イージークリックのベルトは取り外しが簡単で便利ですよね。工具を使わず簡単にベルトの付け替えができるので女性にも人気があります。
服や季節によってベルトの着せ替えができるので最近流行っていますよね。
ただ、思ったデザインのベルトが必ずしもイージークイック式ってわけではないです。
また、少し変わったデザインのイージークイック式のベルトだと価格が高いって事があります。たとへば時計メーカーのknotの場合イージークイック式のベルトが3,500円から4,500円くらいします。
姫路レザーや栃木レザーなど素材に拘っているのかもしれませんが、この金額だと何本も買えないな。って方も多いと思います。
そういった人の為に一般的な普通のベルトをイージークイック式に変える方法をお伝えします。
バネ棒外しだと時計の外観を傷をつけてしまいそうなので、不安を感じながら作業をしていたなんて方にはおすすめです。
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イジークイックとはベルトの中に使われるバネ棒の事です。ワンタッチ式やアビエ式、イジーレバーとも呼ばれます。
一般的に使われているバネ棒は、つまむ所が無いのでベルトを外す時にバネ棒外しという工具を使う事になりますがイージクリックの場合は、つまみを指で摘べば簡単にベルトが外せます。
写真奥が普通のバネ棒です。
どちらのバネ棒とも楽天やアマゾンで500円前後で購入する事ができます。
イージクイック式のベルトにするには、それようのバネ棒を手に入れる必要があります。
ベルトの幅が広ければイージクイックも長くなりますし、ベルトの幅が狭ければイージクイックも短いものを使う必要があります。サイズが合わなければ時計に収める事ができません。
ベルトが収まる幅の事をラグ幅と言います。
手持ちの時計のラグ幅に合わせて18mm、20mm、22mm、24mmとイージークイックを決めていきます。
イージークイックは左右の先端がバネにより伸縮するため、実寸は指定のサイズより長く作られております。
またバネ棒のФ = 直径のサイズも大事なポイントになります。太すぎるとベルトに差し込む穴に入らなくなってしまいます。
こちらのベルトをイージークリック式に加工してみようと思います。最初は一般的なバネ棒がついています。
失敗する可能性もあるので、いきなり本番用のベルトを加工しない方が良いです。加工する方は自己責任でお願いします。
※本来はパンチングホールプライヤーという工具を使うと簡単で綺麗な加工ができるのですが、その工具が7万円するので今回はデザインカッターで加工します。パンチングホールプライヤーが気になる方は、こちらで確認してください穴開けパンチングホールプライヤー
まずは時計からベルトを外します。時計から外したベルトには今まで使われていたバネ棒が入っているので抜きます。
イージクイックではないベルトの外し方はこちらの記事、時計のベルトの外し方や付け方は?自分で交換はできるの?でまとめていますので参考にしてください。
このベルトはイージークイックが装着できないベルトです。当然ですが、このままだとパイプ部分が邪魔になって差し込めません。
イージークイックを装着するにはベルトに穴を開ける必要があります。
イージークイックのベルトはレバーを操作するので裏に穴があいています。
ベルトを加工して穴をあける必要がありますが穴の位置はどこでも良いわけではありません。レバーの位置に合わせ穴を開ける必要があります。
ベルトとイージクイックを並べて、穴を開ける位置にペンで印をつけます。
うまく印が書けたらカッターでベルトを切っていきますが、このままだとカッターの歯を入れた時にベルトが、ぐにゃぐにゃと動くので切りづらいです。
また安定しないので力が入りすぎて、本来予定してた場所以外も切ってしまう可能性があります。そのためサイズが合えば何でも良いですが軸芯を詰めておくことをおすすめします。私は丁度良いプラスチックの棒があったので、それを穴に詰めました。サイズが合えば綿棒の棒やチュッパチャプスの棒でも良いと思います。
こんな感じに穴があいているのが分かると思います。
私は長方形になるようにカッターの歯を入れていきました。
うまく穴が開けられたらイージークイックを刺して装着していきます。
イージークイックの先端が長い方から穴へ差し込みます。
この時最後まで押し切りイージークリックを穴の中へ収めていきます。
イジークリックが穴の中に収まったら位置が真ん中になるように戻してあげます。
左右両方ともイージークリックのラグが出ているのが確認できると思います。
こんな感じで出来上がりました。
思ったより良い仕上がりで満足です。
一気に穴を開けると大きく空きすぎてしまうので、少しずつカッターで切っていくのはポイントです。
ざっくり切れてしまうと失敗してしまうので私の場合は長方形の角を、少〜〜しだけ残すようにカッターの歯を入れていきました。コンマ何mmか角か残った状態にして、最後は引っ張ってちぎる感じです。
今回はレザーベルトで穴を作りましたが、ウレタンやゴム製のベルトはカッターの切れ目から破ける可能性があるので辞めた方が良いです。ナイロン製のベルトもカッターを入れた所からを糸がほつれるので無理でしょう。
本来はパンチングホールプライヤーを使うべきですが、修理屋さんでない限り7万円で購入する人もいないと思います。個人的にはカッターでも満足できる仕上がりです。
これから加工しようと思ってる人へ、くれぐれも無理は禁物です。この記事を読んで難しそうでしたら時計店でイージークイックを装着してもらう事をおすすめします。
バネ棒外しでベルトを外すとケースを傷つけそうで怖いって方にはイージーレバーはおすすめです。
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