セイコー5のルーツは意外と古く、1963年に発売された「セイコー スポーツマチック5」までさかのぼります。当時は国産初の自動巻デイデイトモデルとして発表され、アクティブシーンにマッチする5つの先進的機能を備えていました。
2019年からは「セイコー5スポーツ」と名前も新たに刷新されました。初代からの5つの機能を受け継ぎつつ、多様な価値観が飛び交う現代を象徴するスポーツスタイル、スーツスタイルなど”5つのスタイル”をデザインコンセプトに掲げています。
セイコー5スポーツは、カジュアルをベースにスポーティースタイルから高級感あふれるスタイルまで、幅広いラインナップが揃っています。2万円台から変えるモデルもあり、複数モデルを買い集めたりする楽しみ方もしやすいですね。また、壊れてしまったときも新品を買いなおせばいいという気持ちになりやすいかもしれません。ただ、セイコーは世界的に見ても優れた技術・品質で1本1本の時計を製造しており、修理をすればすぐに元通りに使用できるケースが多いです。自分の腕時計を修理を重ねながら長く愛用することは、地球環境などにとってもベターな行いであることは間違いありません。
「セイコー5スポーツのガラス部分が割れてしまった。これって直せる?」
セイコー5スポーツの時計を使用している方で、このような疑問が出てくるシーンがあるのではないでしょうか。あるいは、セイコー5が壊れてしまった可能性があるので点検してほしいとお悩みの方もいるかもしれません。この記事では、セイコー5スポーツの時計はどこへ修理を依頼すればいいのかの比較とメリット、さらに修理費用の平均相場もご説明いたします。セイコー5スポーツの時計の修理を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
セイコー5スポーツの時計を使用していると、修理が必要となる場面が出てくることがあります。
公式の修理センターである「セイコーオンライン修理受付」に修理を依頼したい場合は、次の条件を満たしている必要があります。
またセイコー5スポーツの修理を依頼できるのは、セイコーオンライン修理受付だけではなく、街中で見かける時計修理専門店でも可能です。
それぞれの依頼方法はこのあとでご説明します。最初に、修理が必要となるケースと、それぞれの費用相場を合わせて見てみましょう。
「なぜか時計が動かない?」そんなときは、時計の内部が破損したり汚れていたりするかもしれません。
時計の内部を点検し、必要な修理を施す作業を「オーバーホール」と呼びます。長年の使用でオイル劣化や汚れがあり持続年数は短くなることもります。
部品に破損が起こっているときは、交換用の新しい部品を購入することになります。オーバーホールを行うと、点検費用と破損した部品の交換費用の両方がかかります。
一般的な時計修理店でのオーバーホールの費用相場は、15,000~25,000円ほどです。
オーバーホールでの点検費用、修理費用などは店舗によって異なりますので、お店に事前に問い合わせるといいでしょう。
クォーツ時計であれば5~6年に一度くらいの頻度で定期的なオーバーホールを行うことをおすすめします。
「時計の風防(ガラス)に傷がついてしまった」「時計のガラスにひびがはいってしまった」というときは、ガラスの交換を行いましょう。
ガラスにひびや割れが発生した場合、汚れや湿気が入りこんだり、ガラスの破片がムーブメント内部に入ったりすることがあります。取り返しのつかない故障になる前に、早めにガラスの修理をしましょう。
一般的なガラス交換の費用は、アクリル風防が6,000円~、ミネラルガラスが10,000円~が相場です。
ストラップベルトの交換、バックル部分の破損修理、ブレスレットベルトのコマ詰め・コマ足し、クリーニングなどは、ベルト修理になります。セイコー5の時計によく使われている金属ベルトの費用相場は、下記の通りです。
セイコー5の修理を受ける場合、セイコーオンライン修理受付に依頼する方法と、一般的な時計修理の専門店に依頼する方法の2つがあります。それぞれの修理方法の特徴と、メリット・デメリットをご説明します。
