時計の文字盤は衝撃や劣化で支えている棒が折れてしまいズレてしまう事があります。文字盤がズレるとパッとみ何時なのか理解できなく時計としての機能が無くなってしまいますよね。
そのまま使うと他の不具合に繋がる事がありますので、この記事を参考にしてください。
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http://www.suukko.com/ps/
文字盤には上の写真のような干支足(えとあし)というピンが一般的には裏に2本、多い物だと3本ついています。その干支足とムーブメント(時計内部の機械)が固定され文字盤は止められています。
このピンが折れると時計のケースの中で文字盤が回ったりズレたりしてしまいます。
http://www.foroderelojes.es/showthread.php/47876-como-alinear-la-esfera
干支足が細い金属線なので特別強い物ではありません。そのため衝撃によって折れてしまう事もありますし、長年使っていたアンティークやヴィンテージの時計は干支足が劣化していて、ちょっとぶつけたり落としたただけでも折れてしまう事もあります。
http://wristsushi.proboards.com/thread/12408/
取れた干支足が残っているならそれをそのまま付け直す場合もありますが、無ければ補修用の干支足を用意して文字盤裏に付け直しします。
補修用の干支足の場合長さや、太さが合わない場合があるので、その場合はヤスリで調節します。
文字盤と干支足は半田で溶着し再びムーブメントと固定させます。
半田とは鉛とスズを主成分とした合金です。340度~400度程度の電気熱を発するコテを使い溶かして溶着けさせます。
340度~400度と高温になるので文字盤や塗装が極端に薄い場合は塗装が焦げて変色する心配があるので作業ができない物もあります。
文字盤や塗装が極端に薄い物は熱で変色してしまう可能性があるので熱を加えない接着剤や両面テープで付ける事があります。
また、文字盤が焦げたときはリダンといって再塗装が必要になります。
干支足の取り付けだけであれば5千から1万円くらいですがリダンが必要になると更に2〜3万円ほどかかります。
https://www.ebay.com/itm/Rolex-Datejust-1601-36mm-Silver-Dial-/143068589318
文字盤のズレは時計の修理専門店でも直したり取り寄せたりできますが、本来はメーカーのカスタマーサービスセンターにて新品の文字盤と交換するのが一番良いのです。
しかしアンティークやヴィンテージなど古いモデルは文字盤自体がメーカーで廃棄されていて交換ができないって事も多いです。
特に古い時計は干支足が劣化されていて破損する事も多いです。
メーカーで文字盤が破棄されている場合は修理専門店で修理をする事になります。
IWパテックフィリップ、オーディマピゲ、など一部の高級時計メーカーを除いて生産終了から修理可能年数が決められています。
その理由が上で説明した通り修理部品が廃棄されてしまうからです。
などなど基本的にはどのメーカーでも部品保有期間が決められています。
修理可能年数がすぎてしまってる時計は文字盤交換や修理を断られる事があります。
折れた干支足は、だいたいそのままムーブメントに入る穴に埋まってる事が多いですが。
破片などそのままにしておくと他の部品を傷つけ破損したり歯車に引っかかって故障の原因になるかもしれません。文字盤のズレにきずいたら早めに修理してもらう事をおすすめしています。
メーカー以外の場合は時計の修理専門店か時計修理技師がいる時計販売店で文字盤の修理するをする事になります。
こちらの修理専門店は良心的な値段です。修理終了後、品質保証も1年間ついてきますし国家試験である時計修理技能士1級の方が安全に修理してくれるのでおすすめです。
是非参考にしてみてください。
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