ハミルトンはアメリカ発祥のウォッチメーカーで、現在はスイスのスウォッチ・グループの傘下にあります。
最初に生産された懐中時計「ブロードウェイ・リミテッド」が鉄道の時刻の正確さを進化させたということで、鉄道時計メーカーとしての知名度を獲得していきます。その後、軍用時計を製造し米軍に重用されるなど、アメリカの国とともに歴史を刻んできました。
1957年に世界初の機械式腕時計「ベンチュア」を発表。画期的な技術を搭載した腕時計の生産に舵を切り、現在にいたるまで世界中で愛されています。
ハミルトンの時計の歴史は古く、メーカーもコレクターのためにアンティーク時計のメンテナンスサービスに力を入れています。
また、アンティークの腕時計は代々に受け継がれることが多いもの。親や祖父から古いハミルトンの時計をプレゼントされたという人も多くいらっしゃるでしょう。ハミルトンの魅力を長く味わうなら、オーバーホールを施すことが大切です。
アンティークやヴィンテージの時計は、これまでの使用の仕方、保管状況や、最後にオーバーホールを行ったのはいつかなどによってコンディションが大きく異なってきます。
また、現行モデルと比較すると、それほど磁気に対する保護能力が強いとはいえません。特にケースウォッチが薄いタイプの時計は磁気に気をつけるべきです。長時間パソコンやスマホを使うときなども、アンティークやヴィンテージの腕時計は外したほうが無難といえます。
磁気の他にも、アンティークの時計は防水性がそれほど高くないので、雨の日や湿気の多い日には着用しないことをおすすめします。雨の日に着用して出かけたら、風防(ガラス)やリューズ付近から湿気が入ってしまい、時計が壊れてしまったというトラブルもよくあるケースです。
アンティークやヴィンテージといった古い腕時計は、現行品に比べ細やかなケアが必要になります。
ハミルトンでは「コンプリートメンテナンスサービス」という、オーバーホールを中心とした総合メンテナンスサービスを用意しています。
自動巻/手巻、自動巻クロノグラフ、クォーツ、クォーツクロノグラフというように、時計の種類によって修理価格は細かく設定されています。その中に、ヴィンテージウォッチ(自動巻、手巻、クォーツ)のメンテナンスも入っていますが、こちらは実際に時計の状態を確認したうえで見積もりを行う必要があります。
なお、ハミルトンでは修理用部品の保有期間を決めています。生産終了後のモデルのパーツは保有期間を「少なくとも10年間」設けています。
修理用部品の保有期間はハミルトンだけではなく、ロレックス、オメガ、タグホイヤー、ブライトリングなどのメーカーでも決められいます。
ロレックスだけが25年と長期保管されていますが、その他のメーカーはハミルトンと同様の10年ほどです。
そのため、ハミルトンでは製造終了から最低10年間はメーカーで部品の交換を受けることができると考えて良いでしょう。さらに、もっと古いアンティークウォッチに対しても、できる限りメンテナンスを行うよう最善を尽くしています。
腕時計の点検・メンテナンスとして、定期的なオーバーホールが必要となります。時計のオーバーホールとは、機構の内部を細かく点検して、汚れの掃除や調整、故障部分の修理を行って、時計を新品の状態に近づけていく専門的な作業です。
オーバーホールの際に摩耗・劣化した部品が見つかったときは、新しい部品に交換する必要があります。
なお、摩耗・劣化している部品を交換せず、そのまま使い続けてしまうと、時計の針の遅れ・進み・停止など、実用面で非常に不便が起こります。そのためオーバーホールは定期的に行う必要があります。
ただ、製造終了などで修理交換部品が存在しなくなっている場合、アンティークやヴィンテージの時計はメーカー公式でオーバーホールを受けることはできません。
ハミルトンのアンティークウォッチを、せっかくメーカーへ修理に出したとしても、交換用の部品がなければ修理を受けることができません。そのまま返品されてしまいます(ハミルトンでは、交換部品の在庫がなくなり、修理が不可能となった場合は、代替商品として現行品をお得な価格で購入できるロイヤルティプログラムを用意しています)。
