パネライ「サブマーシブル」のオーバーホール料金は?修理工房と正規の値段の価格差は?

カテゴリ:お役立ち・サポートケア

パネライの「サブマーシブル」コレクションは、プロフェッショナル仕様の高機能ダイバーズウォッチ。発売から20年以上経っても、デザインや機能を刷新しながら愛され続けてきたロングセラーです。

シンプルながらケースには重厚感があり、水の中に深く潜ってもはっきりダイヤルが見えるよう、視認性が非常に高く設計されています。ケースの分厚さのインパクトに、イタリア生まれらしいどこか軽妙なデザインが人気を呼び、本格派ダイバーズウォッチながらビジネススタイルに合わせる方も少なくありません。そんなパネライは、もともとはイタリア海軍向けに時計を製造してきたことをご存知でしょうか。

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イタリア海軍のミッションウォッチを極秘で作ってきたパネライ

パネライのロゴ

パネライは1860年にイタリア・フィレンツェで創業した時計店です。イタリア海軍に精密機器などを納品するようになり、1910年代にはイタリア国鉄・イタリア海軍特殊部隊への時計納入業者となりました。

長らく軍事用の機器や技術の開発に注力し、堅牢で高機能の実用時計を取り扱い、さまざまな特許を取得しました。たとえば、1916年にラジウムを主な原料とした高い発光性能をもつ物質を発明し、ダイヤルの視認性を格段に高めることができるその夜光塗料を「ラジオミール」と名付けて特許を取得。

なお、このラジオミールの名前は、パネライの代表的なモデルの1つであるコレクションにそのまま冠されています。ラジオミールウォッチはイタリア海軍特殊潜水工作部隊にために供給されました。

その後、夜光塗料ラジオミールは、1940~1950年代頃になるとトリチウムという成分をメインにした蛍光物質ルミノール、そして現在使用されているスーパールミノヴァへと改良を続けられます。パネライといえば光る文字盤をイメージする人が多いことも頷けます。

さて1993年、東西冷戦の終結というタイミングで、軍需用から民間向けへの時計販売へと舵を切りました。ミリタリーウォッチの研究開発からスタートしていながら、イタリアの味なのか洒脱なテイストをまとったパネライは、実用的でタフなだけではなくお洒落として取り入れやすいという評判がたち、またたく間に人気を集めます。

パネライの「サブマーシブル」はどのような時計か

「サブマーシブル」には前身となるモデルがあります。リューズの防水機能を確保しているプロテクターがついた特徴的なケースと蛍光文字盤を持つ「ルミノール」です。

ちなみに、「ルミノール」にはさらにプロトタイプが存在していますが、そのエジプト海軍潜水特殊部隊用に誕生した「エジプシャン」は、「サブマーシブル」のデザインモデルになっています。

1998年、「ルミノール」の派生モデルとして、リューズプロテクターと逆回転防止ベゼルを持つ「サブマーシブル」は生まれました。さらに2019年には「ルミノール」から独立して単独コレクションとなります。新たに『サバイバルツール』という新たなコンセプトが与えられたこのコレクションは、「Carbotech™」「Ecoチタン」「BMG-TECH™(ビーエムジーテック™)」といった独自素材が使われ、環境に配慮した製品としても近年注目が集まっています。

また、ムーブメントには自社製のキャリバーが採用されています。約3日長持ちするパワーリザーブ、そして従来よりも薄型になり、よりスマートになりました。

パネライ「サブマーシブル」を長く愛用するために大切なのがオーバーホール

「サブマーシブル」は42mmから47mmと、やや大型の時計で、ケースにはステンレススティールやチタン合金、バルク金属ガラス、カーボンなど多様な素材が使われています。「サブマーシブル」はカスタマイズを楽しめる時計でもあり、何種類ものベルトを付け替えることで、長く愛用していてけっして飽きることはありません。きっと何年も、何十年も腕に着けたいと思える一本となることでしょう。

「サブマーシブル」を長く愛用し続けるために、定期的なメンテナンス「オーバーホール」について知識を持っておくと非常に便利ですよ。オーバーホールは時計の良いコンディションをキープするために行う一連のメンテナンス作業です。

腕時計の針と内部機構は24時間365日休むことなく動いています。それは身に着けていないときも変わりません。また、着用しているときは腕を動かしたり、何かと接触したり、室内外の気温や湿度の変化にさらされたり、絶え間なく外部環境の影響や衝撃を受けています。そのため、摩耗や経年劣化、サビなどはどうしても発生しますし、やがて小さな不具合があらわれるのも避けることがむずかしい問題でです。その際、「大したことない不具合だから」と安易な気持ちで放置していると、いざ修理に出してみたら「もう直せないほど悪化しています」と言われてしまうこともあります。そうした最悪のケースを避けるためにもオーバーホールは重要なのです。

オーバーホールでは、時計を分解してパーツに分け、点検・精度調整・組み立て・注油・洗浄・磨きなどのケア作業を行っていきます。さらに、不具合や故障が見つかったら修理を施します。

