フレデリックコンスタントは数あるスイスの著名なマニュファクチュールの中では後発の部類に入り、1988年にピーター・アレッサ・スタース夫妻がスイスジュネーブ郊外のトアネに時計工房を開いたのが始まりで、それからわずか30余年の歳月で一流マニュファクチュールブランドの仲間入りを果たします。
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徹底したマニュファクチュールを創業当初から行い続け、高精度で美しい腕時計の品質はすでに世界が認めるところであり、フレデリックコンスタントの真髄となっています。
そんな地道な努力が実を結び1994年には精巧なムーブメントの動きがダイヤルから覗ける世界初のオープンダイヤルウォッチ、ハートビートを発表、瞬く間に大人気のモデルとなりフレデリックコンスタントの代名詞といえる腕時計になりました。
引用元:https://frederiqueconstant.jp/brand/history/
ダイヤルに小窓を設けたことで機械式ムーブメントのテンプの動きを鑑賞することができる画期的なデザインです。
そしてハートビートコレクションは更なる発展を続け、ついに自社製手巻きムーブメントキャリバーFC-910を完成させ、マニュファクチュール化に成功しました。この時オープンダイヤルは6時位置に配置され、このデザインに追随するブランドが数多く出現しました。
そして2017年にはフライバッククロノグラフをマニュファクチュールで復活させ、それまで完成度を上げる事が困難といわれていたフライバック機構を見事に現代に復活させました。さらに現在もフレデリックコンスタントのあくなき挑戦は続いています。
現在のわれわれの生活は進化した様々な精密機器によって支えられていますが、こういった精密機器たちは定期的なメンテナンスを行わずに使い続けると異常を起こしてしまい故障の原因になるだけでなく、最悪の場合は動かなくなってしまい、壊れてしまいます。
精巧に作られた腕時計にも同じことが言え、どんな高級な名腕時計でも定期的なメンテナンスを怠ってしまうと、故障を起こす原因を作ってしまうばかりでなく、精度の狂いにも影響が出て故障を起こし、最後には動かなくなってしまい折角の生涯使いこめる名品の価値を失い寿命を縮めてしまうことになります。事実、有名な機械式時計ブランドでは3~5年の間に一度の割合でオーバーホールを行うことを推奨していますし、正規販売店ではオーバーホールを依頼する際には必ず正規サービスセンターを通して依頼するようにアナウンスしています。
ではフレデリックコンスタントの腕時計を正規サービスセンターにオーバーホールを依頼したらどのくらいの料金がかかるのでしょうか。
フレデリックコンスタント 正規サービスセンター オーバーホール料金
駆動方式 | オーバーホール料金 |
---|---|
2・3針クォーツ式 | 27,500円~ |
クロノグラフ・多機能クォーツ式 | 44,000円~ |
2・3針 手巻き式・自動巻き | 38,500円~ |
自動巻きクロノグラフ・多機能 | 55,000円~ |
こちらの料金に関してはオーバーホールのみの料金になっており、修理や部品交換が必要になった際には別途料金がかかってきます。
正規サービスセンターにオーバーホールを依頼するメリットとしては、フレデリックコンスタント専門の熟練したスタッフ技能士が作業を担当するため安心感が高いこと、また修理や部品交換が生じた場合には100%純正部品を使用すること、そして作業完了後のアフターサービス体制が行き届いていること等が挙げられます。
またフレデリックコンスタントの場合には正規代理販売店で購入されたものに関しては会員特典があり、登録を行うとオーバーホール料金が通常価格の30%OFFで利用ができるためメリットが非常に高くなっています。並行輸入や海外で購入されたものに関しても正規サービスセンターを利用することはできますが通常料金になり特典がないので、正規代理販売店で購入することはメリットがとても高いといえます。
では並行輸入品や海外購入など、予算や他の理由から正規サービスセンターではなく安価にオーバーホールをしたい場合は、どういった方法を取ったらよいのでしょうか。幸いなことにわが国には腕時計修理専門店が多数存在しており、必然的にそちらにオーバーホールを依頼することになります。
しかし専門店の数があまりにも多いためにどこに依頼したら良いのか、料金はどのくらいなのか分からない場合が多いです。ですので修理店によって差はありますが、相場料金を調べてみました。
フレデリック・コンスタントの場合クォーツ式スタンダードで17,600円~、クォーツ式クロノグラフで30,800円~、手巻き式・自動巻きで25,800円~、自動巻きクロノグラフで34,800円~とかなり格安な料金になっています。
腕時計修理専門店に依頼するときのメリットとしては、作業完了までの納期が正規サービスセンターに比べて早いことや、一番大きなメリットとしてはやはり大幅に安い料金設定にあるといえます。
逆にデメリットになる点は、フレデリック・コンスタント専門の技能士ではないので信頼感に不安が残ること、修理や部品交換の必要が生じたときに純正部品を使用する確率が物凄く低くなること、そして一番重要な点になりますが、作業の完成度は担当した技能士しだいで大きな開きが生じることが大きいです。
現在はどの修理専門店でも1級腕時計修理技能士在籍と謳っていますが、資格取得=技術の高さとは一概に言えないのが現実です。
技能士の本当の実力は資格取得そのものよりも修理担当暦の内容や、現在までどれだけの種類の腕時計を実際の現場で対応してきたかなどの、実際に培った経験値がどれだけあるかというのが実際の技術に直結してきます。
では本当の高い技術を持った腕時計修理技能士の在籍する修理店は、一体どうやって見つけたらよいのでしょうか。
一番賢明な方法は実際に腕時計修理専門店に出向いて見積りを取ってもらい、自分の要望を直接担当する技能士に伝えるのが良い方法です。
見積りを出してもらうことで実際にどのような作業を行うのか知ることができますし、担当の技能士に要望を直接話すことでその技能士の本当の実力を伺い知ることもできます。
しかし個人で複数の腕時計修理店に出向いてしかも直接担当技能士と対話することは、現実的に見て困難だといえます。インターネットなどで情報を得ることもできますが、不確かな情報も多く逆に困ってしまう場合も多いでしょう。
そういった時に使うと便利なサイトがあり名前をクラフトワーカーズといい、このサイトでは厳選した優秀な腕時計修理技能士を複数人ピックアップして掲載しており、その技能士の修理担当暦、取得資格、在籍会社名まで公開しているので、依頼する側がプロフィールを確認して技能士を選び本人へ直接依頼ができます。
デパートや電気屋へ依頼するのとは違い、直接、技術士とやり取りができるのは安心できますよね。
また、時計を送らず在籍している技能士全員に一括見積もりを行えるのもおすすめの理由です。
こちらの記事の一番下で紹介しているので是非参考にしてみてください。
フレデリック・コンスタントのような複雑で精巧に出来上がっている高級腕時計を、正規サービスセンター以外の腕時計修理専門店にオーバーホール依頼するには本当に信頼の置ける腕時計修理技能士にお願いする事をおすすめします。この機会に本物の優秀な技能士と出会って安心のオーバーホールを受けてみて下さい。
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