時計が壊れてしまい、修理に出したいと思ってるけど、どのくらいの値段が掛かるのか分からないと心配ですよね。
1万円で購入した時計でも故障箇所によっては5千円前後、掛かる事もあります。
時計の修理の値段は壊れた箇所によって、変わってきますので、故障箇所ごとに値段をまとめてみました。
時計の故障は故障箇所で修理料金が変わります。
ここでは、メーカーの値段ではなく修理専門店の平均値段をまとめています。メーカーに依頼する場合は2〜4割増しと考えて頂いて問題ないです。
リューズとは腕時計の3時位置についている突起部分です。
時計の針を進めたり、機械式時計の場合はゼンマイを巻きあげる部分でもあります。
リューズから巻き芯を通じて時計内部に繋がる部分で、腕時計を操作するためのハンドルになります。
普段から回す事も多い場所なので、汚れやすく故障も多い部分になります。
リューズの修理代金は部品代金を含め6,000円前後から、有名なブランドになると9,000円くらいからの料金になります。
リューズは使い方を間違って日付を変えていると、壊れてしまいます。こちらの記事も参考にしてみて下さい。
上の写真ではゼンマイが内側から切れているのが分かるかと思います。
機械式時計の場合は動力源にゼンマイを使っていますが、そのゼンマイは突然切れてしまう事があります。多くの場合が内側から切れてしまいます。
購入して10年一度も切れた事は無い時計もあれば、数年で切れてしまう事もあります。
上の写真は切れたゼンマイです。丸まっていると小さいですが、伸ばすと30cmくらいあります。
ゼンマイが切れる理由は色々ありますが、日々の巻き方や個体によっても大きく違い、この理由で切れたと明確判断するのは難しいです。
初めてゼンマイが切れるとショックですが、比較的多いパターンの故障になるので、ゼンマイは消耗品と考えて良いです。
ゼンマイ切れの料金は、5,000円〜7,000円前後に設定されている事が多いです。
腕時計の風防(ガラス)は時計の中でも面積が大きなパーツで、ぶつかりやすく、割れたりヒビが入りやすい場所です。
時計の風防には樹脂製、ミネラルガラス、サファイヤガラスの3種類が使われていて、修理料金はどのタイプの物を使っているのかで異なります。
樹脂製の場合は割れる事が少ないため磨き直し場合が多く、5,000円前後から、クリスタルガラスやサファイアガラスの場合は磨き直しが難しく交換対応になるため15,000円前後から設定されている所が多いです。
ガラスは割れてしまうと、湿気や、その破片がムーブメント(時計内部)に入りこんでしまい、2時災害をおこす事があるので気をつけましょう。こちらの記事を参考にしてみて下さい。
時計の内部に湿気が入ってしまうと、なかなか抜ける事ができないので、カビやサビが発生したり、文字盤の塗料が浮いたり剥がれたりしてボコボコに変形してしまう事があります。
文字盤は時計の顔なので見た目が悪いく修理して欲しいという方は多いです。
文字盤の修理は一度、塗料やサビを磨き落として、印刷や焼き付け直しをするリダンという作業をする必要があります。
修理工房によっては、手書きで行う事もありますが、価格が安いと下手と言う事もあるので、見極めは大切です。
文字盤の修理は塗り直しを行うため、何色の色を使っているのか、膨らみがある印刷なのかなどで料金は変わってきますが、価格は10,000円から25,000円くらいで設定している事が多いです。
時計は使っているうちにどうしても、擦ったりぶつけたりして、傷がついてしまいます。
傷をアジだと思えるのなら良いですが、購入した時のように綺麗にしたい方も多いです。
簡易磨きでもある程度綺麗になりますが、購入した時のようにピカピカまで磨く事になると、ポリッシュ磨きといって金属を一枚剥くほど磨き新品同様の輝きに戻す事ができます。
ポリッシュ磨きは部分的な磨きの値段で7,000円から10,000円前後、ベルトとケースガラスと全磨きの場合は15,000円から22,000円前後に設定されている事が多いです。
リューズやガラスのように外からみて分かる故障もありますが、内部のムーブメントが故障している場合もあります。
最近時間が遅れる、調子がおかしいといった場合は基本的に時計内部に問題がある事が多いです。
内部で故障がある場合は、パーツを分解していって故障箇所を発見し部品交換を行います。
単純に部品交換を行う場合もありますが、ほとんどの場合は油の指し直しを行う分解掃除になります。
分解されたパーツは1つ1つのパーツを清掃し、調整しながら組み上げ、精度検査を行います。
オーバーホールの料金はクォーツ(電池式)の三針時計で17,000円前後から、機会式時計の三針時計で25,000前後からとなりますが、ブランドや機構、依頼先で大幅に修理代金が異なります。
内部の故障はパーツが劣化している事が多いので、部品交換した分だけオーバーホールの料金に加算されていきます。
見ても分からない内部の故障を修理するには、何処に問題があるのか技術者が一度分解し故障箇所を見つける必要があります。
特に機械式時計は一連の動きが部品によって繋がっているので、何処かに問題がおきると別の場所で負荷がかかり、色々な場所で不具合がおきている可能性もあります。
古い時計になると難しい調整や部品の矯正が必要となる事も多く、製品を組み立てて作るより故障箇所を見つけ正常に直す必要がある修理の方が困難な作業になります。
時計の修理には大きく分けて2つの方法があります。
1つは交換用の部品を手配し、故障や劣化した部分の交換をする方法です。
もう1つは、壊れた部分を作り直す修理になります。
交換用の部品を手配し直す方が安く済みますが、アンティークやヴィンテージといった古い時計の場合は交換用の部品がメーカーでは廃棄されてしまっている為、必要な部品を1から制作します。
必要な部品を1から制作する作業は、メーカーでは行なっていないため技術力がある優れた修理職人に依頼する必要があり、高くつく事が多いです。
メーカーの部品保有期間は、販売終了してから10年前後と決められています。
上記で説明した通り古い時計の場合は、交換部品がメーカーには無いので、必要なパーツを外部で制作する必要があるため修理料金が高額になる可能性があります。
壊れた時計の修理料金がいくらなの気になる方は、その時計が今も販売されていて、修理部品の用意がメーカーにあるのか確認する事をおすすめします。
こちらの修理工房は現行品でも古い時計でも、修理を行なってくれます。
価格もメーカーより2,3万円安く、修理が終わってからの品質保証が1年間あるので、安心して依頼できます。
国家試験である時計修理技師1級をもった技術者が丁寧に修理してくれるので、こちらの記事も参考にしてみてください。
こちらの記事、時計のオーバーホール本当におすすめの2つの修理店を参考にしてみて下さい。
価値は価格だけではないので大切な時計であれば、是非修理してまた使ってください。
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