なお、オーバーホールは素人作業で行ってはいけません。時計は精密機械なので、必ず時計修理に精通したプロフェッショナルに依頼するようにしましょう。

今回は、パネライの「サブマーシブル」のオーバーホールはどこに依頼すると良いか、公式の修理センターに依頼するよりもお得にオーバーホールすることは可能かなどを記事にしました。また、オーバーホールにかかる費用や注意点なども紹介していますので、ぜひご参考にしてみてください。

パネライの正規サービスセンターで「サブマーシブル」のオーバーホールを受ける手順

パネライサブマーシブル

オーバーホールは時計本来の機能を回復し、ケースやブレスレットなどの輝きを取り戻す重要な作業です。

パネライにはオーバーホールや修理を行う正規のサービスセンターがあります。パネライに属する専門時計技師が、計時機能や防水機能をはじめ、パーツごとに徹底的にチェックしています。パネライの公式サイトでは、4~5年ごとに「コンプリート リビジョン」(ムーブメントの調整・修理)を受けることを推奨しています。

「サブマーシブル」のようなプロフェッショナル仕様ダイバーズウォッチは防水性能が極めて優れていますが、スポーツなどで腕時計が水と接触する機会があるという方は、あらかじめ年次点検を受けると良いでしょう。

パネライ正規サービスセンターにオーバーホールを依頼する際の手順は以下のとおりです。

(1)受付・登録・診断
サービスセンターに時計が届くと、時計技師が登録し、各パーツをチェックしてさまざまな機能について診断します。

(2)時計の分解&洗浄
ストラップやブレスレットを取り外し、ケースを開けて内部機構を分解、パーツをひとつひとつ丁寧に手作業で洗浄します。

(3)ポリッシング(オプション)
各部品の金属の表面を研磨して、新品同様の姿に回復します。

(4)時計ケースの組み立て
ケースの組み立てを行う際は、防水機能を確保して外部の湿気や埃から内部を守るため、ケースバック、クリスタル、チューブ、リュウズなどの防水パッキンは新しいものに交換します。

(5)ムーブメントの分解&洗浄

ムーブメントは傷がつかないよう特別なコンテナと超音波洗浄機で水洗いします。ここで摩耗している部品が発見されたら、新しい部品に交換するか、最新ムーブメントに使われているアップグレード製品に交換します。

(6)ムーブメントの組み立て&注油
すべての注油ポイントに油を指して、摩擦を軽減させ、エネルギーの伝達効率を最適にします。

(7)品質管理
最後に、防水機能検査および、パワーリザーブ、計時精度、見た目のうつくしさを確認します。

パネライの正規サービスセンターで「サブマーシブル」のオーバーホールを受ける場合の費用

パネライのオーバーホール・修理を正規サービスセンターで受けると、どのくらいの費用感になるのでしょうか。あくまで目安ですが、

価格表を作成したので参考にしてみてください。

<パネライの正規のオーバーホール料金目安>

タイプ・仕様 「オーバーホール料金
機械式ムーブメント(ノーマル3針) 97,900円
機械式コンプリケ―ションⅠ(3針+GMT・クロノグラフ) 97,900円
機械式コンプリケ―ションⅡ(GMT+アラーム・GMT+クロノグラフ・GMT+エキュエ―ションオブタイム・クロノグラフ+フライバック・クロノグラフ+スプリットタイム) 107,800円

使われているキャリバーの種類や、パーツの交換・修理の発生などによって料金が変わることにご注意ください。

なお、パネライはリシュモングループに所属しています。パネライの正規サービスセンターで修理やオーバーホールを受けた場合、そこで行われた修理に対して24カ月の保証がつきます。

パネライ正規サービスセンターよりも安くオーバーホールできるところはある?

パネライの正規サービスセンターにオーバーホールを依頼すると、約10万円~ほどの作業費用がかかります。なお、修理やパーツ交換が必要になると、部品を購入しないといけないため料金がさらにかさみます。

なお、正規サービスセンターにオーバーホールを依頼するときには、ある注意点があります。それは、腕時計になんらかの傷や不具合が生じていた場合、それが実際に腕時計を着用しているときは気にならない程度のものであっても、パネライ側としては早期に修理やパーツ交換を行いたいという点です。その結果、当初希望していた予算よりもオーバーホールにかかった費用が高くついてしまったり、時計が手元に帰ってくるまでの納期が延びてしまったりする可能性があります。

また、「サブマーシブル」は現在も製造中のブランドですが、モデルによってはすでに廃盤になっているものがあります。ウォッチブランドには各社、部品の保有期間というものがあり、同モデルが製造終了してから一定の期間が過ぎると交換用パーツなどを提供できなくなります。

そのため廃盤モデルの「サブマーシブル」を持っている方は、保有期間を過ぎてしまうと、オーバーホール依頼をしても純正品での修理や部品交換をしてもらえない可能性があります。代替パーツを使ってもらうことが多いと思いますが、例えば蛍光塗料はオリジナルではないものを使用すると見た目の印象が変わってしまうなど、実用に影響が出ることも。

「オリジナルの本来の美しさ・機能をできるだけ長く味わいたい」という方は、定期的にオーバーホールを受けることが肝心です。しかし、正規サービスセンターでの価格は想定よりも高くて、もう少しお得にサービスを受けられるところはないものか……と気になる方もいらっしゃるかと思います。そうした方々に今回この記事でおすすめしたいのは、時計修理専門店に依頼するという方法です。

腕時計修理専門店でオーバーホールを受けると費用はどのくらいになる?

