ベルトの外し方は時計の種類によってやり方が変わってきます。
種類によってはクリップ1本でベルトを外す事ができます。
時計のベルトが汚れてきたから綺麗なベルトと交換したい。季節が変わってきたので金属のベルトからナイロンベルトに変えたい。などなど色々な理由があると思いますが、ものによっては時計のベルト交換は自分で行う事ができるので覚えておくと便利です。
また最近はレバーがついていて女性でも簡単にベルトの付け替えができるイージクイックタイプの物もありますので合わせて紹介したいと思います。
時計店でベルト交換をすると傷を付ける事なく安全に行なってもらえますが、自分で取り替えてみたいって方も少ないはないですよね。是非参考にしてみてください。
余談ですが、時計のベルトには色々な呼び方があります。革やラバーの素材でできたベルトの事を「バンド」や「ストラップ」と呼び、金属製のベルトの事を「ブレス」「ブレスレット」 と呼びます。
ベルトの交換方法の仕方を説明していきます。
時計のベルトが、どうやって止まっているのかを理解すると、ベルト交換がスムーズに行えます。
一般的には時計のベルトはバネ棒で止まっています。上の写真がバネ棒です。
バネ棒は名前のとおり、バネで構成されたパーツです。
この小さなパイプの中にバネが入っています。
下の写真はバネ棒の通常時と縮めてた時の写真です、右側はテーブルに押し付けているので先端が縮んでいるのが分かると思います。
バネ棒は中心部にバネが入っているため両脇の先端を押し込み縮める事ができます。このバネの反発力をつかいベルトは止まっています。
金属製でもレザー製でもバネ棒をセットする穴があいています。
バネ棒は直径が1.2mmから1.8mmくらいまでのサイズなので、ベルト先端に作られた穴も、それぞれのバネ棒のサイズに合うように設計されています。
バネ棒はこのベルトの穴にセットされています。
ベルトの上半分はバネ棒をセットした状態で下半分はまだ差し込んでいない状態です。
バネ棒の長さにも色々ありますが、上の写真の様にベルトからバネ棒が少しでた状態になります。バネ棒がベルトの幅より短いと時計に取り付ける事ができません。
時計にはラグという部分があります。このラグにはバネ棒の先端が刺さる穴が左右両方にあいています。
この部分にバネ棒が刺さり固定される事でベルトは取り付けされています。
時計の種類にもよりますがバネ棒が使われている時計はバネ棒外しという工具を使いベルトを外す必要があります。
バネ棒外しには2つの種類の先端がついています。片方は凹みがある物か豚の爪のように2つに別れている物になっています。
もう一方は棒状の物が取り付けらています。
両先端ともベルトの取り外しに使いますが時計のタイプによって使い方が異なりますので説明します。
ベルトがついてると分かりずらいので、ここではバネ棒だけを外します。
先端が棒常の物はラグの穴が貫通している時計に使います。
ラグの穴が貫通している場合は外から棒常の先端を刺すだけでベルトが取れます。とても簡単です。
写真を見ると分かると思いますが、ラグが貫通しているので外からみても穴が確認できますよね。以前バネ棒外しが無かった時にクリップの先を差し込みベルトを外しました。
二手にわかれた先端を使う場合はラグの穴が貫通していない時計に使います。
ラグが貫通している時計は穴に棒状のバネ棒外しを刺せばよかっただけですが、こんどはそうはいきません。
この場合、 バネ棒の先端のフランジという凹みにバネ棒外しの割れ目を引っ掛けてバネを押し下げながらベルトを外します。ラグが貫通している時計に比べ難しいです。
バネを傷つけたり手が滑って時計のケース(外観を)傷つける事があるので十分気をつける必要があります。練習用の時計を用意して慣れてから本番用の時計で作業をする事をおすすめします。
ベルトの取り付け方は時計を裏にして作業をすると安定します。
ガラスと硬い物が直接ぶつかると傷つくので、クロスを引いて作業する事をおすすめします。
片方のラグの穴にバネ棒を差し込んだ状態にします。ラグの幅よりバネ棒の方が長いので、片方の先端が出た状態になります。その出た先を矢印の方へを押し込みながらラグの内に入れ込みベルト取り付けます。慣れが必要な作業になるかと思います
この写真ではバネ棒外しを使ってますが、爪でも十分押し込める硬さです。
こんな感じで取り替えができました。
写真のベルトは先端に丸いレバーが付いているのが分かるかと思います。ワンタッチで簡単に付け替えができるおすすめのベルトです。
最近はバネ棒外しを使わないでベルト交換ができるイージークリックというバネ棒が取り付けられたベルトが販売されています。ワンタッチバネ棒と呼ばれる事もあります。
イージクリックはベルト裏側に、小さなレバーが付いていて、それを引く事でバネ棒が縮まり取り外しができます。
一般的なバネ棒と作りは一緒ですが、レバーが付いているので指でバネを縮める事が可能なため女性でも簡単にベルト交換ができます。
こちらのお店はレザーからナイロン、メタルまで色々なイージクリックのベルトを用意しています。イージクリックのベルトが多いMaker’s Watch Knot是非チェックしてみてください。
バネ棒でベルトが止まっている時計にはラグがありますが、ラグの穴が貫通している物は比較的簡単にベルト交換ができます。
ラグの穴が貫通していない時計のベルト交換は少し難しいのでバネ棒を壊したり、外観に傷を付けてしまう可能性があります。しっかり練習して行う事をおすすめします。難しいようでしたら無理はせず時計店で交換してもらいましょう。
また工具を使わないで簡単に交換したいのであればイージクリックのベルトもおすすめになります。
時計はベルトを付け替えただけで、ガラッと雰囲気が変わるので季節や着ている服によってベルト交換をしてみてはいかがでしょうか。
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