1846年、一人の優秀な時計技士ユリス・ナルダンがスイスのル・ロックルに自身の名を冠した会社を設立したことからユリス・ナルダンの歴史は始まりました。
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当時は大規模な海洋調査と国際貿易が盛んになっていた時代です。
ユリス・ナルダンは複雑機構のポケットウォッチと共に航海用の独自のマリーンクロノメーターの開発に着手します。彼の才能は一気に開花し、超高精度タイムピースの開発を進めていきます。
彼の息子にその才能は受け継がれメゾンを確実に成長へ導き、革新を常に行うことでマリーンウォッチの開拓者として名声を博していくこととなります。
ユリス・ナルダンの最大の魅力は広大な海からインスピレーションを常に受けているマリーンウォッチに対しての伝統を守りながら常に革新に挑み続ける技術力の高さに他なりません。
海洋での作業を考え抜いた類稀な防水技術、そして徹底したマニュファクチュールによる過酷な条件下でも正確に時を知らせる高精度な機械式ムーブメント、そして最新素材を使用した耐久性の高いケース・ブレスレットが大海原で作業を行う全てのプロフェッショナルたちの高い信頼を勝ち得ている点です。
常に革新を求め続けるユリス・ナルダンは現在も未知の部分を持ち続ける偉大な海への挑戦を歩んでいます。その技術は常に海に挑んでいる全てのプロフェッショナルたちへフィードバックされています。
急激に科学が進歩した現代、私たちの周りには精密な機械たちで溢れており、その機械たちが今の私たちの便利な暮らしを支えています。
しかし、機械というものは定期的な点検と修理を怠って使い続けると故障を起こし、果てにはその機械は駆動しなくなり用途を果たさなくなります。
これは機械というものの宿命といえるものであり、これは精巧に製造された腕時計にも当てはまります。どんな名工の仕上げた高級な名腕時計でも、定期的なメンテナンスを怠ってしまえばそれは故障の原因となり様々なトラブルを引き起こし、最悪の場合は動かなくなってしまい、折角一生涯に渡って使い込める性能を持っていてもその時計の寿命を縮めてしまうことになります。
事実、有名な海外や国内の高級腕時計ブランドでは3~5年の間に一度のペースでオーバーホールに出すことを推奨していますし、販売正規代理店もオーバーホールについては正規サービスセンターに依頼することを強くアナウンスしています。
ではユリス・ナルダンの腕時計を正規サービスセンターにオーバーホールを依頼した場合、どのくらいの料金がかかるのでしょうか。
ユリス・ナルダン 腕時計 正規サービスセンター オーバーホール料金
駆動方式 | オーバーホール料金 |
---|---|
手巻き式・自動巻きノーマル | 77,000円~ |
自動巻きクロノグラフ | 88,000円~ |
トゥールビヨン | 99,000円~ |
上記の料金はあくまでオーバーホールのみの料金で、万一部品交換や修理作業が生じたときには別途料金がかかります。
さらにユリス・ナルダンの場合は防水加工やケース仕上げに特殊な技術を使用しているモデルもあるので、そういったモデルの場合はスイス送りになり別途見積りとなります。
正規サービスセンターにオーバーホールを依頼する場合のメリットとしては、熟練したユリス・ナルダン専属の技能士が担当するので安心感が違うこと、さらに部品交換が生じた場合にはアンティークモデルであっても100%純正部品を使用すること、そして作業完了後のアフターサービスが充実していることが挙げられます。ユリス・ナルダンのオーバーホール窓口は正規販売代理店になっており、全国の正規販売代理店に窓口が存在します。
逆にデメリットは修理期間が長くかかるので、納期には余裕を持って対処しなくてはならないこと、あと高額な修理料金が上げられます。
原則的にユリス・ナルダンのオーバーホール受付は正規販売代理店になっており、修理受付してくれるのは正規販売店購入品に限られ、並行輸入品や海外購入の品物に関しては受付を断られますので、現状、正規サービスセンターにオーバーホールを依頼することはできません。
では並行輸入品や海外購入品のユリス・ナルダンをオーバーホールに出すにはどうしたらよいのでしょうか。幸いなことにわが国日本には腕時計修理専門店が多数存在し、そちらにオーバーホールを依頼する方法があります。
しかし数があまりにも多くて料金がどのくらいするのか非常に分かりにくいです。ですので修理専門店によって違いはありますが、ここでは料金相場を調べてみました。
腕時計修理専門店にユリス・ナルダンのオーバーホールを依頼した場合、手巻き式・自動巻きノーマルで29,000円~、自動巻きクロノグラフで39,000円~、特殊モデルの場合は別途見積りになり、正規サービスセンターと比べるとかなりの格安料金になっています。
腕時計修理専門店に依頼する場合のメリットとしては、納期が正規サービスセンターより早いこと、そしてなんといっても格安な料金に尽きるといえます。
デメリットになってくるのは担当するのがユリス・ナルダン専属のスタッフではないため不安が残ること、修理や部品交換が生じたときには純正部品を使ってもらえない可能性があること、一番重要な点になりますが作業の仕上がりに関しては担当する修理技能士の技術次第で大きく開きが出ることが挙げられます。
現状ではほとんどの腕時計修理専門店が1級腕時計修理技能士在籍と謳っていますが、資格取得=技術力ではなくて、本当の技能士の実力は取得資格以上に修理担当暦や今まで手がけた腕時計の種類や型式、機能などの実際の経験値が大きくものをいうことになります。
では本当の技術を持った腕時計修理技能士にはどういった方法を取ったら巡り合えるのでしょうか。
一番賢明な方法は実際に自分の足で歩いて複数の修理専門店を訪ねて実際に見積りを取ってもらい、自分の要望を担当する技能士に直接伝えることです。見積りを取ってもらうことで実際にどういった工程でオーバーホールを行うのか確認できますし、要望を直接技能士に伝えて話を聞くことでその技能士の本当の実力も推し量ることができます。
しかし一個人が複数の腕時計修理専門店を回って見積りを取って話を聞くことは現実的に見て厳しいです。
インターネット等で情報を拾うという方法もありますが、あまりに不確かな情報が多くてかえって混乱してしまうことも多いでしょう。
そういったときに便利なサイトがあり、名前をクラフトワーカーズといいます。このサイトはサイトスタッフが厳選した優秀な技能士を複数紹介しており、その技能士の修理担当暦から取得資格、さらに所属会社まで公開しているので、依頼する側が複数の技能士に見積りを依頼し、オーバーホールを頼むことが可能で困っている人や興味のある方は一度覗いてみると良いでしょう。
また、オーバーホール終了後1年間の動作保証が設けられるので安心して依頼できると思います。
こちらの記事の一番下で紹介していますので是非参考にしてみてください。
ユリス・ナルダンのような高級で複雑構造を持った腕時計を正規サービスセンター以外の腕時計専門修理店に預ける際には、本当に信頼の置ける技能士に預けることがおすすめになりますので、この機会に是非、優秀な腕時計修理技能士との出会いを見つけてください。
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