パネライのメンテンスは並行差別がないのは良いですが料金は極めて割高ですよね。
見積もりを出してみてキャンセルした人もかなり多い思います。
オーバーホール料金は公開されていませんがポリッシュ磨き抜きで三針自動巻き5万円〜6万円前後、クロノグラフや8デイズだと8万〜9万円前後です。
同じリシュモンジャパンのカルティエのコンプリートサービス42,390円からです。割高ですよね。
パネライの場合オーバーホールの事をコンプリートサービスと呼んでいるので若干混乱する事があります。
同じリシュモンジャパンのカルティエのコンプリートサービスは全てムーブメントを抜き新品に取り換えるのでパネライも同様なのかな?って心配になる方もいるかと思います。
いままで大事に動かしてきたムーブを丸ごと新品に交換する事に抵抗感を覚える人もいますよね。
パネライのコンプリートサービスはムーブメントの分解掃除や注油、組み立てといった一般的なオーバーホールと同じなのでカルティエのようにムーブメントの取り換えではありません。
パネライのオーバーホールがこんなに高いとは思わなかった。って方は多いんではないでしょうか?
料金が高いので4、5年に一度ではなくて10年に一度くらいに見送れないかな。って思ってしまう気持ちはわかりますがおすすめできません。
機械式時計は歯車の動きをスムーズにする為に、粘り気の強い油や、サラッと軽い油、グリスなど用途に合わせ色々な潤滑油が使われています。
この潤滑油は時間が経つと、乾いたり劣化したりしてしまいます。
扉の開け閉めをした時に「ギーィギィー」と嫌な音がを聞いた事はありませんか?
あの音は扉を動かしている蝶番という部分の油が乾いたり劣化をしている為です。油の状態が悪いので金属が強く擦れ合ってしまい「ギーィギィー」という音を発しています。
機械式時計も全く同じ事が言えてムーブメント内の油が乾いたり劣化しているとパーツ同士が強く擦れ合ってしまいます。時計は小さいので「ギーィギィー」といった音は聞こえませんがムーブメントのパーツにストレスが掛かった状態です。
扉は一日10回程度しか開け閉めしませんが、機械式時計はゼンマイが巻かれてた状態だと動き続けますよね。
このまま時計を動かし続けると、強く擦れ合っているパーツ同士がすり減っていってしまいます。この事を摩耗と呼びます。
パーツ同士が摩擦すると削れた金属粉と油が混ざり合ってしまいます。その金属粉が混ざった油は研磨剤のような働きをしてしまいパーツの摩耗をさらに加速させてしまいます。
パーツが摩耗をしてしまうと、時計の精度は落ちてしまいます。結果パーツ交換が必要となり大きな出費とにつながります。
オーバーホールの回数を減らして安くしようと思ったのに結果、逆に高く付いてしまう事になります。
一番安心して、オーバーホールの依頼が出来るのは、パネライサービスセンターです。自社製品なのでノウハウをもつ技士の方がオーバーホールを行なってくれます。
しかし、予算の関係上サービスセンターに依頼出来なかったりヴィンテージの為メーカーでメンテンスを断られたなんて方もいると思います。
メーカーのカスタマーセンターでなくても、技量があり優秀な修理工房であればオーバーホールの依頼をしても問題ないです。
優秀な修理工房では、メーカーからのメンテンスや大手デパートの委託も受けたまっています。
意外に思う方も多いと多いと思いますが、優秀な修理工房は一流時計メーカーのメンテンスを委託で行なっています。
ロレックス、グランドセイコー、シチズンなど国内に大きなメンテンス部門があるメーカーは内部で全ての作業を行いますが、ゼニス、ブライトリングやタグホイヤーなどメンテンス部門が20人前後の所は修理工房に委託を頼みメンテンスを行なっています。
ヴァシュロンコンスタンタン、カルティエ、パネライなどリシュモングループに関しては外部委託をしているのか未回答でしたが、予算的に厳しいと思ってる方は、2、3万円でオーバーホールの依頼ができるので、国家試験を取得していて技量が高い時計技士がいる修理工房であれば依頼することをおすすめします。
パネライは2005年に自社ムーブメントCal.P.2002をリリースし、現在のマニュファクチュールとして進化していますよね。
それ以前はETAムーブメントといってスウォッチの系列会社のムーブメントを乗せていました。
ETAムーブメントはオーバーホール等のメンテナンスを対応できる人が多いですが、パネライの自社ムーブメントになると対応出来ない人もいます。お願いしたけど断られたり裏蓋をあけてみたけど無理でしたといった結果にならない為にも熟練した技術と知識を持った時計修理技士に依頼しましょう。
車のオーバーホールは命に関わる事なので、自動車整備士という国家試験を取得した人間しか行なう事ができません。
時計のオーバーホールを行なう人間にも時計修理技士という国家試験が用意されていますが、任意のため取得していないで分解掃除をしている人も多いです。
国家試験を取得していない技術が無いのか?というとそうでは無いですが、初めてオーバーホールを依頼をする修理工房は、どういった人が時計のメンテンスを行なっているか分からないため当然不安です。国家試験を目安にしても良いと思います。
時計修理技士には3級から1級まであり、1級の上級技能者と位置づけされています。
1級時計修理技士の試験は実務経験7年以上、又は3級合格後4年、2級合格後2年の実務経験を持つ人間しか受ける事ができません。
ちなみに時計修理技能士資格を持っていないものが時計修理技能士と名乗る事は法律で禁じられています。
機械式時計は複雑機器でオーバーホールはそれらを分解して洗浄をし、注油をしながら組み直す技術的作業です。
当然、経験が豊富な人と経験の浅い人、仕事が丁寧な人、雑な人など分かれてきます。
手元に届いたら傷が付いた、日差が酷くなった、などトラブルのクチコミを見かけますが経験の浅く乱雑な仕事をしてしまうせいが大半です。
例えばドライバー1本でも丁寧な時計修理技士は使った後、かならず手入れをしますネジを傷付けたり、潰さない為です。
時計は値段だけではありませんが、パネライは高額ですし長く愛用できる時計です。経験豊富な熟練した知識がある時計修理技士にオーバーホールの依頼をする事をおすすめします。
私のおすすめの修理工房は、1級時計修理技士がオーバーホールを行なっていて、価格もメーカーより2、3万円安いです。
オーバーホールでも修理でも手元に届いてからのは1年とパネライのカスタマーセンターと同じ期間の品質保証があります。
こちらの記事
に纏めてありませので是非チェックしてみてください。
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