ティソ(TISSOT)のオーバーホールや修理をメーカーに依頼するか、修理工房や時計店に依頼するか悩んでいる人は多いと思います。
ティソは創業1853年とロレックスやオメガより早く、伝統がある時計メーカーなのにリーズナブルな時計が多いので機械式の最初の1本目に選ぶ人は多いですよね。
少し前まで日本では、そこまで認知されていなかったメーカーですが最近、百貨店や時計店でよく見かける事が多くなりました。
2019年の2月には東京の代官山にコンセプトストアをオープンさせてメーカーも力を入れているのがわかります。
古い時計なのでアンティークやヴィンテージも多いティソですが、どんなところにオーバーホールや修理をしたら良いか、またその理由をまとめて見ました。
ティソは1985年よりスウォッチグループの傘下に入っている為、メーカーでオーバーホールや修理を依頼した場合はスウォッチグループジャパンに送られます。
メンテンスを行う上で一番安心できるのは、スウォッチグループジャパンになりますが、料金が高くてメンテンス依頼できないって方も多いです。
また、ティソは歴史が長い時計なので作られた時期が古い時計も数多くあります。
スウォッチグループジャパンでは古いティソのメンテンスを断る事もあるので何処のメンテンス依頼をして良いのか分からない方も多いですよね。
ティソだけではないですが、どのメーカーでも製造が中止になってから10年前後経つと修理部品を破棄してしまうので、古い時計はメーカーのカスタマーセンターではメンテンスをうける事ができなくなってしまいます。
ティソのメンテンスではコンプリートメンテナンスサービスと、パーシャルメンテナンスサービスが用意されています。
パーシャルとは「一部だけの」「部分的な」という意味になります。
ムーブメント機能のチェックしガラスやリューズを交換します。料金は5千円から1万円前後になります。
しかし、3〜4年オーバーホールを行なっていない場合は、ほぼ確実にコンプリートメンテナンスサービス、つまりオーバーホールを進められます。
料金は
と設定されています。
同じスウォッチグループのオメガに比べると安いですが、時計本体の価格から比べると高い物もあります。
例えばティソで定番の電池式のバナナウォッチのオーバーホールは税抜き23,760円かかります。時計本体が46,000円なので本体価格の半分くらいは掛かる事になります。
シースターやシュマン・デ・トゥレルの機械式時計は本体価格が10万円前後に対して税込2万5千くらいオーバーホール料金と他のブランドと比べても一般的なな設定がされてると感じます。
時計のオーバーホールや修理では、ケースからムーブメント(時計の中身)を取り出しパーツごとに分解し洗浄します。
同じ3針の時計でもメーカーごとに、ムーブメントの作りが異なりますが、ティソに使われているムーブメントは時計の機械を専門に製造しているスイスのETA(エタ)社のものです。
ETAのムーブメントは、メンテンナンスのしやすさや、コストパフォーマンスが良く、交換パーツが手にはいりやすという特徴があり、修理やオーバーホール時に修理専門店に依頼すれば、比較的安くメンテナンスをしてもらえます。
メンテンスの価格が事が気になるようでしたら、スウォッチグループジャパンでメンテンスを行うより、時計修理工房に依頼する事をおすすめします。
時計修理専門店であれば、スウォッチグループジャパンより4〜3割前後安く行なってもらえますし、純正の部品を使いメンテンスしてもらえます。
古いティソの時計は、スウォッチグループでは修理部品が残されていないため、旋盤という道具で新しく部品を制作する必要があります。上の写真が旋盤です。
アンティークやヴィンテージに必要な部品制作はスウォッチグループでは行なっていないので、優れた時計職人に必要な部品を1から制作してもらいメンテンスをおこなう必要があります。
スウォッチグループでメンテナンスを断られた古いティソの時計は修理専門店に依頼するほかありません。
こちらの修理専門店はメーカーより3割前後安い金額で、オーバーホールや修理を行なっています。
メンテンス終了後の品質保証期間も1年と長期なので安心して依頼ができるかと思います。
またアンティークやヴィンテージといった古い時計でも修理の可能な、優れた職人が揃っていますので、是非参考にしてみてください。
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