国内在住の方で、品番もしくは型式番号が分かり、なおかつメールアドレスがあり電話連絡が可能な方は、セイコーオンライン修理受付に修理依頼をすることができます。海外で購入した時計の場合、現地で発行された正規の海外保証書がついていれば、保証期間内・保証の規定にあわせて日本国内でもアフターサービスを受けることができます(正規保証書がない並行輸入品のアフターサービスはお買い上げ店にご相談ください)。
セイコー5スポーツの時計に「セイコーウオッチ(株)正規保証書」はついていますか?この保証書がある場合は、無償で修理してもらえることもあります。製品にタグ付けされているQRコード読み取りもしくはURLにアクセスし、保証が有効化された保証カードを保管ください。セイコー5スポーツの保証期間はお買い上げ日から1年間です。
セイコー5スポーツの公式サイトに「修理・依頼へ」というボタンがあるので、そこをクリックして、必要事項を記入してください。時計情報を特定した後、どの部分を修理するかを指定し、概算見積もりを確認します。
その後、セイコーから発送キットが指定住所宛に郵送されてきます。ヤマト運輸または日本郵便に集荷を依頼するか、取り扱いのコンビニエンスストアなどに持ち込んで時計を発送してください。なお、往復送料がかかります(※クレジットカード決済なら1,540円、代引きの場合は1,870円)。
セイコーのサービスステーションで修理・オーバーホールが行われます。この時の修理状況はサイトで確認することもできますよ。対応が終わったら、指定住所宛に佐川急便で時計が届きます。
セイコー5の時計をメーカーに依頼する場合に気になるのは、保証書の必要性ではないでしょうか。セイコー5の時計は、購入後1年間の保証がありますが、これが切れてしまった場合や保証書をなくしてしまった場合、修理ができるかどうか気になる方も多いでしょう。
結論から言えば、保証が切れていたり保証書がなかったりしても修理を依頼することは可能です。また、修理後の不具合についても保証期間1年間がついていますが、無料修理保証の対象としているのは「同一箇所の同一故障」のみで、それ以外の原因による修理は有料となります。
直営店ではなく、時計修理店に依頼する方法もあります。時計修理店には、地元の人たちに愛されている小さな個人店や、全国展開の大型企業など、さまざまなタイプがあります。
時計修理の専門店に依頼することのメリットは、見積もりや価格をリーズナブルにおさえやすいこと、修理期間が短くて、すぐまた時計を使い始められることなどがあります。さらに、優良な時計修理専門店には、腕利きの時計職人が在籍しているため、メンテナンスや点検などにきめ細かくプロの目を光らせてくれます。
デメリットとしては、技術力やサービスの質・内容などが店舗によって差があり、クオリティの低い店に当たってしまうリスクがあることです。
技術力がない店舗に依頼してしまうと、潤滑油切れでオーバーホールで済むのに別の部品を取り替えられてしまったり、最悪の場合さらに時計の状態が悪くなってしまったりといったことが発生してしまいます。技術力があり、良心的なサービスを提供している修理専門店を見つけることが大事ですね。
優良な時計修理店は、下記のような特徴があります。
私がおすすめしたい時計修理店はクラフトワーカーズというサイトです。全国の優秀な時計職人を厳選し、一人一人と交渉したうえで信頼できるスペシャリストだけを紹介しているサイトで、まずは一括見積りを全員から提出してもらえます。そのうえで、修理依頼の際は、料金や納期を比較し決める事ができるので、非常に便利です。
紹介している技能士の修理担当歴、取得している資格、所属会社などまで公開しているので信頼性が高いのも特長。
安心して時計修理を依頼したい方は合わせて参考にしてみてください。
以下の記事では時計修理専門店とは何か、どのくらいの料金で修理を行ってもらえるのかなど、まとめていますので合わせて参考にしてみてください。
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