部品がなければ、ハミルトン公式のメンテナンスサービスを受けたり、オーバーホールで部品交換をしてもらったりすることはできません。ただ、必要な部品をはじめから製作することができる時計の修理専門店であれば、壊れたアンティークやヴィンテージの腕時計をもとのようにきれいに直すことができます。
また、昔から長く続いている時計修理専門店なら、製造が終わった部品もストックとして持っている事もあります。
製造終了した部品があるお店なら、壊れてしまったアンティークやヴィンテージのウォッチも修理してもらえますね。
注意点としては、時計修理専門店の中にも部品の製作を行っていないお店が少なからずあることです。
現在、時計修理店で行われているのは部品の交換が大半です。交換用の部品の在庫が市場に出回っているのなら、劣化した部品や摩耗した箇所を交換してもらえますが、すでに製造が終わってしまっている場合は、時計修理専門店でもお手上げになってしまうケースがあるのです。
アンティークやヴィンテージの腕時計を修理したいときは、部品を製造することができる時計修理専門店に依頼するのがもっとも確実な解決策だといえるでしょう。
手巻であれ自動巻であれ、機械式時計は定期的なオーバーホールが必要となります。
ムーブメント(時計の内部機構)を良好な状態に保つため、現行品であれば、一般的には4、5年に1度のペースでオーバーホールを行うことが推奨されています。アンティークやヴィンテージといった古いモデルは約3年に1度のオーバーホールが推奨されています。
オーバーホールを行う頻度を増やす理由は、古い時計なので現行品より摩耗が激しいことが挙げられます。こまめにプロの手による点検と調整を行うことで、これからも長持ちさせることができます。内部機構の破損も早期に発見できれば、取り返しのつかない故障になる前に手当てをすることができますね。
この記事を読んでいる読者の方は、「ハミルトンのアンティークウォッチを持っているけど、修理をどこに依頼すればいいのかわからない」「ヴィンテージのハミルトンはオーバーホールをしてもらうことができるの?」といった疑問を持っていらっしゃると思います。そんな方のために、優秀な時計修理専門店をまとめたサイトをご紹介します。
これらの中でも特に、クラフトワーカーズはおすすめです。
アンティークやヴィンテージといった古い時計は修理できないという時計職人の方も少なくありません。とりあえず時計を送ってみたものの、「やっぱりメンテナンス不可能でした」という回答で、せっかく送った費用や時間がむだになってしまうこともありますよね。しかし、クラフトワーカーズではそんな心配はありません。クラフトワーカーズでは、「その時計を修理できます」という職人さんとだけコンタクトを取ることができるからです。
クラフトワーカーズの利用方法は簡単です。まずサイトで、時計のモデルなど詳細、針の状態や購入年数、最近オーバーホールを行ったのはいつか、故障状況はどうか、といった基本情報を入力します。
その後、時計修理の職人さんたちから、値段や納期の連絡が届きます。概算の見積、過去のお客さんからのレビューなどをまとめて比較して、自分のニーズにもっとも合っている職人さんを選ぶことができます。ここまで無料でできます。
依頼したい職人さんを選んだら、時計を配送するための梱包キットを送ってもらえます。職人さんのもとへ時計を送ると(※送料無料)、正確な納期や金額の連絡が届くので、OKであれば正式に依頼を開始してください。直った時計は代金引換で返送されます。
クラフトワーカーズでは、修理やオーバーホール後に1年間の品質保証がつきますので、安心して依頼する事ができますよ。
「オーバーホールを行ったところ、交換が必要なパーツが、すでにメーカーで製造されなくなっていた……」と判明することがあります。そんなときも、クラフトワーカーズには、「自社で旋盤で必要なパーツを製造しているので、部品の交換を含む大がかりな修理ができます!」という凄腕の職人さんもいます。まずは気軽に問い合わせてみてはいかがでしょうか?
この記事が役にたてばシェアして下さいpublic
Comment