創業から常に流行の最先端を走り続け、宝石商ならではのエレガントなデザインで一世を風靡したカルティエですが、腕時計の世界でもそのスピリットは存分に発揮され古くから多数の名作といえる腕時計を送り出してきました。
1943年、ルイ・カルティエがモナコの太守(パシャ)からプールでも泳ぎながら身に付けられる腕時計が欲しいと依頼されオーダーメイドで製作したのが契機となり、このマテリアルを現代によみがえらせようと1985年に誕生したコレクションがパシャです。
強さに惹かれる男性へ向けてというコンセプトで設計されたこのモデルはスポーティーなデザインが身上で、防水機能に重きを置いたモデルの成り立ちの通りチェーンで繋がれたリューズプロテクターが搭載されているのが一番の特徴で、独特なカルティエのデザインセンスを象徴するラウンドケースに非常によくマッチしています。
今までお得意の宝石をあしらったラグジュアリーモデルをメインとしていたカルティエですが、発表当時は各有名ブランドがスポーティーなラグジュアリーコレクションを出し始め主流となり出していたので、カルティエとしてのアンサーコレクションがこのパシャであったことは想像の範囲内でしょう。本来発表当初はメンズコレクションが主流でしたが、現在はレディースコレクションがメインを占めています。
またボーイズサイズが存在するのもこのモデルの大きな特徴で、スポーティーモデルとしては珍しいサイズラインアップになっているので、そこも人気の秘密になっています。
カルティエパシャのように防水性に重きを置いた斬新なケースデザインと高精度な機械式ムーブメントを薄型のケースに収めた独特な腕時計を末永く愛用するためには、定期的なメンテナンスというのが最も大切になり、特にオーバーホールは必須事項といわれています。
ではカルティエパシャの腕時計を正規メーカーに依頼した場合オーバーホール料金はどのくらいになるのでしょうか。
カルティエパシャ腕時計正規サービスオーバーホール料金
駆動方式 | オーバーホール料金 |
---|---|
クォーツ式 | 44,000円~ |
手巻き式・自動巻き | 66,000円~ |
これらの料金はあくまでオーバーホールのみの料金になっており、作業工程で別途部品交換や修理作業が生じた場合には別途料金がかかってきます。
正規メーカーにオーバーホール依頼する場合基本的に腕時計のメンテナンスはオーバーホールとコンプリートサービスに大別されますが、カルティエの場合は基本コンプリートサービスを指し、完全にムーブメント交換を行うサービスになります。
腕時計修理専門店では正規メーカーのような細やかなアフターサービスは現実的に見て難しいので、こういったサービスシステムがしっかり構築されているところが正規メーカーを利用するメリットにもなっています。
日本製を除いてほぼ全ての高級ブランド腕時計に共通する事例ですが、輸入腕時計には販売ルートとして正規輸入ルートと並行輸入ルートの2つがあり、正規販売店での購入と並行輸入で購入された腕時計には商品は全く同じものですが、アフターサービスに違いが生じることは良く言われています。
一般的に並行差別と呼びますが、一例では正規販売店で購入されたもの以外は修理を受け付けしない、また受付されたとしても正規料金以上の高額な修理料金を要求されるなどの事例が多く挙げられています。
ではカルティエパシャの場合はどうかというと修理そのものに関しては、保証書があり本物であることが証明されれば正規品と同じ扱いで修理を受け付けてくれます。
この辺に関してはさすがカルティエということころで販売ネットワークがしっかりしているところや代理店の対応がしっかりしている点が大きいです。
特にカルティエの場合には人気ブランドとい言うこともあり、精巧な模造品やコピー商品が市場に溢れている状態であっても本物ならばメンテナンスに差をつけないというところには老舗の自信が表れています。
しかし保証書の添付がない並行輸入品に関しては受け付けてもらえない窓口もありますので持込の際には注意が必要です。