オーバーホールイメージ

時計修理専門店は全国各地にあります。大手の全国チェーンから地元密着型の経営をしている小規模商店まで、規模やタイプは千差万別で、それらすべてのお店でサービスのクオリティや価格設定が統一されているということもありません。

パネライのオーバーホールの平均相場は約5万円~ほど。最終的な納期と価格の見積もりはお店から提案してもらう必要がありますが、それでも正規サービスセンターに依頼するときの約半分ほどの値段で済むケースが多いようです。(※なお、パーツ交換や修理が行われる際は別途料金が発生します)

また、前述のように、廃盤モデルの「サブマーシブル」を持っている方は、部品保有期間が切れてしまったときのことが気になるかと思います。時計修理専門店の中には、有名ブランドの時計のパーツは在庫を保有しているということがあります。パネライの修理経験が豊富だとういお店もあるはずなので、そうしたお店を見つけることができれば色々細やかに相談に乗ってくれるでしょう。さらに、時計修理専門店の中には自社で旋盤を所有し、その腕時計にぴったり合うパーツを1から製造できるというところも。

独自の検査基準があり、高い精度を誇るウォッチメゾンの時計も、こうしたお店であれば安心して任せることができますよね。

腕時計修理専門店にオーバーホールを依頼する場合には店舗の見極めが必要になる

オーバーホールのイメージ

時計修理専門店に依頼すると、ブランドの正規サービスセンターよりも比較的安価な値段でオーバーホールを受けられるということが分かりました。その一方で、お店のサービスの品質や職人の技術力がどれほどのものか、事前によく調べて見極めて選ばないといけないというハードルがあります。

時計修理専門店には、有名な時計ブランドから修理を委託されているというお店があります。百貨店などの一流販売店を顧客としていることも。そうした良質なお店を選んでオーバーホールを依頼できれば、愛用時計が見違えるように整備されて手元に帰ってくることでしょう。一生の付き合いになることもあるので、お店選びは慎重に行うことが大切なのです。

それでは、一体どのような時計修理専門店にオーバーホールを依頼すると良いのでしょうか?あらかじめ時計修理の技能がどれほどなのかを知る方法はないのでしょうか?

あくまで目安となりますが、判断のひとつとして、そのお店に在籍する時計職人さんが国家資格の「1級時計修理技能士」を保有しているかで見極める方法があります。

「時計修理技能士」資格は3級からあります。1級は実務経験7年以上がある人が取得できます。または、3級取得後の実務経験が4年、2級取得後の実務経験が2年あるという人も取得可能です。

1級時計修理技能士の職人さんは、オーバーホールの技術力に申し分がないと考えて大丈夫です。まずはこの資格を所有している職人さんが在籍しているお店を探してみると良いでしょう。次に、価格と納期がご自分の希望に沿っているかの確認です。お店選びがぐっと具体的になってきますよね。

パネライ「サブマーシブル」のオーバーホールを行なっている、おすすめの専門店

時計修理専門店の選び方がわかったところで、さっそくお店を探してみましょう。しかし、1級時計技能士がいるお店は日本全国にありますので、どのお店が自分に合っているのか、ひとつひとつリサーチしていくのは大変ですよね。

パネライ「サブマーシブル」のオーバーホールをしたいと思っている方に、おすすめの時計修理専門店をご紹介したいと思います。次の記事をご確認ください。

時計のオーバーホール本当におすすめの3つの修理店

この記事の最後に掲載している「クラフトワーカーズ」は、とくにおすすめです。「クラフトワーカーズ」は、全国の選りすぐりの時計職人さんたちを一挙にご紹介している、時計修理に特化した総合サイトです。時計のオーバーホール・修理をしたいと思っている人と時計職人さんのマッチングを実現します。

クラフトワーカーズは、時計職人さん一人一人に掲載が可能かどうかの交渉をして、OKをもらった人だけを紹介しています。技術、価格、納期それぞれ自信をもって提供できるという職人さんだけをサーチすることができるのは非常に便利です。

さらにこのサイトの使いやすい点として、複数の時計職人さんたちから見積りをまとめてお取り寄せできるということがあります。インターネットなどで地道に探しているとなかなか見つからない、優秀だけど遠方にあるお店なども含めて、一度に調べることができます。遠方のお店の場合は、時計のやりとりは郵送とメール・電話で行うため、手間がかかりません。いろんなお店の予算・納期などを比較して、納得できるお店に依頼できるのは安心ですよね。

定期的にオーバーホールでメンテナンスしてあげることで、時計のベストなコンディションをキープすることができます。相性や条件のあった時計修理専門店を見つけて、「サブマーシブル」を大事に使い続けてあげてくださいね。ぜひ本記事をご参考いただければ幸いです。

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