり行うために情報をしっかりと集めて依頼する店舗を絞り込んで決定するようにして下さい。
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