カルティエパシャは他の高級ブランドと比較するとメンテナンス料金に関しては正規サポートであっても良心的な設定になっていますが、1996年以前に発表されたモデルに関しては部品保有期間を過ぎているモデルも存在するため部品交換に必要な純正パーツが無い可能性が高いです。
こういったモデルの場合最新ストックの純正パーツが使用されてしまうのでオリジナルの価値を下げてしまう可能性が出てきます。
こういった場合や少しでも料金を下げてオーバーホールを行いたい人には正規メーカーよりも腕の良い信頼できる腕時計修理専門店に依頼するのも選択肢の一つとして有効です。ではカルティエパシャの腕時計を腕時計修理専門店に依頼すると一体料金はどのくらいになるのでしょうか。
カルティエパシャ腕時計修理専門店オーバーホール料金平均相場
駆動方式 | オーバーホール料金 |
---|---|
クォーツ式 | 24,200円~ |
手巻き式・自動巻き | 27,500円~ |
店舗によって料金は異なりますが平均相場を調べるとこのような料金になっています。正規メーカーから見るとかなりお得な料金になっています。
腕時計修理専門店にオーバーホールを依頼するメリットとしては何といっても格安な料金にあります。
正規メーカー料金の半額近い料金で仕上がるのはやはり魅力的です。さらに納期も非常に迅速で正規メーカーだと納期に1ヶ月~3ヶ月かかるところを2~3週間で納品してくれるところがあるのも大きなメリットになります。
またヴィンテージモデルになってしまい正規メーカーに部品ストックがないモデルの場合、純正パーツをストックしている店舗や一から部品起ししてくれる店舗もありますので魅力的です。
逆にデメリットになる点は作業を担当する技能士がカルティエ専門のスタッフではないために安心感に不安が残るところ、大抵の場合部品交換が必要になった場合には純正パーツではなくジェネリックパーツが使用される点、そして仕上がりには担当する技能士のレベルの違いで開きが生じる点が挙げられます。
やはりカルティエ専門スタッフが作業を手掛けるわけではないので、腕時計修理専門店にオーバーホールを依頼する際には店舗の見極めが大切になってきます。
カルティエパシャのように薄型防水ケースに精巧なムーブメントを搭載した独自デザインの腕時計をオーバーホールに出すにはやはりコンプリートサービスがあるので正規メーカーに依頼するのが得策といえます。しかしコンプリートサービスの場合、まだまだ動かせるムーブメントであっても一式を交換してしまうので修理専門店へ依頼したいという方も多いです。
しかし日本には腕時計修理専門店の数が多すぎるので、一体どこにお願いしたらよい結果が得られるのか困っている人も多いでしょう。
そういった際には修理専門店に在籍している技能士の取得資格を見てみるのも良い手段です。
特に1級腕時計修理技能士は上級資格として登録されているので信頼度を計る良い方法です。
現在はインターネット等で情報の収集も可能ですが、なにせ情報が多すぎ、また不確かな情報も多く見受けられるのでかえって混乱してしまうことでしょう。
こちらの記事ではオススメの修理専門店を3つ紹介しています。
中でも一番のオススメがクラフトワーカーズです。
このサイトではサイトスタッフが厳選した優秀な技能士を複数ピックアップして紹介しており、依頼する側は一括して複数見積りを依頼することができるので本当に納得した技能士にオーバーホールをお願いすることができます。
さらに一人一人の口コミや技能士の修理担当暦や取得資格、所属会社まで公開しているので安心度も抜群ですので興味のある人は一度除いてください。
カルティエパシャのような薄型で精度の高いムーメントを搭載した独創性の高いデザインの腕時計を正規メーカー以外にオーバーホール依頼するには本当に信頼の置ける高い技術を持った腕時計修理専門店に依頼するのがおすすめです。
その際には優秀な店舗をしっかり見極める必要がありますので、くれぐれも選択を誤らないように慎重に店舗の決定をして下さい。
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